移動販売の加地さん。

小話 何時かのあの人。

『おい、姉やん！一体何処の誰に断って此処で商売やってんだァ⁉️⁉️』

柄のよろしくない兄やん達に販売を阻止されつつある加地くん！せっかく並べた商品はなぎ倒される‼ただ怖くて震え上がる加地くんに1人の兄やんがずかずかと近寄る。

『…………かなり貧相だが……どっかには売れるかもしんねぇな……(悪)』

か……加地くんは……い…いろいろと貧相だが……そんな本当の事を言うと失礼だぞぉ！(超！極小なボリュームで声を振り絞り反論する一般的な反応をみせるナレーター岡田)

柄のよろしくない兄やんが値踏みするような目を向け、加地くんに触ろうとしたその瞬間！

『ソノウツクシイジョセイカラ、キタナイテヲハナスンダ‼』

救世主……救世主だ……(輝)……何処かで見たような、ガテン系あんちゃん(東南の方の国の外国人)が柄のよろしくない兄やん達を恐れる事も無く、ギロリとガンを飛ばしながらの登場だ！

『こんな貧相な姉やんを「美しい」だとぉ？兄やん目がオカシイんじゃねぇか⁉️』

更に何か吐こうとしていた別の柄の良くない兄やんが、ガテン系あんちゃんの更なる鋭いガンに無言になる。

『…………ッ……行くぞ！』

こうしてガテン系あんちゃんは数人の柄の良くない兄やんを撃退した。

そこでピンチを救って貰った加地くんは当然、ガテン系あんちゃんに礼を述べた。

『本当にありがとうございました！私……どうなる事かと………』

そこでそのガテン系あんちゃん、

『オイシイオベントウ、マタオネガイシマス‼』

なにか………なんというか……とんちんかんな……今言うべき台詞では無い(滝汗)

『チカゴロ、ゲンバニキテクレナイカラ………サガシマシ～タ～‼コンナトコロニイタネ‼』

加地くんの手をグヮシィッ！とそのデカい両手で握りしめ、ブンブンと振り下ろす。

加地くん、どぉやら1つの得意先をコロリと忘れてしまっていたようだ…(滝汗ダラダラ)
※銀行員たるもの！得意先を訪れ忘れる等………けしてあってはならないことである‼
(ナレーター岡田、銀行員の心得を語る)

『ジャアネ～！ハヤ～クゲンバニキテクレナイト……アノイエ、デキアガルネ‼ワタシタチ、ゲンバマタカワルネ‼』

ガテン系あんちゃんは加地くんがたまたま持っていた"日の丸"とコレまたたまたま持っていた"白和え"をお買い上げすると、愉快に鼻歌などうたいながら何処へと姿を眩ませた。


"また近いうちに……工事現場にも足を運ばないとな……"
うっかりさんな加地くんであった。