54 / 99
やはりその記憶には残らない、残念な女子客
しおりを挟む
それは夏の暑さもすっかりとその気配を消し、ほんの一瞬で駆けゆく「あの季節」が訪れた頃の話である。
ーガラガラガラ……ー
???『こんにちは…………』
引き戸を控えめに開き、やって来た女子客。
その頭には三角巾、そして身に纏う目も眩むような真っ白なフリフリのエプロンには真紅で"tarako"のスペル。
『いらっしゃい!何が必要なんだ?』
そこでその女子客を迎えたのはもちろん!店主中村。
そしてその女子客は一瞬怯みを見せた……が、意を決して言葉を発した。
『あの………女の人の方に、用事があるんですが……いらっしゃいますか?』
またなのか⁉️
前回も!俺で無く‼まいに用事があると(俺のオヤジが)やって来たが…俺は村八分なのか⁉️
………と、店主中村がこころでそう思い…そして何を思ったかは一切の‼謎ではあるが……店主中村は店の奥に声をかける。
『おぉ~い!まい~‼ご指名だぞぉ~~~!』
そして少ししてから
『はいはぁい!一体どちら様ですかぁ?』
髪の毛を手櫛で整えながら慌ててその姿を現した。
(どうやらお昼寝TIME♡であったらしい(笑))
『いらっしゃいませ♪私に御用なお客さんは貴女ですか?』
その女子客をニッコリ微笑み見つめるまいではあったが…まいの頭の中を支配するマークは「???」それだけであった。
そう!店主中村のみならず!まいの記憶の中にも、その可哀想な女子客は一切‼残されていなかったのである。(合掌)
その悲劇を知ってか知らないでかはこれもまた謎だが…女子客は後ろ手に「何か」を隠し持っていたかと思うと、おもむろにまいに差し出した。
『この前は、美味いナルト銀時をありがとうございました!お陰様で完売御礼でしただ♪
その時の御礼と言っては何だが………
コレ……………‼』
そこでその女子客から手渡されたモノとは…
真っ青な大きな紙袋のど真ん中にはおっきな"タ"印。
お気付きの方はお気付きだと思うが『例のアレ』である!
まぁ、「なにソレ?」というお方もいらっしゃると思うので!念の為……
「このほんのりとした温かさ、そして仄かに香る香ばしさ……これは………」
まいは(如何にも説明口調に)呟く。
その呟きに女子客は得意気に答える。
『山で今日拾った栗を「甘栗天津」にしただよ!食ってみたら……割と美味かったから、お裾分けだよ☆』
そう言って女子客が店を後にしようとしていたところにちょうど良く(?)車のクラクションの音が店の外から響く。
『こんな通行のジャマになるようなところに!誰だぁ⁉️台車のでっかいのの進化したヤツ(?)みたいなん止めて‼←「リアカー」を知らないアホ。
すみませぇん!どけてくれよ‼』
再度車のクラクションを鳴らす運転手。
てかクラクションの乱れ鳴らし……(滝汗)
※車のクラクションはみだりに鳴らしてはなりませぬ!
その女子客は慌てて外に飛び出して行った。
外には黒塗りの高級車が停まっていて、(※右ハンドル)頭の色が明るめの執筆(風)な綺麗なカオの兄やんがその女子客にグチグチ文句を言っていた。
ーガラガラガラ……ー
???『こんにちは…………』
引き戸を控えめに開き、やって来た女子客。
その頭には三角巾、そして身に纏う目も眩むような真っ白なフリフリのエプロンには真紅で"tarako"のスペル。
『いらっしゃい!何が必要なんだ?』
そこでその女子客を迎えたのはもちろん!店主中村。
そしてその女子客は一瞬怯みを見せた……が、意を決して言葉を発した。
『あの………女の人の方に、用事があるんですが……いらっしゃいますか?』
またなのか⁉️
前回も!俺で無く‼まいに用事があると(俺のオヤジが)やって来たが…俺は村八分なのか⁉️
………と、店主中村がこころでそう思い…そして何を思ったかは一切の‼謎ではあるが……店主中村は店の奥に声をかける。
『おぉ~い!まい~‼ご指名だぞぉ~~~!』
そして少ししてから
『はいはぁい!一体どちら様ですかぁ?』
髪の毛を手櫛で整えながら慌ててその姿を現した。
(どうやらお昼寝TIME♡であったらしい(笑))
『いらっしゃいませ♪私に御用なお客さんは貴女ですか?』
その女子客をニッコリ微笑み見つめるまいではあったが…まいの頭の中を支配するマークは「???」それだけであった。
そう!店主中村のみならず!まいの記憶の中にも、その可哀想な女子客は一切‼残されていなかったのである。(合掌)
その悲劇を知ってか知らないでかはこれもまた謎だが…女子客は後ろ手に「何か」を隠し持っていたかと思うと、おもむろにまいに差し出した。
『この前は、美味いナルト銀時をありがとうございました!お陰様で完売御礼でしただ♪
その時の御礼と言っては何だが………
コレ……………‼』
そこでその女子客から手渡されたモノとは…
真っ青な大きな紙袋のど真ん中にはおっきな"タ"印。
お気付きの方はお気付きだと思うが『例のアレ』である!
まぁ、「なにソレ?」というお方もいらっしゃると思うので!念の為……
「このほんのりとした温かさ、そして仄かに香る香ばしさ……これは………」
まいは(如何にも説明口調に)呟く。
その呟きに女子客は得意気に答える。
『山で今日拾った栗を「甘栗天津」にしただよ!食ってみたら……割と美味かったから、お裾分けだよ☆』
そう言って女子客が店を後にしようとしていたところにちょうど良く(?)車のクラクションの音が店の外から響く。
『こんな通行のジャマになるようなところに!誰だぁ⁉️台車のでっかいのの進化したヤツ(?)みたいなん止めて‼←「リアカー」を知らないアホ。
すみませぇん!どけてくれよ‼』
再度車のクラクションを鳴らす運転手。
てかクラクションの乱れ鳴らし……(滝汗)
※車のクラクションはみだりに鳴らしてはなりませぬ!
その女子客は慌てて外に飛び出して行った。
外には黒塗りの高級車が停まっていて、(※右ハンドル)頭の色が明るめの執筆(風)な綺麗なカオの兄やんがその女子客にグチグチ文句を言っていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる