初代桑原家の育児戦闘記

みのる

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キャンプ(2)

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ばんめしがで出来上がった。
かあちゃんがついでくれる。シュウイチの前におかれたのの、肉のみをうばいとる。
わるい笑いをうかべるおれ。シュウイチは、なみだを流しながら、

『おれのにく、かえしてー‼』

とおれにくってかかる。(シュウイチは、にくがだいこうぶつ!)珍しく、おれに逆らってくる。かあちゃんが、

『ほらほら、まだあるから…シュウイチ泣かないんだよ?』

と、シュウイチの皿ににくをつぎ足す。そして、おれはおこられる。(悲)


『いただきます!』

みんなの皿がそろい、ごはんの時間がやってきた!
おれはあっという間にたいらげ、すぐに、皿を差し出し、

『おかわり‼』

かあちゃんは、わらいながら

『子どもはげんきがいちばんだねぇ‼』

といってた。じゃあ、おれがシュウイチいじってるの、べつにいいんじゃねーか?そんなことをかんがえながら、3はいめを食べた。←それはダメです!

『もぅはらいっぱい…(ゲフゥ)』

おれはあとかたづけもしないで、テントによこになる。シュウイチが、

『うしになるよ?』

というけど、知らんかお。
シュウイチが汚れた食器をはこび、アニキたちが食器をあらい。かあちゃんがかたづける。(おれはなにもしない(笑))

日がくれてきた。ここから見えるほしは、すげーキレイだ。テントのいりぐちからみえるほしを、ただひたすらだまってみてた。

かあちゃんが、

『そろそろ花火、しようか?』

といいだした。

『はなび⁉』

おれは思わずカラダをおこした。

『ただし、明日にも残すから、少しだけだよ?』

という。すこしでもいい‼おれははなびがだいすきだ。ぱぁっとよぞらにさいて、ほどなくしてきえていく。おれもそんなふうに、いきていきてーな…。(幼稚園児、難しいこと考えるではないか?)

あらかじめ、1人するはなびのかずを、かあちゃんがきっちりわけていた。おれは、一気にはなびをおわらせてしまい、シュウイチから3本うばいとる。

『あっ…‼ユウスケかえしてー⁉』

と追いかけてくシュウイチ。にげまどうおれ。

『へへーん、ここまでおいでー?』

かんぜんにシュウイチをバカにして、しりをたたいてみせる。アニキたちも、

『ユウスケ、シュウイチに花火、返してやれよ?少ないんだから』

といってくる。シュウイチは、ついに泣きだした。

『うっ…うわぁぁぁああんっ‼』

しゅうアニキが、

『シュウイチ、おれの分けてやるから…泣きやめよ?』

と、じぶんのはなびを差し出した。
とたんにシュウイチはえがおになり、

『にいちゃん、ありがとう‼』

とはなびをうけとる。おれはなんか、おもしろくなかった。


『さぁ、お前達、そろそろ寝ようか?』

オヤジがいう。なんか、ねむくなってきたな…
けっか、なんかもやもやしたまま、おれはねむりについた。

※…なにぶん『幼稚園児』なものでして…(汗)

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