秀と清美

みのる

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本編

誕生日

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チュンチュン、チチチ……
鳥に起こしていただいた。

『今日で俺も、17か…』(かといって、なにもできません)

“自分の誕生日、自分で祝うのも面倒だしな…”
でも、隣で眠る清美をチラッと見る。
“教えておくべきか。否か。”

ー否ー

俺の頭が、そう判断した。
ちょっと寂しいけど、別に良いし‼(半分やけ)

ささっと朝ごはんを食べ、二人分のお昼を作り、、、
“せめてものプレゼントに”とお出かけ前の“いつものやつ”を、清美からいただいたのであった。

清美、目覚めず。


ピンポン、ピンポン♪

『きよみぃ、昼だぞー!起きてっかぁー?』

そこでハッと目覚めた清美。

『ちょっとまってろー!』(もちろん裸)

急いで服を着る。

ーガチャっー

『おう、おそよう、きよみ!』

ニカっと笑うユウスケ。

『ちょっとまってろ?はらへった。』

『今日のきよみの昼はなんだ?…お、弁当じゃねーか?おれのウチで食わねえか?』

『そうする。』

こうして、二人は部屋を後にした。
~鍵はしっかりかけて~


一方、バイト帰りの秀。

ガチャ。『ただいまー』(ヘトヘト)

ーシーンー

まぁ、清美の不在をある程度予想出来るようになったのか、“今日もユウスケのとこか”と慣れが来ていた。
“しかし遅いな(軽くイラッ)”
そこにちょうどよく、

『ただいまーっと』

やはりユウスケの声。
俺はニコニコと営業スマイルを浮かべながら、

『おかえり♪♪(怒)』

やや、ビビるユウスケ。

『あのよ、遅れて、、、悪かった。じゃな!(逃亡)』


逃げるように帰ったユウスケを見送りながら、清美を振り返る。清美はバツの悪そうな顔をして、チラッと……俺を見る。
清美は、、、こう切り出した。

『かえるのおそくなって、わるかった。それと…べんとう、うまかったぞ。』

日頃の清美からはまさか出てくるとは思いもしない『謝罪』と『誉め』の言葉‼オレハウレシイ……(感極まる)
そして…清美が後ろ手に持ってた「何か??を連想する花」
“は、母の日??”それを受け取りながら、じっと清美を見つめた。

『はっぴぃばすでぃ?というのか??』
ー!!!ー何故それを…(泣)

『どういういみなんだ?なぁ?』

ーユウスケからの入れ知恵だろうが…ー
まさか誕生日を祝って貰えるなんて、これっぽっちも思っていなかった。しかも、花のプレゼント付き!

俺は感激してしばらく声を出せなかった。。。

『どうしたんだ?かなしいのか?』

やはり“嬉し過ぎるとこうなる”ということを、まだ理解していないらしい清美を、黙ってキツく抱きしめた。漏れそうになる嗚咽をぐっと我慢して、やっとの思いで清美に言った。

『ありがとう…』
(ドライフラワー、決定。)


今日はお風呂に入って、(一緒に)寝間着を着たまま床に着く。
清美の髪を優しく撫でながら、俺は問う。

『清美の、誕生日はいつなの?』

すると清美は、考えてもいなかったことを口にした。

『たんじょおび、なんだそれ?うまいのか?』

“ある意味、美味しくはあるけども(滝汗)”
とりあえず、分かりやすく説明する。

『清美が生まれた日のことを言うんだよ?それでから、皆にお祝いしてもらうんだ』
(清美が、俺にしてくれたことだよ♡)

清美は少し考えてから、ことばを発した。

『……しらない』

『えっ!!?(驚)』

『わからない』

……清美には、隠されたなにかがある。お兄さんとお姉さんとやらに会って、聞かなきゃ……

『じゃあ…清美の誕生日は、俺たちの出逢った「11月18日」だね』

俺が決めた。

『ごちそうくえるのか⁉』

ぱぁっと瞳が輝く。
ーその瞳には、俺は弱いんだー

『もちろん、頑張るからね♪』

優しく清美の胸辺りを、トントンする。
ー子守唄も、歌っちゃおかな?ー

そう思ったときには、既に清美は眠りに着いた後だった。
(寝るの早すぎ(汗))

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