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第41話
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目の前で起こった奇跡のような――いえ、奇跡そのものの光景に私は驚き、「わっ」と声を上げてしまう。ガンアイン氏は、私以上に驚いたようであり、顎が外れそうなほど口を大きく開けて、凄まじい奇声を轟かせた。
「ほおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!?!??!?!?!???」
「これは、無機物再生魔法の応用です。紙束のようなものなら、少しでも欠片が残っていれば、元の姿に復元できるんですよ。覚えておられませんか? これも、かつてあなたが基礎理論を提唱した魔法の一つです。……皮肉なものですね。あなたがアイディアを考えた魔法を、他の誰かが研究して実用化し、今こうして、あなたを破滅させるのですから」
「は、破滅……ほ、ほ、ほおぉ……ワシ、これから、どうなるの……?」
「この国では、罪は加算されていきます。これほど多くの悪事を重ねた以上、あなたにはもう、二度と自由が与えられることはないでしょう」
「自由が与えられないって……? どういう意味……? 旅行とか、しちゃ駄目ってこと……? 自由に、レストランに入ったりしちゃ駄目ってこと……?」
「そんな、外出禁止令程度の、生易しい罰で済むわけがないでしょう」
「どういうことよ!? ハッキリ言ってくれないとわからないよ!?」
「では、ハッキリ言います。……恐らくあなたは、仮釈放なしの無期懲役となります。つまり、ずっと刑務所に閉じ込められるということです」
ガンアイン氏は、黙った。
十秒ほど、黙った。
それから、意味不明の奇声を発し、何らかの魔法を発動しようとしたが、その一瞬前にナディアス王子が唱えた魔法によって、あっという間に拘束され、気を失ってしまった。地下室で私に対し、桁違いの高等魔法を見せつけたガンアイン氏だったが、魔法使いとしては、ナディアス王子の方がはるかに格上らしい。
ナディアス王子は、深く呼吸をし、残念そうに言う。
「本当に残念ですよ、ガンアイン殿。あなたが魔法一筋に研究を続けていたなら、今のように、私に一瞬でやられることなど、あり得なかったでしょう。あなたはせっかくの素晴らしい才能を、欲望と怠惰で台無しにしてしまったのです」
ガンアイン氏が捕まったと言うのに、チェスタスは静かなままだった。
……それも当然である。
彼は床に横たわったまま、ぐーすかと寝ていた。
嘘でしょ? どんな神経してたらこの状況で寝ていられるのよ。
ま、まあ、チェスタスはもういいわ。
私は、彼と同じように一言も発さないエミリーナに、目をやる。
エミリーナはその場にへたり込んだまま、ぼおっと天窓を眺めていた。
「ほおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!?!??!?!?!???」
「これは、無機物再生魔法の応用です。紙束のようなものなら、少しでも欠片が残っていれば、元の姿に復元できるんですよ。覚えておられませんか? これも、かつてあなたが基礎理論を提唱した魔法の一つです。……皮肉なものですね。あなたがアイディアを考えた魔法を、他の誰かが研究して実用化し、今こうして、あなたを破滅させるのですから」
「は、破滅……ほ、ほ、ほおぉ……ワシ、これから、どうなるの……?」
「この国では、罪は加算されていきます。これほど多くの悪事を重ねた以上、あなたにはもう、二度と自由が与えられることはないでしょう」
「自由が与えられないって……? どういう意味……? 旅行とか、しちゃ駄目ってこと……? 自由に、レストランに入ったりしちゃ駄目ってこと……?」
「そんな、外出禁止令程度の、生易しい罰で済むわけがないでしょう」
「どういうことよ!? ハッキリ言ってくれないとわからないよ!?」
「では、ハッキリ言います。……恐らくあなたは、仮釈放なしの無期懲役となります。つまり、ずっと刑務所に閉じ込められるということです」
ガンアイン氏は、黙った。
十秒ほど、黙った。
それから、意味不明の奇声を発し、何らかの魔法を発動しようとしたが、その一瞬前にナディアス王子が唱えた魔法によって、あっという間に拘束され、気を失ってしまった。地下室で私に対し、桁違いの高等魔法を見せつけたガンアイン氏だったが、魔法使いとしては、ナディアス王子の方がはるかに格上らしい。
ナディアス王子は、深く呼吸をし、残念そうに言う。
「本当に残念ですよ、ガンアイン殿。あなたが魔法一筋に研究を続けていたなら、今のように、私に一瞬でやられることなど、あり得なかったでしょう。あなたはせっかくの素晴らしい才能を、欲望と怠惰で台無しにしてしまったのです」
ガンアイン氏が捕まったと言うのに、チェスタスは静かなままだった。
……それも当然である。
彼は床に横たわったまま、ぐーすかと寝ていた。
嘘でしょ? どんな神経してたらこの状況で寝ていられるのよ。
ま、まあ、チェスタスはもういいわ。
私は、彼と同じように一言も発さないエミリーナに、目をやる。
エミリーナはその場にへたり込んだまま、ぼおっと天窓を眺めていた。
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