24 / 42
第20話 今年も高校球児達の『アツい夏』がやって来た!
しおりを挟む
♪ちゃあ~ん ちゃっちゃらっちゃ ちゃあ~ん らぁん♪♪
ちゃっちゃらっちゃ らんらんらぁ~ん♪♪
炎天下……では無い空の下で、高校球児達が甲子園を夢見て元気良く胸を張り、行進する。
今日から我が県でも夏の甲子園出場をかけてのアツすぎる闘いが繰り広げられる。
………そんな球児の様子を想像しながら加地くん、球場の入口付近からこころの奥底で密やかなるエールを送る。
今日も長距離号を用いて商売♪商売☆な加地くん。
言われてはいないが……加地くん、"む!コレは………神聖なる球場では許可無く販売はしてはならぬパターンだ!"と己で判断しての「球場入口付近での販売」に乗り出したと思われる。
球場前で遅れて中に入って行くお客さんを捕まえては、
『お弁当にお飲み物、おビールは如何ですかぁ?
唐揚げ、枝豆!おつまみも揃えておりますよ♪』
そこに如何にも!元高校球児でした!的なおっちゃんが近寄る。
『おう!姉ちゃん。ビールと枝豆ひとつくれや!』
『はぁい!今すぐ~♪』
紙コップに枝豆を盛り、良く冷えた(※今度はちゃんと冷やしてある)威震璃射斗麦酒を1本取り出し、おっちゃんに手渡す。
『500円になりまぁす!』
おっちゃんは加地くんに礼を言うと既に(何故か)酒臭い空気を醸し出しながら去って行った。
『『すみません!唐揚げひとつとあまぁい紅茶2つ下さい。』』
2人のきょうだい(?)らしい男女が加地くんに声をかける。
『はい!今すぐ~♪』
加地くんは箱に『何でも屋印』の刻印された唐揚げをひとつと砂糖入り紅茶を2つ取り出す….…も、そこで男性の方が不満を漏らす。
『姉ちゃん……なんで唐揚げ、2人でひとつなのぉ?』
そこで「姉ちゃん」とやらは即答する。
『あたしだってひとつずつ食べたいわよ?今流行りのエコよエコ♪』
"そうなのぉ?"やはり不満げな男性。
商品を手渡すと唐揚げにこころ踊らせ、目をキラキラさせる2人。
『ありがとうございましたぁ!』
2人は唐揚げを頬張りながら野球応援へと向かう。
『すみません!ジャパニーズ・ヒノマルひとつ下さい!』
『あたしは唐揚げ弁当を』
んー………、やはりこの場にいるというこたァ!高校生なんだろうな?
灰色のセーラー服の女子と灰色のズボンな男子が加地くんの元に弁当を買いに来た。
『ちょっとぉ、タケルくん………ちゃんとおかず自分で買わないと…………今度あたしの唐揚げに手を出したら許さないわよ?』
そこでセーラー女子のキビしい一言。
『……………わかったよ………後、唐揚げも別に買えるんですか?』
加地くん、ココぞとばかりに何でも屋印の唐揚げをPUSH。
『じゃあそれ下さい』
『ありがとうございます♪』
顔から軽く汗を滲ませながら今日も加地くん、大盛況である!
ちゃっちゃらっちゃ らんらんらぁ~ん♪♪
炎天下……では無い空の下で、高校球児達が甲子園を夢見て元気良く胸を張り、行進する。
今日から我が県でも夏の甲子園出場をかけてのアツすぎる闘いが繰り広げられる。
………そんな球児の様子を想像しながら加地くん、球場の入口付近からこころの奥底で密やかなるエールを送る。
今日も長距離号を用いて商売♪商売☆な加地くん。
言われてはいないが……加地くん、"む!コレは………神聖なる球場では許可無く販売はしてはならぬパターンだ!"と己で判断しての「球場入口付近での販売」に乗り出したと思われる。
球場前で遅れて中に入って行くお客さんを捕まえては、
『お弁当にお飲み物、おビールは如何ですかぁ?
唐揚げ、枝豆!おつまみも揃えておりますよ♪』
そこに如何にも!元高校球児でした!的なおっちゃんが近寄る。
『おう!姉ちゃん。ビールと枝豆ひとつくれや!』
『はぁい!今すぐ~♪』
紙コップに枝豆を盛り、良く冷えた(※今度はちゃんと冷やしてある)威震璃射斗麦酒を1本取り出し、おっちゃんに手渡す。
『500円になりまぁす!』
おっちゃんは加地くんに礼を言うと既に(何故か)酒臭い空気を醸し出しながら去って行った。
『『すみません!唐揚げひとつとあまぁい紅茶2つ下さい。』』
2人のきょうだい(?)らしい男女が加地くんに声をかける。
『はい!今すぐ~♪』
加地くんは箱に『何でも屋印』の刻印された唐揚げをひとつと砂糖入り紅茶を2つ取り出す….…も、そこで男性の方が不満を漏らす。
『姉ちゃん……なんで唐揚げ、2人でひとつなのぉ?』
そこで「姉ちゃん」とやらは即答する。
『あたしだってひとつずつ食べたいわよ?今流行りのエコよエコ♪』
"そうなのぉ?"やはり不満げな男性。
商品を手渡すと唐揚げにこころ踊らせ、目をキラキラさせる2人。
『ありがとうございましたぁ!』
2人は唐揚げを頬張りながら野球応援へと向かう。
『すみません!ジャパニーズ・ヒノマルひとつ下さい!』
『あたしは唐揚げ弁当を』
んー………、やはりこの場にいるというこたァ!高校生なんだろうな?
灰色のセーラー服の女子と灰色のズボンな男子が加地くんの元に弁当を買いに来た。
『ちょっとぉ、タケルくん………ちゃんとおかず自分で買わないと…………今度あたしの唐揚げに手を出したら許さないわよ?』
そこでセーラー女子のキビしい一言。
『……………わかったよ………後、唐揚げも別に買えるんですか?』
加地くん、ココぞとばかりに何でも屋印の唐揚げをPUSH。
『じゃあそれ下さい』
『ありがとうございます♪』
顔から軽く汗を滲ませながら今日も加地くん、大盛況である!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる