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ハロウィンだ子供達よ全員集合 ♪
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これはハロウィンの早朝に起された中村のその後のストーリーである。
『な~まい、こんな細々した物を袋なんかに入れなくてもこのままで良いんじゃないのか?』
『ダメよそんなの、このハロウィン用の袋に入れて綺麗にラッピングするのよ。』
『え~マジかよ⋯⋯』
予定よりも早く起こされた中村は、開店までの僅かな時間でも寝たくて寝たくてしょうがなく、往生際悪く駄々をこねるがまいには通用しなかった。
『ふ~、漸く終わったぜ⋯⋯ゲッもうこんな時間になっちまったのか、結構大変だったな、まい。』
『そうね、お菓子を袋に入れてラッピングしてたら思ったより時間がかかったわね。』
朝っぱらから起こされた中村は、2度寝することも叶わず8時30分頃からお菓子を袋に詰め始める事になり、終わった時には時計の針は既に午前10時を指していた。
『だからそのまま渡そうって言ったんだよ!』
『そんなのダメよ、ハロウィンで渡すお菓子なのに剥き出しで渡すだなんて·····』
『別に袋に入れようが入れまいが同じだと思うんだがな・・・
結局寝れずにそのまま店番をするはめになっちまったぜ·····』
散々文句を言いながら店番をはじめた中村だが・・・
ーーー5分後ーーー
ンゴゴゴ~
ンゴゴゴ~
うん、店番をする事も無くシッカリと寝てやがる♡
ーーー時間は進み午前11時45分ーーー
ンゴゴゴゴゴ~
ンゴゴゴゴゴ~
案の定お昼まで爆睡してやがる中村であった。
ンゴゴ「アナタ~」ゴ~
ねぇ、アナタってば!
フゴ?ンゴンゴゴ?
(なんだ?どうしたのか?)
お昼ご飯よー?
いくら呼んでもお昼ご飯を食べに来ないので、まいが店舗の方へやって来て中村を揺すり起こす。
『ねぇ起きてよ、お昼ご飯よ~』
『フゴ?俺はもう寝れないぞムニャムニャ·····』
『何を寝ぼけているのよ、お昼ご飯って言ってるの!!
もう、早く食べてよ片付かないんだから!!』
『ふぁ~~~、よく寝たぜ!』
食後再び店番をする為に店舗へと出てきた中村は、椅子に深く腰をかけビグホを取り出す。
『ゲフ~、さてと暇つぶしにマイチューブでも見てようかな?
今日は誰のを見ようかな⋯⋯よし今日はろぅばぁの動画でも見るか!
視聴者からプレゼントされた物の開封動画か⋯⋯色んな物を貰えて羨ましいな。』
『あっはははは、おでこが広いからっておでこをイジられる品ばかりじゃねーか!』
『ゲラゲラゲラゲラ、ファッションショーするのは良いがセンスの悪い服ばかりでとても着て外出来ねぇじゃねぇか!
何だよ「太陽が反射しますご注意してください」って、よくこんな文字が入った服売ってたな?ゲラゲラゲラ!』
『あははは⋯⋯ンゴ
お、今度は食品か⋯⋯ンゴ
ろぅばぁは甘いの嫌いだから甘いのばかりだ⋯⋯ンゴゴ!』
ンゴゴゴ
ンゴゴゴゴゴ~
ンゴゴゴゴゴ~
また寝やがった⋯⋯さっきからこいつ寝るか遊んでるかで店番するつもりないじゃないか·····
ーーー午後5時24分ーーー
ンゴゴゴゴゴ~
『ンゴゴゴ⋯⋯おっ美味そうなケーキだな、甘いの嫌いだからヒーヒー言いながら食ってやがるぜ·····』
『ん?もうすぐ4時30分になるな、動画に見入ってしまって寝そこなっちまったぜ·····』
どうやら中村は寝ていた事に一切気付いていないようである。
本来午後3時くらいからお菓子を貰いに訪れても良いのだが、何でも屋の入り口にはお菓子は4時30分からと書かれた看板が立てかけられていた。
きっと中村が寝てるのを邪魔されないようにしたのだろう。
そうこうしていると
『さて、そろそろ子供達がやって来る頃だな⋯⋯おっ?来やがったな!?
噂をすればなんとやらだな!』
『とりっく・おあ・とりーと‼』
『ん?なんだ?』
『とりっく・おあ・とりーと!おかしをもらうときのあいさつだよしらないの?』
『うるせぇ!!俺は英語は知らねぇしここは日本だ、お前も日本人なら日本人らしく英語じゃなくて日本語で言いやがれってんだ!!ほんとにまったく·····』
『ちぇ~、おかしちょうだい!!おかしをくれないといたずらしちゃうぞ!?』
『最初からそう言いやがれてんだ、ほんとにまったく⋯⋯ほらよ。』
中村よ、トリック・オア・トリートもわからずに、よくハロウィンのイベントに参加しようと思ったな?
『ありがとうおじちゃん♪』
『俺はオジちゃんじゃなくてお兄さんだ!!ほんとにまったく·····』
『ねえねえおじちゃん、それなにぃ?』
『うるせぇガキだな、俺はお兄さんだし用が済んだらとっとと帰りやがれってんだ、こう見えても俺は忙しいんだからな!』
『~~~~~‼‼‼
ハゲ‼‼‼‼‼』
こう叫ぶと、お菓子を貰った恩(?)も忘れてお子様A…去る。
『ふー、やっとガキを撃退………って………
おぉぉ⁉️⁉️⁉️』
中村、一息漸くつけると思ったのも束の間………これからが『ハロウィンの本番』である。
『おじちゃん!とりっく・オア・とりーと‼』
見渡す限り、気づいたらチビッ子テロリスト(笑)に囲まれていた。
『お前ら!とりあえず………並べ並べ‼』
中村の絶叫。
『『『とりっく・おあ・とりーと‼』』』
おや、……なんか……見覚えのあるようなチビッ子3人組だ?
そこでその中の1人が、
『あ!このおじちゃん、いじわるなんだよぉ⁉️』
日頃の恨み!とばかりに中村にガンつけて来るのだ。
『何だとぉー⁉️⁉️今日だって、ハロウィンっつーから……俺はお前らガキ共にこうして朝早くからこうしてお菓子を配ってやってんだぜ?むしろ「優しいお兄さん」の間違い………
って……お前、何してんだ?』
中村に向かい「ここぞ!」とばかりに己のリトル・ぞうさんを引き出して『発射準備、完了‼』と狙いを定めるどっかで見たような男子………
『ぅおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーっ‼‼‼‼‼』
ハロウィンの夕方、中村の悲痛に満ちた絶叫が…付近をこだましたのであった、まる。
『な~まい、こんな細々した物を袋なんかに入れなくてもこのままで良いんじゃないのか?』
『ダメよそんなの、このハロウィン用の袋に入れて綺麗にラッピングするのよ。』
『え~マジかよ⋯⋯』
予定よりも早く起こされた中村は、開店までの僅かな時間でも寝たくて寝たくてしょうがなく、往生際悪く駄々をこねるがまいには通用しなかった。
『ふ~、漸く終わったぜ⋯⋯ゲッもうこんな時間になっちまったのか、結構大変だったな、まい。』
『そうね、お菓子を袋に入れてラッピングしてたら思ったより時間がかかったわね。』
朝っぱらから起こされた中村は、2度寝することも叶わず8時30分頃からお菓子を袋に詰め始める事になり、終わった時には時計の針は既に午前10時を指していた。
『だからそのまま渡そうって言ったんだよ!』
『そんなのダメよ、ハロウィンで渡すお菓子なのに剥き出しで渡すだなんて·····』
『別に袋に入れようが入れまいが同じだと思うんだがな・・・
結局寝れずにそのまま店番をするはめになっちまったぜ·····』
散々文句を言いながら店番をはじめた中村だが・・・
ーーー5分後ーーー
ンゴゴゴ~
ンゴゴゴ~
うん、店番をする事も無くシッカリと寝てやがる♡
ーーー時間は進み午前11時45分ーーー
ンゴゴゴゴゴ~
ンゴゴゴゴゴ~
案の定お昼まで爆睡してやがる中村であった。
ンゴゴ「アナタ~」ゴ~
ねぇ、アナタってば!
フゴ?ンゴンゴゴ?
(なんだ?どうしたのか?)
お昼ご飯よー?
いくら呼んでもお昼ご飯を食べに来ないので、まいが店舗の方へやって来て中村を揺すり起こす。
『ねぇ起きてよ、お昼ご飯よ~』
『フゴ?俺はもう寝れないぞムニャムニャ·····』
『何を寝ぼけているのよ、お昼ご飯って言ってるの!!
もう、早く食べてよ片付かないんだから!!』
『ふぁ~~~、よく寝たぜ!』
食後再び店番をする為に店舗へと出てきた中村は、椅子に深く腰をかけビグホを取り出す。
『ゲフ~、さてと暇つぶしにマイチューブでも見てようかな?
今日は誰のを見ようかな⋯⋯よし今日はろぅばぁの動画でも見るか!
視聴者からプレゼントされた物の開封動画か⋯⋯色んな物を貰えて羨ましいな。』
『あっはははは、おでこが広いからっておでこをイジられる品ばかりじゃねーか!』
『ゲラゲラゲラゲラ、ファッションショーするのは良いがセンスの悪い服ばかりでとても着て外出来ねぇじゃねぇか!
何だよ「太陽が反射しますご注意してください」って、よくこんな文字が入った服売ってたな?ゲラゲラゲラ!』
『あははは⋯⋯ンゴ
お、今度は食品か⋯⋯ンゴ
ろぅばぁは甘いの嫌いだから甘いのばかりだ⋯⋯ンゴゴ!』
ンゴゴゴ
ンゴゴゴゴゴ~
ンゴゴゴゴゴ~
また寝やがった⋯⋯さっきからこいつ寝るか遊んでるかで店番するつもりないじゃないか·····
ーーー午後5時24分ーーー
ンゴゴゴゴゴ~
『ンゴゴゴ⋯⋯おっ美味そうなケーキだな、甘いの嫌いだからヒーヒー言いながら食ってやがるぜ·····』
『ん?もうすぐ4時30分になるな、動画に見入ってしまって寝そこなっちまったぜ·····』
どうやら中村は寝ていた事に一切気付いていないようである。
本来午後3時くらいからお菓子を貰いに訪れても良いのだが、何でも屋の入り口にはお菓子は4時30分からと書かれた看板が立てかけられていた。
きっと中村が寝てるのを邪魔されないようにしたのだろう。
そうこうしていると
『さて、そろそろ子供達がやって来る頃だな⋯⋯おっ?来やがったな!?
噂をすればなんとやらだな!』
『とりっく・おあ・とりーと‼』
『ん?なんだ?』
『とりっく・おあ・とりーと!おかしをもらうときのあいさつだよしらないの?』
『うるせぇ!!俺は英語は知らねぇしここは日本だ、お前も日本人なら日本人らしく英語じゃなくて日本語で言いやがれってんだ!!ほんとにまったく·····』
『ちぇ~、おかしちょうだい!!おかしをくれないといたずらしちゃうぞ!?』
『最初からそう言いやがれてんだ、ほんとにまったく⋯⋯ほらよ。』
中村よ、トリック・オア・トリートもわからずに、よくハロウィンのイベントに参加しようと思ったな?
『ありがとうおじちゃん♪』
『俺はオジちゃんじゃなくてお兄さんだ!!ほんとにまったく·····』
『ねえねえおじちゃん、それなにぃ?』
『うるせぇガキだな、俺はお兄さんだし用が済んだらとっとと帰りやがれってんだ、こう見えても俺は忙しいんだからな!』
『~~~~~‼‼‼
ハゲ‼‼‼‼‼』
こう叫ぶと、お菓子を貰った恩(?)も忘れてお子様A…去る。
『ふー、やっとガキを撃退………って………
おぉぉ⁉️⁉️⁉️』
中村、一息漸くつけると思ったのも束の間………これからが『ハロウィンの本番』である。
『おじちゃん!とりっく・オア・とりーと‼』
見渡す限り、気づいたらチビッ子テロリスト(笑)に囲まれていた。
『お前ら!とりあえず………並べ並べ‼』
中村の絶叫。
『『『とりっく・おあ・とりーと‼』』』
おや、……なんか……見覚えのあるようなチビッ子3人組だ?
そこでその中の1人が、
『あ!このおじちゃん、いじわるなんだよぉ⁉️』
日頃の恨み!とばかりに中村にガンつけて来るのだ。
『何だとぉー⁉️⁉️今日だって、ハロウィンっつーから……俺はお前らガキ共にこうして朝早くからこうしてお菓子を配ってやってんだぜ?むしろ「優しいお兄さん」の間違い………
って……お前、何してんだ?』
中村に向かい「ここぞ!」とばかりに己のリトル・ぞうさんを引き出して『発射準備、完了‼』と狙いを定めるどっかで見たような男子………
『ぅおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーっ‼‼‼‼‼』
ハロウィンの夕方、中村の悲痛に満ちた絶叫が…付近をこだましたのであった、まる。
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