移動販売の加地さん。

第4.5話 無断で某高校に侵入だ！加地くん。

『いらっしゃいませ～！』

ココは某高校の体育館の前。
しかも時刻は一番稼ぎ時な昼休み♪
加地くんはタラコ2号を引き引き、GW明けを狙ってやってきた。

………何故にGW明けを狙ったのかって？
そんなん、GWはしっかりとエンジョイしたいからじゃないか？
(商売人も1人間なのだ！)

目新しいタラコ2号に魅せられた(？)学生達が集い、あっちゅーまにタラコ2号の周りに群がる衆。

『お姉さん、俺！焼肉弁当とコレ………』
『ねぇちゃん！オレは幕の内が良いな♪』
『私はパッキーね♪』

おぉ！コレまたお忙しそうな加地くん……
(ナレーター岡田、手伝えよ？)

『は……ハイハイっ！ただいまぁ‼』

『あたしは無糖の紅茶と鮭おにぎり☆』
『オイドンはこのハンバーグ弁当を‼』
『僕は白身魚弁当が良いな♡』

というような大盛況振りである！

うんうん、加地くん♪俺は嬉しいぞ？……てか……でもなんか忘れていないか？
(何かこころに取っかかりが残るナレーター岡田)

『…………あっ！此処です‼
如何にも怪しい業者が不審物を販売に来てるのです‼』

(なんか見るからに真面目そうな)眼鏡女子が屈強そうな男子教師を引き連れてやって来た。

……てか……まさか……加地くん……(ダラダラ)き、許可はバッチリ取ってあるんだろ？

加地くんは額から滝のような汗。

『む！確かに今までに見たことの無い販売者だ‼……ちょっとこっちに来てもらおうか？』

………そうしてタラコ2号と商品だけがその場に虚しく取り残された。
そして加地くんは職員室に連行され、こってりとお叱りを受けるのであった……。
(前回はしっかりお断りをしてたんだがな？)