12 / 94
本編
バレンタイン
しおりを挟む
お菓子業界の大イベント、
「バレンタインデー」今年も近づく。
学校では、女子生徒達がいそいそと準備を始める。
来てしまった…
例年は清美がいなかったから、普通にチョコを受け取りありがたく家族でいただいてたのだが、今年からはもうそうはいかない。
けれど、、、この時期の女子パワーは半端ない。
受け取る者に断る隙すら与えない…(悲)
2.14
校門をくぐり、靴箱に行くと既に視界を掠めるチョコの山に苦笑い。
机にもありとあらゆるスキマに捩じ込まれている。
勇気ある女子が数人直接手渡し。
“何故俺は断れないんだ⁉”
男子からは白い目を向けられ、逃げるようにチャイムと同時に下校した。
ピンポーン♪
『ふわーぃ…』
頭を掻きながら出てきた家の主、我が弟、ユウスケ(喜)今日は天使に見える(?)
『おう、アニキ、なんだぁ?』
と同時に渡される山のような荷物。
『……あーーーー………(苦笑)』
『すまん、頼む‼』
『しかたねぇなぁ、で?』
とユウスケは指で丸を作ってみせる。
“マジかよ!カネなんて聞いてねえぞ‼”
しぶしぶ、財布を出す。中身はほぼゼロ。
『ノグチさんでいいだろ!』
ユウスケはソレを俺からパッと素早くむしりとり、
『サンキューなー!』
と、にかっと笑った。
さて、、、清美は俺にチョコくれるのかな?
期待なんて、これっぽっちもしてないけど。
むしろ、バレンタインなんて知らないだろうなぁ…
俺から教えるのもなんだしなぁ。
と、清美の居る家に足を向ける。
『ただいま』
『……………』
清美が!初めて迎えに出てくれた⁉
嬉しくて言葉出ず。暫ししてから、
『お外は寒いよ、清美。でも清美の身体は温かいねぇ···ちょっと暖まらせてね』
『………………………!!!』
清美で暖を取る俺。清美はやはりぎゅっと目をつぶり、嫌そうだ。(涙)
『ねぇ、どうして迎えに来てくれたの?』
『………おまえが、よんでるきがした。』
いつも、お前の事を帰ってから探してるんですが⁉
まぁいいや。
『今日は何が食べたい?』
『かれー』
即答。カレーのルゥあったかな?(汗)
捜索中。お、あったあった♪
常にストックだね。
いつもおんなじ感じ。カレーと簡単なサラダ。
でも清美は文句ひとつ言わず、食べてくれる。
そんな清美がいとおしい。
『ごちそうさまでした』
『……………………』
清美が何かを思い出したかのごとく、懐をゴソゴソしだした。
『ユウスケが、これをおまえにわたせって。』
『?』
手渡された、溶けかけのまぁぶるちょこ。
『それ、ユウスケに“カネ”とやらをもらってわたしがかった。ユウスケがそれをおまえにやれって。』
清美が…俺に?頬を伝う液体。
涙だ。俺は嬉しくて泣いていた。
『かなしいのか?』
少し動揺したようだ。
『……嬉しくて…(涙)』
『うれしいと、なくのか?』
分からないらしい。
『そういうことも、あるんだよ(喜)』
俺は止まらない涙を流しながら、そっと清美を抱きしめた。
『嬉しいよ、ありがとうね…』
例え、清美の意思はこのチョコにこもっていなくてもどんなに高いチョコよりも、清美がくれたこのチョコが何よりも嬉しかった。
『たべても、いいんだぞ?(チョコを)』
『うん、一緒に食べよう?』
『???いらないのか?』
まぁぶるちょこをみっつ、口に放り込み、味わう。
そして、清美にもお裾分け。ただし、口移しで。
『…………………………っふ‼』
甘い甘い刺激。
脳まで溶けてしまいそうだ。
チョコで甘くなった口を放すと、俺は言う。
『甘いね、清美』
『………………』
『今日は大好きな人に、チョコを贈る日なんだよ』
かぁっと清美の顔が真っ赤に。
にっこり笑い、清美に告げる。
『………………だいきらいだ、おまえなんか!』
フイっとまたそっぽを向く。
あらら…(冷や汗)
「バレンタインデー」今年も近づく。
学校では、女子生徒達がいそいそと準備を始める。
来てしまった…
例年は清美がいなかったから、普通にチョコを受け取りありがたく家族でいただいてたのだが、今年からはもうそうはいかない。
けれど、、、この時期の女子パワーは半端ない。
受け取る者に断る隙すら与えない…(悲)
2.14
校門をくぐり、靴箱に行くと既に視界を掠めるチョコの山に苦笑い。
机にもありとあらゆるスキマに捩じ込まれている。
勇気ある女子が数人直接手渡し。
“何故俺は断れないんだ⁉”
男子からは白い目を向けられ、逃げるようにチャイムと同時に下校した。
ピンポーン♪
『ふわーぃ…』
頭を掻きながら出てきた家の主、我が弟、ユウスケ(喜)今日は天使に見える(?)
『おう、アニキ、なんだぁ?』
と同時に渡される山のような荷物。
『……あーーーー………(苦笑)』
『すまん、頼む‼』
『しかたねぇなぁ、で?』
とユウスケは指で丸を作ってみせる。
“マジかよ!カネなんて聞いてねえぞ‼”
しぶしぶ、財布を出す。中身はほぼゼロ。
『ノグチさんでいいだろ!』
ユウスケはソレを俺からパッと素早くむしりとり、
『サンキューなー!』
と、にかっと笑った。
さて、、、清美は俺にチョコくれるのかな?
期待なんて、これっぽっちもしてないけど。
むしろ、バレンタインなんて知らないだろうなぁ…
俺から教えるのもなんだしなぁ。
と、清美の居る家に足を向ける。
『ただいま』
『……………』
清美が!初めて迎えに出てくれた⁉
嬉しくて言葉出ず。暫ししてから、
『お外は寒いよ、清美。でも清美の身体は温かいねぇ···ちょっと暖まらせてね』
『………………………!!!』
清美で暖を取る俺。清美はやはりぎゅっと目をつぶり、嫌そうだ。(涙)
『ねぇ、どうして迎えに来てくれたの?』
『………おまえが、よんでるきがした。』
いつも、お前の事を帰ってから探してるんですが⁉
まぁいいや。
『今日は何が食べたい?』
『かれー』
即答。カレーのルゥあったかな?(汗)
捜索中。お、あったあった♪
常にストックだね。
いつもおんなじ感じ。カレーと簡単なサラダ。
でも清美は文句ひとつ言わず、食べてくれる。
そんな清美がいとおしい。
『ごちそうさまでした』
『……………………』
清美が何かを思い出したかのごとく、懐をゴソゴソしだした。
『ユウスケが、これをおまえにわたせって。』
『?』
手渡された、溶けかけのまぁぶるちょこ。
『それ、ユウスケに“カネ”とやらをもらってわたしがかった。ユウスケがそれをおまえにやれって。』
清美が…俺に?頬を伝う液体。
涙だ。俺は嬉しくて泣いていた。
『かなしいのか?』
少し動揺したようだ。
『……嬉しくて…(涙)』
『うれしいと、なくのか?』
分からないらしい。
『そういうことも、あるんだよ(喜)』
俺は止まらない涙を流しながら、そっと清美を抱きしめた。
『嬉しいよ、ありがとうね…』
例え、清美の意思はこのチョコにこもっていなくてもどんなに高いチョコよりも、清美がくれたこのチョコが何よりも嬉しかった。
『たべても、いいんだぞ?(チョコを)』
『うん、一緒に食べよう?』
『???いらないのか?』
まぁぶるちょこをみっつ、口に放り込み、味わう。
そして、清美にもお裾分け。ただし、口移しで。
『…………………………っふ‼』
甘い甘い刺激。
脳まで溶けてしまいそうだ。
チョコで甘くなった口を放すと、俺は言う。
『甘いね、清美』
『………………』
『今日は大好きな人に、チョコを贈る日なんだよ』
かぁっと清美の顔が真っ赤に。
にっこり笑い、清美に告げる。
『………………だいきらいだ、おまえなんか!』
フイっとまたそっぽを向く。
あらら…(冷や汗)
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
アラフォーリサの冒険 バズったSNSで退職からリスタート
MisakiNonagase
恋愛
堅実な会社員として働いてきた39歳のリサ。まだまだ現役の母親と二人暮らしで高望みしなければ生活に困ることはなく、それなりに好きなことを楽しんでいた。
周りが結婚したり子育てに追われる様子に焦りがあった時期もあるなか、交際中の彼氏と結婚の話しに発展した際は「この先、母を一人にできない」と心の中引っ掛かり、踏み込めないことが続いてきた。
ある日、うっかりモザイクをかけ忘れインスタグラムに写真を上げたとき、男性から反応が増え、下心と思える内容にも不快はなく、むしろ承認欲求が勝り、気に入った男性とは会い、複数の男性と同時に付き合うことも増え、今を楽しむことにした。
その行動がやがて、ネット界隈で噂となり、会社の同僚達にも伝わり…
リサは退職後、塞ぎ込んでいたが、同じような悩みを抱えていたカナリア(仮名)と話すようになり立ち上がった。ハローワーク経由で職業訓練を受講したり、就活したり、その間知り合ったり仲間と励まし合ったり、生きる活力を取り戻していく…
そして新たな就業先で、メール室に従事する生涯枠採用の翔太という男性と知り合い、リサの人生は変わる…
全20話を予定してます
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)その後
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合つまた。
その後、大学を卒業した祐輔(ユウスケ)の新たなストーリーが始まった。
全15話を予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

