新☆何でも屋

みのる

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12月4日は何の日?※

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りんごぉぉぉおおおん♪

私は友人の屋敷の呼び鈴を押した。
『待ってたのよ~!舞♪』

少しだけ時は過去に遡る。

♪ちゃりらり~ちゃりらり~♪

とある日の日曜日。突如、私のビグホが鳴り始めた。
画面を見るも
ー未登録ー

不思議に思いながらコールに出る。
『はい。』
すると、ビグホの向こうから懐かしい声が聞こえた。

『舞、久しぶりね☆元気してた?』
友人である架苗である。 

………おや?架苗の番号なら登録してあったハズ???

私は彼女に訊ねてみる。
『本当にお久しぶりね♪
………ところで架苗、ビグホの番号………変えた?』
そうすれば彼女は笑いながら言うのである。
『前契約してたところよりも!お安く済むところを見つけたのよ~☆思い切って変えちゃった!……ついでに番号もね♡
そんなことよりも………』←お金持ちは何気におケチである(?)

……てな訳で私とダンナは今、彼女の屋敷に招かれている。

珍しく正装している大和。このスーツがまた!某怪盗を彷彿させるモノ……(滝汗)
因みに本日は12月1日である。
本来、私と架苗の誕生日は12月4日なのである。(確か………(ド滝汗))
架苗からの嬉しい申し出により、誕生日に近い日曜日に彼女の屋敷にて盛大にお祝いしよう!……という事になった訳である。


『『お邪魔します♪』』
私と大和は架苗の屋敷の広大な玄関に上がり込む。 
『相変わらず、広いお屋敷ねぇ~!』
私は思わず感嘆の声を上げる。
『なぁに言ってんのよ、貴女のお屋敷も引けを取らずに広いじゃない☆』
架苗からのツッコミが飛ぶ。

『こんにちは、アンタが……ふがァ!……アナタが噂の「舞さん」?』
架苗の旦那さん……兼使用人のえと………タ……タ……タカミィさん!←違う。と………
『こんにちは♪……あ、アナタが!かもめちゃんね?』
架苗の影に隠れるようにしてこっちを伺ってる女の子♪

私達の子どもも…………女の子だったら、あんな感じなのかなぁ♡(なんつって(恥))

思いにふけり、自然と顔が笑顔になる私。そのままかもめちゃんとの距離を縮め……ようとするも………

『やーーーーーっっっ‼‼‼』

『………………………………………………………』
「……おい、まい……アゴ大丈夫か?」
かもめちゃんの見事なアッパーカットをあごにストレートに食らう私。
それを見た大和が私を案ずる。

『……ごめんね、舞……この子……けして人見知りな訳ではないんだけど……なんでだろ?
ホラ!かもめ、ごめんなさいは?』
我が子の反応に不思議がる架苗。私への謝罪を促すけれども……
『ふん!』

………アレ?何故に?
………私、もしかして……嫌われてるの?(謎)

『………ご、ごめんなさいね、舞……(冷や汗)
さ、さぁ!こっちが食堂だから………』
慌てる架苗に食堂へと導かれる私達。

かもめちゃん………(悲)何故………?(悲しみハンパない)


『うおぉぉぉおおお!なんて‼ゴウカなメシ♡』
大和の言う通り、贅の限りを尽くした料理の数々。
和洋中……etc、何でも揃っている。

ふと、今年も私達を誘ってくれた旧・店主夫婦の笑顔が頭を過ぎり……少しこころが傷んだ。
けれども、今年は架苗から先約が入ったのだから………

『まずはカンパイしてからね。舞の旦那さん(笑)』
ヨダレを垂れ流す大和に笑いながら舞は言う。
皆の前にグラスとワインが架苗の旦那さんにより用意される。
かもめちゃんの前にはオレンジジュース。

それぞれのグラスに、タカミィさんによりワインが注がれる。
テーブルに灯されているロウソクの光をただ……じっと見つめていた私は……


『架苗……ごめんなさい!私………大事な用を思い出したわ‼』
突如立ち上がった私を、架苗ファミリーはもとより……更に驚いたのは無論大和だ。
『おい、まい!こんなオゴチソウを目の前に……一体何の用………』
席を立ち上がり…文句轟々な大和を引っ張り、
『行くわよ、アナタ。』
そして架苗には、
『ごめんなさい……』
更なる謝罪。

架苗は初めは驚いた顔をしたが、やがて…
『大丈夫よ、お誕生日おめでとう♪』
私の目を見てニッコリ微笑んだ。
『架苗も、お誕生日おめでとう☆』

これからのふたりの1年が、光り輝くモノでありますように……



♪ピンポォン♪♪
息せき切りながらやっとの事で辿り着いた先は………(当然!中村も道連れである)

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