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ダンジョンは遠足ではありません
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「だからと言って、モルセラ様も同行しなくても……」
「エリンジウム殿下からお2人を警護しろ、との命令ですから」
数日後、ダンジョンに向かう2人の前にモルセラが現れた。
同行が彼の意思なら拒否出来るが、エリンジウム殿下からの命令では拒否することは出来ない。
しかもエリンジウムとミモザが見送りに来ているから承諾するしか無い。
それだけならまだ良かったが、彼らの後ろを見てアリッサは頭を抱えそうになった。
魔獣討伐が初めてでも問題が無い、剣の使い手であるモルセラだけなら問題はないかもしれない。
だが、モルセラの後ろで今回も連れて行ってもらえる、と目をキラキラさせるランタナとマロウには釘を刺した。
「ご自分で身を守れないお2人は連れて行きません。安全な学園で待っていて下さい」
「ええぇ」
「そんな」
ショックを受けた顔をしているが、ダンジョンを舐めたら恐ろしい目に遭うのだとアリッサは切々と訴えた。
連れて行ってもらえないショックを受け、項垂れている2人にアリッサは一つの提案をした。
「師匠の手伝いをお願いできますか?人手が足りない、とボヤいてましたから」
「分かったわ。お手伝いってなにかしら?」
「ファルシオン先生の手伝いか、面白そうだ」
魔術や魔道具作りに熱中しているランタナはいつも通りだが、真面目だったマロウが妙にフランクになっているのが気になるが、聞くと面倒なことになりそうなのでアリッサは黙殺した。
「アリッサ、気をつけてね」
ミモザが心配そうにアリッサ達を見送る。
「エリンジウム殿下からお2人を警護しろ、との命令ですから」
数日後、ダンジョンに向かう2人の前にモルセラが現れた。
同行が彼の意思なら拒否出来るが、エリンジウム殿下からの命令では拒否することは出来ない。
しかもエリンジウムとミモザが見送りに来ているから承諾するしか無い。
それだけならまだ良かったが、彼らの後ろを見てアリッサは頭を抱えそうになった。
魔獣討伐が初めてでも問題が無い、剣の使い手であるモルセラだけなら問題はないかもしれない。
だが、モルセラの後ろで今回も連れて行ってもらえる、と目をキラキラさせるランタナとマロウには釘を刺した。
「ご自分で身を守れないお2人は連れて行きません。安全な学園で待っていて下さい」
「ええぇ」
「そんな」
ショックを受けた顔をしているが、ダンジョンを舐めたら恐ろしい目に遭うのだとアリッサは切々と訴えた。
連れて行ってもらえないショックを受け、項垂れている2人にアリッサは一つの提案をした。
「師匠の手伝いをお願いできますか?人手が足りない、とボヤいてましたから」
「分かったわ。お手伝いってなにかしら?」
「ファルシオン先生の手伝いか、面白そうだ」
魔術や魔道具作りに熱中しているランタナはいつも通りだが、真面目だったマロウが妙にフランクになっているのが気になるが、聞くと面倒なことになりそうなのでアリッサは黙殺した。
「アリッサ、気をつけてね」
ミモザが心配そうにアリッサ達を見送る。
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