移動販売の加地さん。

第2話 加地くんの商品仕入れ先

(うーむ……どれが美味くてお得だっぺ？)
スーパー業務用をくまなく探す加地くん、そして悩む。

(あのお菓子も！美味しそうだべ♡今度からお菓子も少し持ってくべ！(ウキウキ))
お安く商品を仕入れれるところ……それはやはり「スーパー業務用」では無かろうか？
(ナレーター岡田、語る)

(ふむ……このくれぇで大丈夫だべ？)
お菓子、ジュース等のお飲み物パン、おにぎり(※種類は少なめ)を仕入れて(※普通にお買い物)して……加地くんは「次」へ向かう………


ガラガラガラッ！
1軒の古めかしい古民家(？)に躊躇う事無く入って行く加地くん。

『いらっしゃい！お、今日も来てくれたんか？』

なんだ⁉男じゃないか⁉どうやら加地くん、此処の人に顔を覚えられる程通っているようだ。(岡田、何か気に入らない)

『こんにちは♪』

で、加地くん………此処は何処なんだ？(謎々岡田)

加地くんは暫くそこをウロウロと徘徊していたが……やがて思い切ったように口を開いた。

『あのぉ………こちらの「焼肉弁当」……美味しいですよね？それを……定期的に幾つか欲しいんですが……少しだけ、お安く手に入りませんか？』

なんと‼どうやら此処は……何かの店だったらしいぞ？
加地くんは此処の店主に、何やら弁当を安く手に入れられないか交渉を試みているようである。
”兄ちゃん少し負けて下さいな♡”的な視線で加地くんは懸命にその僅かな色気で(？)店主を口説こうとする。

そこで店主も交渉に乗ってくる。

『でも姉ちゃん、3つや5つくれぇじゃあ…安くは出来ないぞ？幾つ買うんだ？』

……ケチだ……‼此処の店主は何気にケチなのか？
それを聞いて悩んだ加地くんは、店主に両手を広げて突き出した。
そこで店主もニヤリと微笑わらう。

『10個か……よし、1つ400円にしてやろう！』

そうして加地くんは、弁当を定期的に10個買うのを条件に……500円(定価)の焼肉弁当を400円で仕入れる事に成功したのである。

『あの……色んなお弁当を後1つずつお願いしたいのですが……シャケ弁とか幕の内弁当とか……』

さらに加地くんは交渉を続ける。

『うちでは色々取り扱ってるけどよ？……どれにするんだ？』

更に店主は答える。

『そうですね……シャケ弁当、のり弁当、幕の内弁当、日の丸弁当は固定で……その他を…後2つくらい…出来れば日替わりで(出来れば格安で……)お願いしたいのですが……ま、毎日注文しますので………』

ー加地くん、交渉成立ー

『よぉし！幕の内弁当は400円、のり弁当300円、シャケ弁は400円、日の丸は100円で(※他は省略)どうだぁ～～～っ‼』

『よろしくお願いします‼』

店主と加地くんはガッチリと手と手を握り合った。


さて、今日は何処へ「移動販売」に向かうんだ？加地くん。