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しず04
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「だ、旦那様!」
しかししずは神獣――彦五郎がもたらした新たな殺戮に、仰天して気が狂いそうになった。何と彼は今度の被害者である生き残りの村人を含む、その場にいた人間全てに襲いかかったのだ。
「やめて、旦那様!」
神獣の声はしずより広く届くらしく、彦五郎は暴れ回りながらしずに語りかけた。
『しず、聞くんだ。人間は愚かだ。自分たちのことしか考えない』
牙が兵士の肉を切り裂き、鮮血の噴出をうながす。
『人間はよこしまだ。ときに神の使いさえ殺す』
「やめてぇっ!」
爪が子供の骨を砕き、白い破片を宙に舞わす。
『人間は悪だ。姿形の違うものを差別する』
「いやあっ!」
大将格の内臓を引きずり出し、千切りとって吐き捨てる。
『人間はむごい。殺し合う』
「やめて……! やめて……!」
老婆の頭を砕き、脳しょうを飛び散らせる。
『人間は生きるに値しない。それはしず、そんな姿になったお前も薄々分かっていたんじゃないか?』
「いや……いや……」
死山血河。生きているものは一人もいない。返り血を浴びた神獣が、勝どきのように咆哮した。しずは悲哀に打ちひしがれ、さっきまで生きていた人間たちの死体をただただ見つめるのみだった。
その夜。彦五郎は口から炎を吐き、村の家屋を紅蓮に燃やして回っている。
「旦那様……変わられましたね」
しずは気落ちしたまま、赤く照り映えながら村の中をうろつきまわる彦五郎に話しかけた。返ってきた声は冷淡に過ぎる。
『俺は神の命を受けたまでだ。しず、お前が人間でなくてよかった。そうであれば、お前も殺さざるを得なかっただろう。……神は人間を見捨てたのだ。もはやこの地に、人間はいらぬ』
しずは思いのたけをとつとつと語った。
「私は旦那様とお話したかったんです。いつの日か、お互いの変わり果てた姿を笑い合って、長いときを楽しくしゃべりあいながら、穏やかに過ごしていくことを夢見て。でも……」
『もう俺とはしゃべりたくないか』
「自分の両親まで殺したんでしょう?」
『ああ。人間だったからな』
かつての人間だった頃の彦五郎を思い出して、しずの胸中に悲しみが溢れる。
「おかしいです。旦那様は……もう、旦那様じゃない。もう、もう……いいです」
木の爆ぜる音とともに、家屋が燃え崩れて倒壊していく。鉢田山はその集落を失った。住んでいた人間、奪取しようとした人間もろとも。異形は満足そうに滅んでいく村を眺めやった。
『ならば、お前との縁もここまでだな、しず。俺は変わらずお前を愛している……が。お前はそもそも言っていたな。俺のことは好きじゃないと』
それは違う。しずは彦五郎を愛していた自分に気付いた。だからこそ鎮守石になったのだ。だが、それももう過去のことだった。
「旦那様。できるかどうか、教えてください」
『何をだ?』
「私の記憶を消してほしいんです。神獣の力を使って……。できますか?」
彦五郎は少し思案した後、獅子の顔を上下させた。燃え盛る村を背景としたその姿は、やはり神々しく感じられる。
『神の使いは人間のはるか上位に立つ。その程度のことはもちろん可能だ。だが、鎮守石に封じられたしずの記憶を消せるかどうかは、俺にも分からん。やってみないことにはな』
しずは心から依頼した。
「お願いです。消してください。迷子の私がこの村に拾われてきたことも……。一人の仲間として育てられてきたことも……。旦那様と出会い、祝言をあげ、夫婦となったことも……。旦那様が私の前から神獣となって消え去って、私が鎮守石となったことも……。今日のむごたらしい殺戮のことも……。この燃え落ちる村の風景も……。何もかも、忘却したいのです」
『どうした。俺のことも忘れたいのか?』
「……はい。人間としての半生を全て覚えたまま、誰もいなくなったこのほこらで過ごすのは、あんまり耐え難いんです」
『俺と一緒に来ないか? このほこらに残る意味は、もうなくなったはずだ』
「ごめんなさい。そんな気持ちにはなれません。もし私が記憶を失えば、巡る春夏秋冬、生きては死んでいく鳥さんや動物さんたちとの交流、変わる風景だけを享受していられるでしょう。人間との辛い記憶もなく、そういったものとだけ、新しい私は思い出を作っていけるでしょう。それが、私に残された最後の幸せだと思うんです」
彦五郎は獣の顔でありながら、確かに笑った。
『俺と同じく、人間が嫌いになったんだな』
しずの返事は明瞭かつ力強かった。
「いいえ。好きです。大好きです。きっと人間は、旦那様が言っていたとおりの情けない生き物なんでしょう。でも、私はだからこそいとおしいと思うんです。泣いたり笑ったり、悲しんだり喜んだり。怒ったりすねたり、恋したり愛したり。でも、でも……。なんで人間は、死んでしまうのでしょうね。終わってしまうのでしょうね。それを今日嫌というほど見せ付けられて、私は……。もう、人間の一生を見ることに耐えられなくなってしまったんです。それが、私の記憶を消したい、本心です」
神獣は四つ足を繰り出し、鳥居の下に来た。ほこらの中に眠る小箱をじっと見下ろし、瞬間悲しげな光を両目にまたたかせる。息を吐き出すと、ぽつりとつぶやいた。
『もう一度言う。俺は、しず、お前を愛している』
「はい。知っています」
『記憶消去、きっと成功させよう。お別れだな』
「はい……」
『何か最後に言っておきたいことはあるか?』
「そうですね……」
しずは凪いだ湖面のような穏やかさで、一つの願いを口にした。
「もし、誰か人間が、私をここから連れ出したら……旦那様、追わないであげてほしいんです」
『しず……』
「新しい私がまた人間と出会い、触れ合ったとき……きっと様々な思いが、感情が芽生えることでしょう。今の私のように、人間らしく。それを邪魔しないであげてほしいんです。きっと人間をあきらめた弱い私なんかと違って、新しい私は力強く人間を信じてくれると思うんです。私の勝手な期待ですが、ううん、きっとそうなると思うんです。なぜだか、きっと……」
『そうか……分かった。その頃にはいくさのない、平和な世の中であればいいな。もっとも、こんな場所にまた人間が来るとも思えんがな。……では、本当にさよならだ。愛しているよ、しず』
「さようなら。旦那様……」
獅子の額から光り輝く球がゆっくりと浮かび上がった。それは宙を移動し、小箱に吸い込まれる。やがて、その輝きは縮小していき、遂には消えた。と同時に彦五郎の脳裏に、しずの全記憶がほとばしって植えつけられる。術は完了した。
『しず。しず。答えられるか?』
返事はない。鎮守石は無言のまま、何らの応答もしなかった。彦五郎は満足げに息を吐く。
『上手くいったようだな。しばしの眠りか。目覚めたとき、新しいお前は平穏な毎日を過ごすだろう。そう――人間に会いさえしなければな』
彦五郎は燃え落ちる村の方へ視線を向けた。彦五郎の炎は全てを焼き尽くす力がある。この村はきっと跡形も残らなくなるだろう。
これでいい。しずの叫びを受けて、神は命をくだした。それは完遂した。また天に帰る時間だ。鉢田山は神の山。俺にはこれを引き継いで、守り抜いていく使命がある。
『しず……。俺を愛していたか』
最後にぽつりと呟くと、彦五郎は翼をはためかせて上空へ飛翔していった。火は、全てをなかったことにするかのように赤々と燃え続けていた。
しかししずは神獣――彦五郎がもたらした新たな殺戮に、仰天して気が狂いそうになった。何と彼は今度の被害者である生き残りの村人を含む、その場にいた人間全てに襲いかかったのだ。
「やめて、旦那様!」
神獣の声はしずより広く届くらしく、彦五郎は暴れ回りながらしずに語りかけた。
『しず、聞くんだ。人間は愚かだ。自分たちのことしか考えない』
牙が兵士の肉を切り裂き、鮮血の噴出をうながす。
『人間はよこしまだ。ときに神の使いさえ殺す』
「やめてぇっ!」
爪が子供の骨を砕き、白い破片を宙に舞わす。
『人間は悪だ。姿形の違うものを差別する』
「いやあっ!」
大将格の内臓を引きずり出し、千切りとって吐き捨てる。
『人間はむごい。殺し合う』
「やめて……! やめて……!」
老婆の頭を砕き、脳しょうを飛び散らせる。
『人間は生きるに値しない。それはしず、そんな姿になったお前も薄々分かっていたんじゃないか?』
「いや……いや……」
死山血河。生きているものは一人もいない。返り血を浴びた神獣が、勝どきのように咆哮した。しずは悲哀に打ちひしがれ、さっきまで生きていた人間たちの死体をただただ見つめるのみだった。
その夜。彦五郎は口から炎を吐き、村の家屋を紅蓮に燃やして回っている。
「旦那様……変わられましたね」
しずは気落ちしたまま、赤く照り映えながら村の中をうろつきまわる彦五郎に話しかけた。返ってきた声は冷淡に過ぎる。
『俺は神の命を受けたまでだ。しず、お前が人間でなくてよかった。そうであれば、お前も殺さざるを得なかっただろう。……神は人間を見捨てたのだ。もはやこの地に、人間はいらぬ』
しずは思いのたけをとつとつと語った。
「私は旦那様とお話したかったんです。いつの日か、お互いの変わり果てた姿を笑い合って、長いときを楽しくしゃべりあいながら、穏やかに過ごしていくことを夢見て。でも……」
『もう俺とはしゃべりたくないか』
「自分の両親まで殺したんでしょう?」
『ああ。人間だったからな』
かつての人間だった頃の彦五郎を思い出して、しずの胸中に悲しみが溢れる。
「おかしいです。旦那様は……もう、旦那様じゃない。もう、もう……いいです」
木の爆ぜる音とともに、家屋が燃え崩れて倒壊していく。鉢田山はその集落を失った。住んでいた人間、奪取しようとした人間もろとも。異形は満足そうに滅んでいく村を眺めやった。
『ならば、お前との縁もここまでだな、しず。俺は変わらずお前を愛している……が。お前はそもそも言っていたな。俺のことは好きじゃないと』
それは違う。しずは彦五郎を愛していた自分に気付いた。だからこそ鎮守石になったのだ。だが、それももう過去のことだった。
「旦那様。できるかどうか、教えてください」
『何をだ?』
「私の記憶を消してほしいんです。神獣の力を使って……。できますか?」
彦五郎は少し思案した後、獅子の顔を上下させた。燃え盛る村を背景としたその姿は、やはり神々しく感じられる。
『神の使いは人間のはるか上位に立つ。その程度のことはもちろん可能だ。だが、鎮守石に封じられたしずの記憶を消せるかどうかは、俺にも分からん。やってみないことにはな』
しずは心から依頼した。
「お願いです。消してください。迷子の私がこの村に拾われてきたことも……。一人の仲間として育てられてきたことも……。旦那様と出会い、祝言をあげ、夫婦となったことも……。旦那様が私の前から神獣となって消え去って、私が鎮守石となったことも……。今日のむごたらしい殺戮のことも……。この燃え落ちる村の風景も……。何もかも、忘却したいのです」
『どうした。俺のことも忘れたいのか?』
「……はい。人間としての半生を全て覚えたまま、誰もいなくなったこのほこらで過ごすのは、あんまり耐え難いんです」
『俺と一緒に来ないか? このほこらに残る意味は、もうなくなったはずだ』
「ごめんなさい。そんな気持ちにはなれません。もし私が記憶を失えば、巡る春夏秋冬、生きては死んでいく鳥さんや動物さんたちとの交流、変わる風景だけを享受していられるでしょう。人間との辛い記憶もなく、そういったものとだけ、新しい私は思い出を作っていけるでしょう。それが、私に残された最後の幸せだと思うんです」
彦五郎は獣の顔でありながら、確かに笑った。
『俺と同じく、人間が嫌いになったんだな』
しずの返事は明瞭かつ力強かった。
「いいえ。好きです。大好きです。きっと人間は、旦那様が言っていたとおりの情けない生き物なんでしょう。でも、私はだからこそいとおしいと思うんです。泣いたり笑ったり、悲しんだり喜んだり。怒ったりすねたり、恋したり愛したり。でも、でも……。なんで人間は、死んでしまうのでしょうね。終わってしまうのでしょうね。それを今日嫌というほど見せ付けられて、私は……。もう、人間の一生を見ることに耐えられなくなってしまったんです。それが、私の記憶を消したい、本心です」
神獣は四つ足を繰り出し、鳥居の下に来た。ほこらの中に眠る小箱をじっと見下ろし、瞬間悲しげな光を両目にまたたかせる。息を吐き出すと、ぽつりとつぶやいた。
『もう一度言う。俺は、しず、お前を愛している』
「はい。知っています」
『記憶消去、きっと成功させよう。お別れだな』
「はい……」
『何か最後に言っておきたいことはあるか?』
「そうですね……」
しずは凪いだ湖面のような穏やかさで、一つの願いを口にした。
「もし、誰か人間が、私をここから連れ出したら……旦那様、追わないであげてほしいんです」
『しず……』
「新しい私がまた人間と出会い、触れ合ったとき……きっと様々な思いが、感情が芽生えることでしょう。今の私のように、人間らしく。それを邪魔しないであげてほしいんです。きっと人間をあきらめた弱い私なんかと違って、新しい私は力強く人間を信じてくれると思うんです。私の勝手な期待ですが、ううん、きっとそうなると思うんです。なぜだか、きっと……」
『そうか……分かった。その頃にはいくさのない、平和な世の中であればいいな。もっとも、こんな場所にまた人間が来るとも思えんがな。……では、本当にさよならだ。愛しているよ、しず』
「さようなら。旦那様……」
獅子の額から光り輝く球がゆっくりと浮かび上がった。それは宙を移動し、小箱に吸い込まれる。やがて、その輝きは縮小していき、遂には消えた。と同時に彦五郎の脳裏に、しずの全記憶がほとばしって植えつけられる。術は完了した。
『しず。しず。答えられるか?』
返事はない。鎮守石は無言のまま、何らの応答もしなかった。彦五郎は満足げに息を吐く。
『上手くいったようだな。しばしの眠りか。目覚めたとき、新しいお前は平穏な毎日を過ごすだろう。そう――人間に会いさえしなければな』
彦五郎は燃え落ちる村の方へ視線を向けた。彦五郎の炎は全てを焼き尽くす力がある。この村はきっと跡形も残らなくなるだろう。
これでいい。しずの叫びを受けて、神は命をくだした。それは完遂した。また天に帰る時間だ。鉢田山は神の山。俺にはこれを引き継いで、守り抜いていく使命がある。
『しず……。俺を愛していたか』
最後にぽつりと呟くと、彦五郎は翼をはためかせて上空へ飛翔していった。火は、全てをなかったことにするかのように赤々と燃え続けていた。
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