移動販売の加地さん。

みのる

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第13話 タラコ4号の初陣だ!加地くん。

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加地くんはオヤツ時……とあるコンビニの前の駐車場……で販売準備をしようとしていた。……ら………

店『ちょ!ちょっとお姉ちゃん、そこで勝手に販売されると困るんだけど⁉️⁉️(大慌)』

怒られたので!空き地に侵入していた。
(それ……犯罪では?)

加地くんは空き地でよっこらせいいち!とタラコ4号(通称:蒸しムシ号)を停車させ、馬鹿でかいあの!銀行時代に培った声を張り上げて呼び込み開始。

『いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!
あまぁい甘い、ほっかほかの焼き芋は如何ですかぁ~?
温かいお飲み物も取り揃えておりますよぉ~っ!

そして!あんまんピザまん肉まんは100円で、ちぃずふぉんどぅまん、豚のしょうが焼きまん、きんぴらごぼうまん、ちぃずたっぷり!カリーまんは120円でお届けしておりますよ♪
如何ですかぁ~っ!』

加地くん、此処はコンビニ前である事をしっかりとプラン内に入れ込み……コンビニよりお買い求め易い価格で勝負に出た!
(しかし……あまり人来なさそうだぞ?)

コンビニの隣には内科があり、その隣には「トビケラ薬局」とかいう薬局がある。
そして………んん‼‼あ……アレは………た、タコ焼きじゃねぇのか⁉⁉(鼻息を荒らげるナレーター岡田)

な、なぁ……♪加地くん、俺……タコ焼き買っても良いか?

………い、いえ………何でもありません………


おや?薬局から女子が数人出て来たぞ?……3人だな。

『ん~♪♪♪何処かから焼き芋の微かなカオリがすると思ったのよね~♡間違い無かったわ♪』

1人の眼鏡女子がタラコ4号を見つけ、嬉しそうである。
もう1人の髪の少し赤い(……てか元ヤン?)姉ちゃんは、やけにタコ焼き屋を気にしている。
(てか、もしかしてタコ焼き屋と知り合いなのか?)
そしてもう1人の髪の短い女子がまず!加地くんにオーダーする。

『てか……どれも美味しそうで悩む~!すみません!私……このちーずふぉんどぅまんと豚のしょうが焼きまんを1つずつと、温かい無糖紅茶下さい!』

『ハイ♪お待ちください!』

そう言うとどの中華まんが何味かちゃんと分かるように目印を付けた商品を、加地くんは姉ちゃんに渡していた。
もちろん!無糖紅茶もな?

そして元ヤン風な姉ちゃんはこうのたまう。

『あたしはあんまんを2つ下さい。出来たら袋を別にお願いします。後、あまぁいココアありますか?』

注文をしっかり聞いていた加地くんは、2つの袋に別々に入れたあんまんを手渡す。

『あまぁいココアですね♪ありますよ?』

そしてココアもまた、別袋に入れて渡していた。

そして眼鏡女子が最後に、

『私は焼き芋を5本下さい!………あ、私が全部食べるんじゃないですよ?(滝汗)』

………まぁ、そうだろうな。
(でも食べれない事も無いのでは?)

加地くんは眼鏡女子にあっつ熱の焼き芋5本を茶色い紙袋に入れて渡す。(因みに1本300円だ!)
………無論、その袋には“タ”印。

『ありがとうございましたぁ♪』

1人の元ヤン姉ちゃんは薬局には戻らずに、タコ焼き屋の方に向かっていった。


…………てか加地くん、何故に“タ”印なんだ?
(そして何故にタラコ号?)
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