何でも屋さん

みのる

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第34話 カーディーラー桑原のオリジナルカー製作

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カーディーラー桑原の会議室では朝から会議が行われており、珍しく桑原会長の姿も有った。
重役

『…と言う訳で当社で自動車の製造を開始する事に決定しました』

会議を終え社員達が出ていく中、会長と社長は話し合っていた。
桑原会長が桑原社長に向かって、

『製造に使うパーツの事じゃが、一部のパーツに何でも屋の品を使おうかと思うのじゃが・・・お前はどう思う?』

その問いに桑原社長は悩むでも無く言い切る。

『あそこの品でしたら、花火大会でも実証されてますので問題ないと思います。むしろあそこ以上の品は無いかと思いますが?』

その返事に、桑原会長が満足したのか笑顔で答える。

『お前もそう思うか・・・じゃあ商談をしに行くかのぅ、おい車を回せ!』

桑原社長は 、

『わかりました、直ぐに車を用意しますので…下でお待ちください』

と言い車の用意をしに行く。

桑原社長が会社の玄関口に乗り付けると、桑原会長が乗り込んで来たので桑原社長が行き先を確認する。

『親父、このまま何でも屋に行けば良いのか?』

2人っきりの車中なので普段の口調に戻る桑原社長。

その変化を気にしてる様子もなく桑原会長は告げる。

『いや、先に手土産を用意せねばならんのじゃから…某有名菓子店“ツヤ”へ行け』


桑原社長は、

『わかった、ツヤだな?』

とだけ答えて車を走らせる。ツヤへ着き、洋菓子の詰め合わせを購入した2人は何でも屋へと向かう。

しばらくして何でも屋へ着くと、先に桑原会長を入り口で降ろし、桑原社長は空き地へと車を止めにゆき2人で店に入っていく。
ガラガラガラっ!と引き戸を開け、入店する2人。
桑原会長が挨拶をする。

『しばらくぶりじゃのぅ!』

店主は2人を出迎える。

『おやいらっしゃい、お2人さんお揃いで…今日は何をお求めだい?』

店主の問いに、桑原会長が2人で訪れた経緯を話し始めた。

『実はのぅ、ウチの会社で自動車を製造する事が決まったんじゃが…パーツの一部をここの店のを使いたいと思うんじゃが用意出来るかのぅ?』

事情を聞いた店主はなんの迷いも無く即答で答える。

『あぁ、必要な物を言ってくれれば何でも用意出来るし…必要な数を揃えられるよ』

と言い、更に付け加える。

『ただし条件が1つ有って、品物を取りに来て貰いたいんだよ、見ての通り小さな店だから…従業員も居ないから運ぶ事が出来ないんだ』

それを聞き桑原会長が、

「それは弱ったのぅ…」

と呟き桑原社長に向かって、

『どうじゃ、取りに来れるのか?』

桑原社長は問いかけに自信有りげに、

『はい、そこら辺は任せて置いてください!何とか受け取りに来れる様にしますので』

その返事を聞き桑原会長が、

『と言う訳じゃからお願い出来るかのぅ?』

店主は、

『ああ、良いよ・・・で何が必要なのかを教えて欲しいんだけど・・・』

と言いかけて店の奥に向かって声をかける。

『おーい、悪いけど閉店の看板出してくれないかい?』

すると奥から“はいよ”と声が聞こえて奥さんが出てきた。

『おやまぁ、会長さんに社長さん…お揃いで何か商談かねぇ?』

と話しかけた。

桑原会長が申し訳無さそうに奥さんに話しかける。

『ワシらの為に閉店にさせてしまってすまんのぅ、おっとそうじゃ、手土産にこれを持って来たんじゃが…』

とツヤの洋菓子の詰め合わせを奥さんに手渡す。

奥さんはニタ~っと笑い、洋菓子を受け取り礼を言う。

『いつも済まないねぇ会長さん、おやおやまた高そうな物をありがとうねイーヒヒヒ…』

ツヤの洋菓子詰め合わせに満足したのか最後に変な笑いを漏らす奥さん、続けて…

『え~と、確か会長さんはお茶で社長さんは珈琲だったかねぇ?ここではなんだから…奥に行っておくれ、飲み物を持って行くからねぇ』

と言って、店の前に臨時閉店の看板を出しに行った。
店主は手に収納箱を持ち、桑原会長と桑原社長と共に商談の為にCafeスペースへと移動する。


席に着き桑原会長が口を開く。

『そうそう、言うのを忘れておったが…以前訪れた時に用意してくれた和菓子じゃが、家のばぁさんも大変気に入った様でのぅ。礼を言うよ、それとばぁさんからもまた店に行った時に礼を言って置くように念を押されて言われておったんじゃ』

続けて桑原社長も、

『家の嫁と娘にも大好評で、とても喜んでましたよ、美味しい物をありがとうございました』

店主はただ、

『ハッハッハ!喜んで貰えたなら良かったよ』

と答えて、カウンターの方へと戻って来ていた奥さんにすぐさま土産を用意するように合図を送る、その合図に気付いた奥さんがOKと合図を送り返してきた。
それを見届けた店主はまた話しはじめた。

『それで、何がどれだけ必要なのか教えてくれるかい?』

桑原会長は悩みながら話す。

『そうじゃのぅ、車のデザインはともかく安全性を追及したいのじゃが・・・パーツに細かい注文を付けることは可能かのぅ?』

その問いに店主は答える。

『大丈夫だよ、どうしたいのか言ってよ』

会長は満足そうな顔をして問いかける。

『先ずはシートベルトなんじゃが、今現在使用されておる物でも良いのじゃが事故などの緊急時に脱出や救出の妨げになる場合が有るのを何とかしたいんじゃ。
何か良い物は有るかのぅ?』

店主は少し考えてから、Cafeスペースに持って来ていた収納箱から…柔らかく平べったい物を取り出し桑原会長と桑原社長に手渡す。

『う~ん、そうだね・・・こう言うのはどうかな?』

素材を受け取った2人が触って確認し感想を漏らす。

『とても柔らかい素材じゃな、強く引っ張れば伸びるし緊急時の条件を満たしてはおるが・・・伸びる素材じゃと事故を起こした時に危ないんじゃなかろうか?』

その問いに店主は簡単に答える。

『勢いよく引いてみてよ』

言われた通りに勢いよく引いてみる2人は驚く。

『おお~なんとすごい、急激に引っ張ると硬くなりおった・・・』

2人は顔を見合せ頷いた。

驚いてる2人に店主は、

『耐久性についても保証するよ、試しに今日乗ってきた車につけて見るかい?』

とここで準備を終えた奥さんがやって来た。
桑原会長と桑原社長の前にお茶と珈琲を置き、自分等の前にもお茶を置き、中央に和菓子と洋菓子の盛り合わせを置く。
そして1つの包みを桑原会長に渡し、

『今回のは以前とは違った和菓子だよ。奥さんに渡しとくれ』

と言い、桑原会長のとはまた違った包みを桑原社長に渡し、

『社長さんところのは娘さんが居るみたいだから、若い子には洋菓子の方が良いと思って洋菓子にしたんだけど…良かったかねぇ?』

と問いかけた。

桑原会長と桑原社長は、

『奥さん、気を使わせてすまんのぅ』

『すみません、娘も喜ぶと思います』

と答えた。

桑原会長は話を戻し店主に問いかける。

『シートベルトはあの素材で決まったとして、次はフロントガラスとリアガラスじゃ。
これらに代用出来る良いガラスは無いかのぅ?』

店主は収納箱からガラスの板を取りだし2人に渡すと、

『そうだね…このガラスなんかどうだい?水滴をよく弾くし曇る事も無いから良いと思うんだけど、もちろん割れるときは飛散する事も無いし粉々になるから脱出するときに切って怪我をするような事も無いよ』

と言い、試しに「湯気に当ててみてよ」と付け足した。

2人はそれぞれの飲み物の湯気に当ててみると曇る事も無く驚く。

『なんとぉ~、これまた凄いガラスじゃのぅ!いっさい曇らんし…出来た水滴が大きめじゃから直ぐに垂れるのぅ・・・店主、これに少し水をかけてどうなるのかと、割ったらどうなるのかをみたいのじゃが構わんかのぅ?』

店主は、

『ああ、構わないよ』

と言い、霧吹きとハンマーを取りだし桑原会長に渡す。

桑原会長は霧吹きとハンマーを受け取り、
“ここで試しても良いのか? ”と思い店主を見ると頷いたので試す。
ガラスをフロントガラスくらいの角度に傾けて先ずは霧吹きで水を吹き掛けてみる、すると吹き掛けると共に細かな水滴が大粒の水滴になり直ぐに垂れ出す、ガラス越しに見た光景もクリアで、見ていた桑原社長がため息を漏らす。

『はぁ~、なんと素晴らしい!』

桑原会長が”ガラスを割れ“と合図を送ると、桑原社長が勢いよくハンマーを降り下ろす。ハンマー当たった所から粉が少し零れ落ち全体に蜘蛛の巣状にヒビが入るが、ヒビの細い線だけが目立つだけで全体的に透明度が高くガラスの向こう側が見えやすい、更にハンマーを降り下ろすとハンマーとガラスの接触部がサーっと粉状に崩れ落ち穴が空く。やがて穴を中心にして外側に向かい粉状に崩れ落ちていった。
2人はその光景を見てまたもや驚く。

『な、なんと言う事じゃ・・・』

目だつガラスの欠片が1つもない・・・

桑原会長が何とも言い難い表情で漏らす。

『是非ともこのガラスを使いたいが、コストオーバーしそうじゃのぅ・・・』

店主は、

『そうだね、特殊なガラスだから値段が少し高くなるよ。
え~と面積が狭いタイプが5万で、広いタイプで10万かな?』

と言うと、桑原会長が“う~ん”と悩みだし、桑原社長が桑原会長に耳打ちする。

「現在うちの会社でフロントガラスの変更した場合のフロントガラス代+変更代の値段と同じですのでガラスとしては純正のガラスよりやや高いだけで悩む必要は無いかと…」

その言葉を聞き、もっと高価だろうと予想していた桑原会長が唖然としている。

すると店主が何を勘違いしたのか、

『う~ん…やっぱりコストオーバーか、じゃあ少し品質を落とした物で4万と8万になるがどうする?』

とワンランク下のを提案し、更に

『それか従来のガラスより少しだけ水捌けがよくて曇りづらいので良ければ2万と4万だけどコストを考えるとこの位の方が良いのかな?もちろん品質は落ちてるが…安全面も保証するよ』

と、とんでもない事を言い出す。
この言葉に桑原社長も目を見開く、何故ならばカーディーラー桑原で取り扱ってるメーカー純正のガラスよりも高品質で値段が半額だからだ。値段がよくわかってない桑原会長に桑原社長はまたソッと耳打ちをする。

「今、店主が言った最低ランクのガラスで、ウチの会社で取り扱ってる純正のガラスより品質が上で値段が半額です」

これを聞き桑原会長は入れ歯を落とさんばかりに口をあんぐりと空けた。

店主が再度問いかける。

『会長さん…どうします?やはり今言った中の最低ランクの方が良いですかね?』

桑原会長はその言葉に、

『いやまってくれ、一番最初ので良い・・・いや、是非とも売ってくだされ!』

これで使用するガラスも決まり、桑原会長が次の事を話し出す。

『次はヘッドライトじゃが、明るくすると運転手からはよく見えるが代わりに対向車や歩行者等は眩しくて前が見辛くなる、逆に暗めにすれば対向車や歩行者にはよいが、運転手に外が見辛くなる、これを何とかならんもんかのぅ?』

店主は2つのヘッドライトとバッテリーを取りだし隣のテーブルに設置してゆく。設置が終わりボタンを操作してライトを点け2人に確認するように言う。

『これでハイビームなんだけど…確認してくれるかな?』

2人が確認をする為にライトの前に立つ。

『なんと…明るいのぅ、そして後ろを見てみれば明るく遠くまで見えるのぅ、しかし何で眩しく無いのかのぅ?』

と不思議そうな桑原会長。

そんな会長に対して店主は、

『特別製だからな』

とだけ答えた。

『残るはEV車のバッテリーなんじゃが、これが難関でのぅ、現状ではどこのメーカーもバッテリー容量が少ない。充電に時間がかかる、バッテリーが高価とどこも同じ悩みを抱えておるんじゃ…
出来るだけコストを押さえて性能の方も何とかならんもんかのぅ?』

この問いには店主も頭を悩ませる。

『う~ん…そうだねぇ、コストを押さえるとなるとうちでも出来ることはたかが知れてるよ』

と言いつつ、一般の40kWhのバッテリーよりやや大きめのサイズのバッテリーを取りだし説明をはじめる店主。

『これは60kWhのバッテリーなんだけど…』

と言いつつ、手のひらサイズの装置とソーラーパネルを取り出し説明をはじめた。

『この小さな装置をモーターの回転軸に付けて、ソーラーパネルは言わなくてもわかるね?
この2つを使って充電する訳さ、だからほぼ0の電気消費で走り続けられるけど、雨や夜みたいにソーラーパネルが使えない状況ではでは少しずつバッテリーが減るんだが、長距離移動の場合は充電する必要が出てくるかも知れないな、
このセットで40万だがバッテリーの寿命は現在販売されてるものと変わらないはなずだ』

『コストをもう少し増やしても良いならもっと良いのが有って…』

小さめのバッテリーと指サイズの装置を取りだし説明をはじめる。

『これは特別製でね、バッテリーは10kWhと少ないんだが秘密が有ってね、この装置をモーターの回転軸に取り付けて充電するのはもう1つの方と同じだけど、充電効率が良いからバッテリーは減る事はないし寿命の方は車3台くらいなら使い回し出来る位長持ちするぞ、
このバッテリーで60万だ。
どっちのバッテリーが良いかね?』

と説明を終え、どちらが良いかと訪ねる。

桑原会長は少し悩んだが決心して伝える。

『そうじゃな、性能と将来性を考えると後のバッテリーかのぅ?
コストはギリギリのラインじゃけど品質の事を考えると気にならんわい』

店主はあらためて確認をする。

『シートベルトが2万円、ガラスが大小で10万円と5万円、ヘッドライトが球だけで大丈夫だから5000円、バッテリーが60万円だけどこれで良いかね?』

桑原会長は満足げに笑い、

『それでよい、それで数量は売れるかわからんから社員にテスト試乗の為に与える分と試験販売で合わせて取り合えず各パーツを1000用意してもらえるかのぅ?』

店主は、

『ああ、わかったよ、取りに来る日を教えてくれたら用意しとくよ』

と返事し、店主と会長はガッチリと握手をする。
と、その時に戸がガタガタと音をたて…店の外で何やら叫び声が聞こえた様な気がした。

桑原会長は桑原社長に合図を送り、

『さてワシらはそろそろ帰るとするわい、店主に奥さん…遅くまですまんかったの』

と言い残し店の外へと出て行く。
その後を店主が追いかけ、2人が車に乗ろうとしてるところを呼び止め、シートベルトのテストの為に社長の車に設置する。
桑原社長が、

『すみません、ではこれで…』

と言い自分たちの会社に向けて車を走らせる。

車中では桑原会長が、

『このシートベルトは伸びるもんじゃから体にフィットして、シートベルトに締め付けられるような煩わしさが無いのぅ』

と感心していた。

数ヵ月後、自社製造車を完成させたカーディーラー桑原は、桑原会長は息子達と社員達に試乗を兼ねて各家庭に1台ずつ無料で分け与え、残った車のみの販売をはじめるが社員達に与えた車に乗せてもらった人達からの口コミで広がり、今や製造ラインを大幅に増やしても製造が間に合わず1年待ちになる程の大ヒットに終わった。
この前代未聞の大ヒットは桑原会長の損をして得を取れの策略が功を奏したようだ。

各社大手自動車メーカーらはカーディーラー桑原に対抗するために産業スパイを放ったり、カーディーラー桑原の車を入手して研究を進めるが、現在の技術力で同等の性能を出すことも出来ず、パーツの入手ルートも謎に包まれており…カーディーラー桑原の独占状態を許すことになってしまい、大きな溝を開けられるのであった。一部の企業は何でも屋までたどり着く事に成功したが、まさかこの様な小さな店から仕入れてるパーツだとは夢にも思わずに徒労に終わった。


この数年後、「世界の桑原」と言われる様になる事をこの時は誰も知らないのであった。
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