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番外編・過去との対話01
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夕暮れのなか急に降り出した雨にへきえきしながら、俺――渡来保は帰宅した。濡れそぼった折り畳み傘を二、三度振って、張り付いた水滴を振り飛ばす。団地の棟の入り口は自転車とバイクで埋まり、集合ポストの201号室には毎日新聞の夕刊が突っ込まれている。
ご苦労さん。
顔も知らない新聞配達に心の中で感謝しながら、俺はビニール袋に包まれた新聞を抜き取って、狭い階段をのんびり上がっていった。
『読書部』存続決定で飛び切り嬉しかった今日の部活だったが、最後にホラーが待ち構えていた。友人にして同じ読書部員の田辺篤彦が、いきなり小さな石ころを手の平に載せて、「命の恩人」とか口走り始めたのだ。
そして、それだけではない。何と俺の頭の中に、若い女の子の声が響いてきたのだ。俺はパニクって、混乱のあまり自分でも思いがけない行動に出てしまった。何と、篤彦の石ころを手に取って、公園の茂みへ遠投してしまったのだ。
「何するんだ、保!」
俺は篤彦に胸を両手で突き飛ばされた。俺はよろめいて、危うくこけそうになる。誰かにどつかれるなんて久しぶりのことだ。
あいつは抗議しかけた俺も見ず、背を向けて狂ったように駆けて行く。
「小石さーんっ!」
……小石さん、か。
俺はふっと笑った。馬鹿げた想像が思考の器に滑り込んできたからだ。
――ひょっとして、篤彦の言うことは全て本当で、間違っていたのは俺のほうだったのではないか。
俺は頭を振った。アホらしい。言葉を話す石ころなんて、ありうるわけがない。きっと篤彦の熱に当てられて、俺はありもしない幻聴を聞いたのだろう。
でも篤彦は前から、俺が『独り言の篤彦』と名付けるぐらいに、何かとしゃべっていたな……。その相手が、あの石ころだったっていうのか……?
201号室の前に辿り着く。まあいい。篤彦は気の迷いでも起こしたのだろう。明日になれば、きっともう俺の前ではふざけた妄想を口にしなくなるに違いない。俺はそう結論づけてどうにか心の波をなだめると、ドアノブを回して中に入った。
「ただいま」
「おかえりー!」
5歳離れた小学5年の正志が、元気はつらつと駆け寄ってきた。俺に興奮してまくし立てたのは、学校のテストで92点を取ったという自慢だった。
俺は傘立てに傘を差し込むと、靴を脱いで窮屈な室内に上がりこんだ。
「すげえじゃねえか、正志。俺に似て頭がよくなってきたな」
「兄ちゃん、約束しただろ? 今度90点以上取ったら、アスレチックに連れてってくれるって。だから俺、頑張ったんだよ。兄ちゃんみたいに頭をよくしたんだよ。約束は守ってくれるよね?」
奥から包丁で野菜か何かを切る音を立てながら、母ちゃん――知世が笑い声を立てた。よく通る声で正志に自制をうながす。
「正志、あんまり保お兄ちゃんを困らせるんじゃないよ。保は学校とアルバイトで忙しいんだからね」
「だってさー、約束したんだよ、アスレチックに行くって」
口を尖らせる正志を無視し、母ちゃんは居間兼キッチンに入ってきた俺に尋ねた。
「そういえば昨日徹夜してたチラシ作り、あの『読書部』だっけ? どうなったんだい」
かぐわしい味噌汁の匂いが鼻腔をくすぐる。俺は誇らしく胸を反らせた。
「その件ならバッチリだよ。存続が決まったんだ。これで一安心さ。……正志、それじゃ今度の土曜日に行くか、アスレチック。日曜は兄ちゃん、アルバイトがあるから無理だけどさ」
正志の顔がぱっと晴れ渡った空のようになる。
「やったぁ! 楽しみにしてるね、兄ちゃん!」
正志は雲の上を飛び跳ねるようにステップを刻んだ。調子のいいやつだ。俺は苦笑してふすまを開けた。俺と正志の共同の部屋に入り、畳まれた布団の上に鞄を放り投げる。ふと閉まったままの窓を見やると、その向こうでは雨滴の剣が暗闇に対し、効果の薄い斬撃を果てしなく見舞っていた。俺はまた胸奥がうずくのを感じた。
篤彦のやつ、どうしただろう。俺が投げてしまった石ころは、もう発見しただろうか。それともまだずぶ濡れになって探し回っているのだろうか。部屋着に着替えながら、いつしか頭はそのことでいっぱいになった。これは何だろう? どういう感情だろう? 俺は自分の心を探る。
後悔。不安。心配。気がかり――
そう、俺は篤彦が本当のことを、真実をしゃべっていると、どこかで見抜いていた。理解していた。なのに、それを認めることが難しくて、あんまり理論的でなさ過ぎて、友情を壊して投げ捨ててしまったのだ。あの石ころとともに……
俺は学習机の椅子に座り、頬杖をついた。ガラスに無数の水滴が這って、目の前を斜め下へと流れ落ちていく。
篤彦は常成高校での最初の友達だった。散々「なれなれしいやつ」といわれる俺だけど、本当は見知らぬやつを呼び捨てにするときは結構緊張しているのだ。ましてや高校初日である。篤彦を童顔の大人しそうなやつ――俺は喧嘩っ早そうなやつは嫌いだ――と見て、これはいい獲物だと声をかけたときは、実際のところ心臓がバクバクしていた。
でも篤彦は嫌な顔をするでもなく、俺を受け入れてくれた――ちょっと強張った表情だったけれども。それから多くの友達を作ったけど、今までで一番気楽に話せる仲間は篤彦だった。そう、あいつは最高の友達なんだ。
俺は立ち上がった。正志が「兄ちゃん?」と不安そうに声をかけてきたのは、俺の顔が真剣そのものだったからか。俺は急いで玄関に向かった。
「母ちゃん、正志、俺ちょっと出かけてくる!」
「えっ、今から? アルバイトでもないのに?」
「何、すぐそこまでさ。じゃあ」
俺は傘を手にすると、ドアノブに手をかけた。扉を開けると父ちゃん――光晴の顔が目の前にあった。
「あれっ、父ちゃん。おかえり」
父ちゃんはくたびれた中年サラリーマン、それ以外の何ものにも見えない。だが優しい父親だった。
「ただいま。……どうした保、今から出かけるのか?」
「うん、ちょっとな。急いでるんで、これで!」
俺は父ちゃんの横をすり抜けて階段を下りていった。
篤彦……!
俺は掲げた傘を叩く雨の強さにくじけることなく、さっき篤彦と別れた場所へ向かった。ひょっとしたらあいつは、まだあの石ころを探しているかもしれない。気が急いて足が速くなり、息が弾む。俺はほどなく、公園に到着した。
「篤彦!」
いなかった。そこにはしんとした静けさが、騒然とする雨音と同居してたゆたっているのみだ。石ころを探す人間はもちろん、それ以外の目的でこの公園を訪れているものもいない。呼吸を荒くしながら、俺は中腰になって、傘を持っていないほうの手で膝を押さえた。
「篤彦……。なあ、お前……本当にあの石ころと話せるっていうのかよ……」
ご苦労さん。
顔も知らない新聞配達に心の中で感謝しながら、俺はビニール袋に包まれた新聞を抜き取って、狭い階段をのんびり上がっていった。
『読書部』存続決定で飛び切り嬉しかった今日の部活だったが、最後にホラーが待ち構えていた。友人にして同じ読書部員の田辺篤彦が、いきなり小さな石ころを手の平に載せて、「命の恩人」とか口走り始めたのだ。
そして、それだけではない。何と俺の頭の中に、若い女の子の声が響いてきたのだ。俺はパニクって、混乱のあまり自分でも思いがけない行動に出てしまった。何と、篤彦の石ころを手に取って、公園の茂みへ遠投してしまったのだ。
「何するんだ、保!」
俺は篤彦に胸を両手で突き飛ばされた。俺はよろめいて、危うくこけそうになる。誰かにどつかれるなんて久しぶりのことだ。
あいつは抗議しかけた俺も見ず、背を向けて狂ったように駆けて行く。
「小石さーんっ!」
……小石さん、か。
俺はふっと笑った。馬鹿げた想像が思考の器に滑り込んできたからだ。
――ひょっとして、篤彦の言うことは全て本当で、間違っていたのは俺のほうだったのではないか。
俺は頭を振った。アホらしい。言葉を話す石ころなんて、ありうるわけがない。きっと篤彦の熱に当てられて、俺はありもしない幻聴を聞いたのだろう。
でも篤彦は前から、俺が『独り言の篤彦』と名付けるぐらいに、何かとしゃべっていたな……。その相手が、あの石ころだったっていうのか……?
201号室の前に辿り着く。まあいい。篤彦は気の迷いでも起こしたのだろう。明日になれば、きっともう俺の前ではふざけた妄想を口にしなくなるに違いない。俺はそう結論づけてどうにか心の波をなだめると、ドアノブを回して中に入った。
「ただいま」
「おかえりー!」
5歳離れた小学5年の正志が、元気はつらつと駆け寄ってきた。俺に興奮してまくし立てたのは、学校のテストで92点を取ったという自慢だった。
俺は傘立てに傘を差し込むと、靴を脱いで窮屈な室内に上がりこんだ。
「すげえじゃねえか、正志。俺に似て頭がよくなってきたな」
「兄ちゃん、約束しただろ? 今度90点以上取ったら、アスレチックに連れてってくれるって。だから俺、頑張ったんだよ。兄ちゃんみたいに頭をよくしたんだよ。約束は守ってくれるよね?」
奥から包丁で野菜か何かを切る音を立てながら、母ちゃん――知世が笑い声を立てた。よく通る声で正志に自制をうながす。
「正志、あんまり保お兄ちゃんを困らせるんじゃないよ。保は学校とアルバイトで忙しいんだからね」
「だってさー、約束したんだよ、アスレチックに行くって」
口を尖らせる正志を無視し、母ちゃんは居間兼キッチンに入ってきた俺に尋ねた。
「そういえば昨日徹夜してたチラシ作り、あの『読書部』だっけ? どうなったんだい」
かぐわしい味噌汁の匂いが鼻腔をくすぐる。俺は誇らしく胸を反らせた。
「その件ならバッチリだよ。存続が決まったんだ。これで一安心さ。……正志、それじゃ今度の土曜日に行くか、アスレチック。日曜は兄ちゃん、アルバイトがあるから無理だけどさ」
正志の顔がぱっと晴れ渡った空のようになる。
「やったぁ! 楽しみにしてるね、兄ちゃん!」
正志は雲の上を飛び跳ねるようにステップを刻んだ。調子のいいやつだ。俺は苦笑してふすまを開けた。俺と正志の共同の部屋に入り、畳まれた布団の上に鞄を放り投げる。ふと閉まったままの窓を見やると、その向こうでは雨滴の剣が暗闇に対し、効果の薄い斬撃を果てしなく見舞っていた。俺はまた胸奥がうずくのを感じた。
篤彦のやつ、どうしただろう。俺が投げてしまった石ころは、もう発見しただろうか。それともまだずぶ濡れになって探し回っているのだろうか。部屋着に着替えながら、いつしか頭はそのことでいっぱいになった。これは何だろう? どういう感情だろう? 俺は自分の心を探る。
後悔。不安。心配。気がかり――
そう、俺は篤彦が本当のことを、真実をしゃべっていると、どこかで見抜いていた。理解していた。なのに、それを認めることが難しくて、あんまり理論的でなさ過ぎて、友情を壊して投げ捨ててしまったのだ。あの石ころとともに……
俺は学習机の椅子に座り、頬杖をついた。ガラスに無数の水滴が這って、目の前を斜め下へと流れ落ちていく。
篤彦は常成高校での最初の友達だった。散々「なれなれしいやつ」といわれる俺だけど、本当は見知らぬやつを呼び捨てにするときは結構緊張しているのだ。ましてや高校初日である。篤彦を童顔の大人しそうなやつ――俺は喧嘩っ早そうなやつは嫌いだ――と見て、これはいい獲物だと声をかけたときは、実際のところ心臓がバクバクしていた。
でも篤彦は嫌な顔をするでもなく、俺を受け入れてくれた――ちょっと強張った表情だったけれども。それから多くの友達を作ったけど、今までで一番気楽に話せる仲間は篤彦だった。そう、あいつは最高の友達なんだ。
俺は立ち上がった。正志が「兄ちゃん?」と不安そうに声をかけてきたのは、俺の顔が真剣そのものだったからか。俺は急いで玄関に向かった。
「母ちゃん、正志、俺ちょっと出かけてくる!」
「えっ、今から? アルバイトでもないのに?」
「何、すぐそこまでさ。じゃあ」
俺は傘を手にすると、ドアノブに手をかけた。扉を開けると父ちゃん――光晴の顔が目の前にあった。
「あれっ、父ちゃん。おかえり」
父ちゃんはくたびれた中年サラリーマン、それ以外の何ものにも見えない。だが優しい父親だった。
「ただいま。……どうした保、今から出かけるのか?」
「うん、ちょっとな。急いでるんで、これで!」
俺は父ちゃんの横をすり抜けて階段を下りていった。
篤彦……!
俺は掲げた傘を叩く雨の強さにくじけることなく、さっき篤彦と別れた場所へ向かった。ひょっとしたらあいつは、まだあの石ころを探しているかもしれない。気が急いて足が速くなり、息が弾む。俺はほどなく、公園に到着した。
「篤彦!」
いなかった。そこにはしんとした静けさが、騒然とする雨音と同居してたゆたっているのみだ。石ころを探す人間はもちろん、それ以外の目的でこの公園を訪れているものもいない。呼吸を荒くしながら、俺は中腰になって、傘を持っていないほうの手で膝を押さえた。
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