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役者は揃って舞台に上がる。
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シャンデリアの眩い光の中、ミルフィリア達がパーティの開始を待つ大勢の者達の前に姿を現した。
もうじき王太子となるゼウリスにエスコートされたミルフィリアは女神のような美しさで、会場を埋める令嬢令息達やその親達までもがほぅ、とため息をついて見詰める。
勿論、ミルフィリアをエスコートしているゼウリスの絶対的な美の象徴のような姿は、賛辞の言葉は陳腐に感じ、ため息さえ邪魔になるほどだ。
彼らの後ろを歩く白い軍服の姿のアルレスは凛々しく、アルレスにエスコートされているテーミスは愛らしいだけで無く、気品溢れる王女らしい姿で、王族達の麗しい姿に皆声もなく見惚れていた。
視線を集める彼らが壇上に上ろうとした時、真緑のドレスを纏ったエリスがズカズカと近寄ってきた。
エリスが着る真緑のドレスは妙にテカテカして、一瞬雨の日にケロケロ鳴いているモノを想像したのか、会場に居る者達がクスクス笑っている。
「ちょっと待ちなさいよ。アドンがあんたに話があるって」
マナーを知らないにしても、王族と共にいる者に直接声を掛けられる図太さは立派なものだ。
しかも普通に考えれば、不敬罪でとっくに捕らえられててもおかしくない言動だ。
だが、ミルフィリアはゼウリス達に壇上へ、と囁き自分はその場に留まった。
「アドン、お願いね」
そう言うと、エリスの後ろに立っているアドンにまとわり付くように触れ、彼の後ろに隠れた。
「トーラス侯爵令嬢。ある者から苛めの訴えを受けました」
アドンはすました顔で口を開き、ミルフィリアを見詰めた。
「お聞きしましょう」
ミルフィリアも背筋を伸ばし、アドンを見詰めた。
「ある者は突然、何もしてないのに穴に落とされた、と」
「なにも……」
「はっ。そいつがミルフィリア嬢に敵意を持ってぶっ飛ばしそうだったから俺が落としたんだよ」
ミルフィリアが言う前にいつの間にか現れたアーモンが大きな声で遮った。
「では、突然腐ったトマトをぶつけられた、と」
「王太子妃となられるトーラス侯爵令嬢に無礼を働き、暴力を振るおうとしたから、僕がぶつけました」
「私もその場に居りましたし、私もぶつけましたわ」
直ぐ様バーニスとリリアンがきっぱりと声を上げる。
「なるほど。ならば聖女になる事を妨害し……」
「そんな役立たずを聖女に?教会を侮辱したいのかしら」
やや食い気味にユーリアが否定をする。
「ふむ。では、最後に教科書を破かれ、噴水に落とされた、と」
「以前からそう言う嘘をでっち上げてましたよね。エリス・ガストン男爵令嬢は」
テーミスがクスクス笑いながら周りを見ると、フローラを筆頭に令嬢達が頷いていた。
もう、ある者が誰なのか、会場に居る者達は理解した。
きっと事の成り行きが分からず青褪めているのはガストン男爵だけだろう。
もうじき王太子となるゼウリスにエスコートされたミルフィリアは女神のような美しさで、会場を埋める令嬢令息達やその親達までもがほぅ、とため息をついて見詰める。
勿論、ミルフィリアをエスコートしているゼウリスの絶対的な美の象徴のような姿は、賛辞の言葉は陳腐に感じ、ため息さえ邪魔になるほどだ。
彼らの後ろを歩く白い軍服の姿のアルレスは凛々しく、アルレスにエスコートされているテーミスは愛らしいだけで無く、気品溢れる王女らしい姿で、王族達の麗しい姿に皆声もなく見惚れていた。
視線を集める彼らが壇上に上ろうとした時、真緑のドレスを纏ったエリスがズカズカと近寄ってきた。
エリスが着る真緑のドレスは妙にテカテカして、一瞬雨の日にケロケロ鳴いているモノを想像したのか、会場に居る者達がクスクス笑っている。
「ちょっと待ちなさいよ。アドンがあんたに話があるって」
マナーを知らないにしても、王族と共にいる者に直接声を掛けられる図太さは立派なものだ。
しかも普通に考えれば、不敬罪でとっくに捕らえられててもおかしくない言動だ。
だが、ミルフィリアはゼウリス達に壇上へ、と囁き自分はその場に留まった。
「アドン、お願いね」
そう言うと、エリスの後ろに立っているアドンにまとわり付くように触れ、彼の後ろに隠れた。
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アドンはすました顔で口を開き、ミルフィリアを見詰めた。
「お聞きしましょう」
ミルフィリアも背筋を伸ばし、アドンを見詰めた。
「ある者は突然、何もしてないのに穴に落とされた、と」
「なにも……」
「はっ。そいつがミルフィリア嬢に敵意を持ってぶっ飛ばしそうだったから俺が落としたんだよ」
ミルフィリアが言う前にいつの間にか現れたアーモンが大きな声で遮った。
「では、突然腐ったトマトをぶつけられた、と」
「王太子妃となられるトーラス侯爵令嬢に無礼を働き、暴力を振るおうとしたから、僕がぶつけました」
「私もその場に居りましたし、私もぶつけましたわ」
直ぐ様バーニスとリリアンがきっぱりと声を上げる。
「なるほど。ならば聖女になる事を妨害し……」
「そんな役立たずを聖女に?教会を侮辱したいのかしら」
やや食い気味にユーリアが否定をする。
「ふむ。では、最後に教科書を破かれ、噴水に落とされた、と」
「以前からそう言う嘘をでっち上げてましたよね。エリス・ガストン男爵令嬢は」
テーミスがクスクス笑いながら周りを見ると、フローラを筆頭に令嬢達が頷いていた。
もう、ある者が誰なのか、会場に居る者達は理解した。
きっと事の成り行きが分からず青褪めているのはガストン男爵だけだろう。
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