【完結】お父様。私、悪役令嬢なんですって。何ですかそれって。

紅月

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和解の後。

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「次の生徒がいるのだから、壇上から降りなさい」

教師に注意され、エリスは驚いた顔をしているが、教師以外誰も彼女に声を掛けない。
当然だ。聖属性も該当者は少ないが光属性ほど希少では無くなっている。

探せば、聖女アリアンナやユーリアの様に強いものは少ないが、それなりに居る事が分かった。

「あんなのが私の後輩になるの。嫌だわ。性格が悪そうだもの」

紫の瞳でジロリと壇上を渋々降りるエリスを睨むユーリアが心底嫌そうな顔で嘆いていた。

「確かに。聖属性を持っている方は聖女アリアンナ様の補佐官になる訓練を受けるのでしたよね」

忘れていたが、子供の頃、ユーリアの足を引っ掛けて転ばせた令嬢も其処にいた。

「貴女には関係ないですよね」

ユーリアが冷ややかに対応すると、モゴモゴ何かを言っていたが、すぐに黙ってしまう。

「フローラ様。謝罪はきちんとするべきですわ。幼い頃の間違いは、まず謝罪からです。和解はその後でしてよ」

ミルフィリアの青紫の瞳が優しくフローラ・エルフ伯爵令嬢を見ている。

侯爵家の娘というだけでなく、愛らしかったミルフィリアと真っ先に仲良しになりたかった為、花を持ってきたユーリアに意地悪をしたくらい、当のユーリアも分かっている。

ミルフィリアやユーリアを囲む令嬢達は、あれから随分経つのにまだ謝れなかったのか、と多少呆れていた。

「……ユーリア様、ごめんなさい。あの時は、ミルフィリア様に贈るものを何も持ってなくて。気遣いが出来るユーリア様が嫌だったの」

小さい声だが謝罪をし、頭を下げた。

「フローラ様。謝罪は受けとりました。もぅ、きちんと話して下されば、此方も対応できましたのに」

ユーリアは呆れたような顔をしていたが、すぐに笑顔になった。

「ですが、ミルフィリア様の1番の親友は、譲りませんわ」

ユーリア達が笑い合った時、儀式の広間にざわめきが広がった。
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