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ー余談ーとある行員の決意※
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とある日の支店、もう夜も更けてきた頃…
『…本当に、他の支店に異動する事を…自ら志願するんだね?……松木くん』
俺は応接室でひとりの渉外行員から、異動志願を受けていた。
『…はい、お願いします』
彼の意思は、とても固そうであった。
俺はため息を軽くつきながら呟く。
「……君は…実に長い間…この支店で働いてくれていたのに…。…何かあったのかい?」
彼はこう答えた。
『…そろそろ…他の支店の空気を、吸ってみたくなっただけです』
俺は彼の目をじっと見つめながら…
『分かった。人事異動部には、伝えておくよ』
すると彼は、何かから解き放たれたような…少しホッとしたような顔で、
『…ありがとうございます。よろしくお願いします』
と言い、ペコリと一礼して部屋を出ていった。
やれやれ…今日は遅くなりそうだ…可愛い家族が待っているのに…ため息を再度吐きながら、応接室を出ようとすると…再度三回ドアをノックする音。
『どうぞ?』
声をかけると…
『失礼します!』
…入って来たのは、岡田くんであった。俺は何か、先程の松木くんといい…嫌な予感しかしなかった。
残念な事に、その嫌な予感は的中する。
『…本当に、他の支店に異動する事を…自ら志願するんだね?……松木くん』
俺は応接室でひとりの渉外行員から、異動志願を受けていた。
『…はい、お願いします』
彼の意思は、とても固そうであった。
俺はため息を軽くつきながら呟く。
「……君は…実に長い間…この支店で働いてくれていたのに…。…何かあったのかい?」
彼はこう答えた。
『…そろそろ…他の支店の空気を、吸ってみたくなっただけです』
俺は彼の目をじっと見つめながら…
『分かった。人事異動部には、伝えておくよ』
すると彼は、何かから解き放たれたような…少しホッとしたような顔で、
『…ありがとうございます。よろしくお願いします』
と言い、ペコリと一礼して部屋を出ていった。
やれやれ…今日は遅くなりそうだ…可愛い家族が待っているのに…ため息を再度吐きながら、応接室を出ようとすると…再度三回ドアをノックする音。
『どうぞ?』
声をかけると…
『失礼します!』
…入って来たのは、岡田くんであった。俺は何か、先程の松木くんといい…嫌な予感しかしなかった。
残念な事に、その嫌な予感は的中する。
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