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二章
セド、強化週間②
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最近ワシはガレアさんのところに素材を調達しては魔物を狩っての繰り返しである。
綺麗な布や糸、紐、ボタンなどなど、様々なものを集めてはガレアさんのところに持って行っている。
「イサギさん、最近忙しそうだね、無理してない?」
「...お兄ちゃん、無理...して、る?」
「そう言えばそうね、イサギさんあまり無理したらダメよ?」
ヤバっ!忙しくしすぎたか!
「いやー、少しでも実績作っとこうと思って、気をつけるよ!それより今日の晩御飯も美味しいね!」
シャキシャキの野菜、グラタンみたいな、ホワイトソースと具材をオーブンで焼いたもの、焼きたてのパンの外はカリッと、中身ふわっとした食感と程よい甘さの果実水!
はぁ、疲れた体に染み渡るー!
「そう言えばレオンとセドは剣の稽古どんな感じ?」
「俺はまだ体力作りでたまに素振りをさせてくれる感じかなぁ、レオンは俺と同じで体力作りを少しだけと、剣を振りかぶられた時に目をつぶらない様にする訓練とトラウマの克服かな、ね、レオン」
「...ん。」
「そうか、怖くはないかい?大丈夫?ワシから言い出しておいてなんだけど、嫌ならやめても良いんだよ?」
そう言うとレオンはフルフルと首を横に振る
「...俺、も...やれる事...やって、みる...。まだ、怖い...時あるけど」
「んーーっ!!!何で良い子なんだレオン!お兄ちゃんはそんな頑張り屋さんなレオンが誇らしいぞ!」
そう言うワシに皆んなが笑いながら今日の近況報告をしながら美味しいご飯を食べる。
そうしてご飯を食べ終わるとワシとレオンは鷹の宿に帰り寝るのであった。
次の日、いつもの様にセドの所にレオンをあずけて騎士団に行く姿を見送るとワシは走ってガレアさんの所に行く。
「ガレアさん!...おや?第二騎士団団長殿?」
「イサギ!?何故ここに?」
「あ?お前ら知り合いか?全く接点がわからんな」
「ああ、奴隷商捕縛事件でイサギと知り合ってな」
「あー、あの事件か。」
「それより、第二騎士団団長殿、2人の指導ありがとう。レオンのトラウマはどうかな?」
「ああ、その事だが、最近はやっと剣を振りかぶる時に目をつぶらなくなったな、この調子だと予定より早く剣に対する恐怖心を制御する事が出来そうだ。」
「良かった!セドの方は?まだたまに素振りをする程度だと言っていたけど」
「ああ、セドの方も筋が良いな。剣術についてまっさらな状態だから変な癖がつく様なこともなく水を得た魚の様にどんどん型を吸収していっているぞ。」
「成程、やはり第二騎士団団長殿に頼んで正解だったよ、ありがとう、今日は武器のメンテナンスか何かでここに?」
「ああ、そうだ。それにしてもイサギはここをどうやって知ったんだ?誰かから紹介されたのか?」
「?いや、直感でここに入って頼んでみようかなーって思って。それ最初にガレアさんからも言われたけど何かあるのかな?」
「この店目眩しの魔術がかかってるんだ。な、ガレア。」
「ああ、だから怪しいやつかと思ってな」
え、なにそれ!?
「それにガレアは相手によって武器や防具の性能を変えるから面白いよな」
「気に入らない客になぜ性能のいい武器や防具を作ってやらないといけないんだ、こっちから願い下げだ。」
は!?
「ちょ、なにそれ、ガレアさん!聞いてないんだけど!?」
「落ち着けイサギ、お前は面白い客だからとびきりいいやつを作ってやってるだろ」
「えー、それ本当?」
「何のためにお前に素材調達を何回も行かせてると思ってる」
「まぁ、そうだよね、うん。報酬なしでA級冒険者をパシらせてるんだからちゃんとしたの作ってくれないと泣くよ?」
「男が泣いても何の同情もひけんぞ」
「はいはい、じゃあいいもの作ってくれよ?ガレアさん。」
「じゃあ早速だがこの薬草をAランクダンジョンから取ってこい」
「人使いの荒い人だ。分かったよ、行ってきまーす。第二騎士団団長殿は?」
「ああ、私も丁度用事が終わった所だ、途中まで一緒に行こう」
「おーけー、じゃあ行ってきます、ガレアさん」
「おー、さっさと行ってこい」
そう言ってシッシッと手を振るガレアさん
そうやってガレアさんに追い払われるかの様に店を後にしたワシと第二騎士団団長殿。
「そう言えばイサギはガレアに防具や武器でも作ってもらっていたのか?」
「秘密ー、いずれ分かるよ。」
「そうか。...レオンは何かあるとダイヤのピアスか一粒石のピアスを触る癖があるみたいだ。あれはセドとイサギからのプレゼントなんだってな、レオンが教えてくれたぞ。」
「なに!そんな可愛いレオンを第二騎士団団長殿は見ているのか!羨ましいっ」
すると第二騎士団団長殿は苦笑いをする
「イサギやセドがしっかり愛情を注いでいるからトラウマも克服できそうだし感情も表に出てこようとしている。安心したよ。」
...第二騎士団団長殿はたまに臭いセリフはくよなぁ
「そりゃーね、あんなに可愛いレオンに愛情を注がないだなんて考えられないさ。」
そんな話をしていたら第二騎士団がある王城に着いた
「じゃあ私はここで。」
「ああ、二人をよろしく」
そう言うと第二騎士団団長殿が城の中へ消えていくのを見守る
さてとー!Aランクダンジョンに早速行ってくるとしますか!!
綺麗な布や糸、紐、ボタンなどなど、様々なものを集めてはガレアさんのところに持って行っている。
「イサギさん、最近忙しそうだね、無理してない?」
「...お兄ちゃん、無理...して、る?」
「そう言えばそうね、イサギさんあまり無理したらダメよ?」
ヤバっ!忙しくしすぎたか!
「いやー、少しでも実績作っとこうと思って、気をつけるよ!それより今日の晩御飯も美味しいね!」
シャキシャキの野菜、グラタンみたいな、ホワイトソースと具材をオーブンで焼いたもの、焼きたてのパンの外はカリッと、中身ふわっとした食感と程よい甘さの果実水!
はぁ、疲れた体に染み渡るー!
「そう言えばレオンとセドは剣の稽古どんな感じ?」
「俺はまだ体力作りでたまに素振りをさせてくれる感じかなぁ、レオンは俺と同じで体力作りを少しだけと、剣を振りかぶられた時に目をつぶらない様にする訓練とトラウマの克服かな、ね、レオン」
「...ん。」
「そうか、怖くはないかい?大丈夫?ワシから言い出しておいてなんだけど、嫌ならやめても良いんだよ?」
そう言うとレオンはフルフルと首を横に振る
「...俺、も...やれる事...やって、みる...。まだ、怖い...時あるけど」
「んーーっ!!!何で良い子なんだレオン!お兄ちゃんはそんな頑張り屋さんなレオンが誇らしいぞ!」
そう言うワシに皆んなが笑いながら今日の近況報告をしながら美味しいご飯を食べる。
そうしてご飯を食べ終わるとワシとレオンは鷹の宿に帰り寝るのであった。
次の日、いつもの様にセドの所にレオンをあずけて騎士団に行く姿を見送るとワシは走ってガレアさんの所に行く。
「ガレアさん!...おや?第二騎士団団長殿?」
「イサギ!?何故ここに?」
「あ?お前ら知り合いか?全く接点がわからんな」
「ああ、奴隷商捕縛事件でイサギと知り合ってな」
「あー、あの事件か。」
「それより、第二騎士団団長殿、2人の指導ありがとう。レオンのトラウマはどうかな?」
「ああ、その事だが、最近はやっと剣を振りかぶる時に目をつぶらなくなったな、この調子だと予定より早く剣に対する恐怖心を制御する事が出来そうだ。」
「良かった!セドの方は?まだたまに素振りをする程度だと言っていたけど」
「ああ、セドの方も筋が良いな。剣術についてまっさらな状態だから変な癖がつく様なこともなく水を得た魚の様にどんどん型を吸収していっているぞ。」
「成程、やはり第二騎士団団長殿に頼んで正解だったよ、ありがとう、今日は武器のメンテナンスか何かでここに?」
「ああ、そうだ。それにしてもイサギはここをどうやって知ったんだ?誰かから紹介されたのか?」
「?いや、直感でここに入って頼んでみようかなーって思って。それ最初にガレアさんからも言われたけど何かあるのかな?」
「この店目眩しの魔術がかかってるんだ。な、ガレア。」
「ああ、だから怪しいやつかと思ってな」
え、なにそれ!?
「それにガレアは相手によって武器や防具の性能を変えるから面白いよな」
「気に入らない客になぜ性能のいい武器や防具を作ってやらないといけないんだ、こっちから願い下げだ。」
は!?
「ちょ、なにそれ、ガレアさん!聞いてないんだけど!?」
「落ち着けイサギ、お前は面白い客だからとびきりいいやつを作ってやってるだろ」
「えー、それ本当?」
「何のためにお前に素材調達を何回も行かせてると思ってる」
「まぁ、そうだよね、うん。報酬なしでA級冒険者をパシらせてるんだからちゃんとしたの作ってくれないと泣くよ?」
「男が泣いても何の同情もひけんぞ」
「はいはい、じゃあいいもの作ってくれよ?ガレアさん。」
「じゃあ早速だがこの薬草をAランクダンジョンから取ってこい」
「人使いの荒い人だ。分かったよ、行ってきまーす。第二騎士団団長殿は?」
「ああ、私も丁度用事が終わった所だ、途中まで一緒に行こう」
「おーけー、じゃあ行ってきます、ガレアさん」
「おー、さっさと行ってこい」
そう言ってシッシッと手を振るガレアさん
そうやってガレアさんに追い払われるかの様に店を後にしたワシと第二騎士団団長殿。
「そう言えばイサギはガレアに防具や武器でも作ってもらっていたのか?」
「秘密ー、いずれ分かるよ。」
「そうか。...レオンは何かあるとダイヤのピアスか一粒石のピアスを触る癖があるみたいだ。あれはセドとイサギからのプレゼントなんだってな、レオンが教えてくれたぞ。」
「なに!そんな可愛いレオンを第二騎士団団長殿は見ているのか!羨ましいっ」
すると第二騎士団団長殿は苦笑いをする
「イサギやセドがしっかり愛情を注いでいるからトラウマも克服できそうだし感情も表に出てこようとしている。安心したよ。」
...第二騎士団団長殿はたまに臭いセリフはくよなぁ
「そりゃーね、あんなに可愛いレオンに愛情を注がないだなんて考えられないさ。」
そんな話をしていたら第二騎士団がある王城に着いた
「じゃあ私はここで。」
「ああ、二人をよろしく」
そう言うと第二騎士団団長殿が城の中へ消えていくのを見守る
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