テンプレ乙とか言わないでください（）

第 10 話

＊




「…うっぷ…」



「…アルフ様、大丈夫ですか？」



「大丈夫、だから…」




うん。見事に酔った。
ここまで馬車ってやつは揺れると思わなかった。

本当に最悪…具合は悪くなるし、
それを心配（？）したルーシュは寄ってくるし…

そもそも、町まで遠くないか？
かれこれ、俺の体内時計だと30分以上は乗ってると思う。

うぷ…ヤバい。吐きそう…
馬車酔いと人嫌いがダブルとか…本当にダメ…




「アルフ様、着きましたよ。王都です。」




は！？王都？！

…そりゃ遠い訳だわ。普通は下町とか来るだろ。
最初から王都とか…ハードル高すぎじゃないか？

あ、だめ…ヒトガイッパイ…オレ、カエリタイ…




「アルフ様？ここからはどうしますか？」


「…っ、あー…とりあえず、俺は好きに買い物とかするから別行動で。1人でいいから。」


「分かりました。くれぐれも気を付けてくださいね？」




…うん。それには一応返事しないでおく。
まぁ…倒れたとしても…ルーシュなら大丈夫だろ！

よし。まずは…





















人が少ないところへ行こう。


…ふーん…裏路地とかは日本と同じく人がいないんだな…
怖い人とかはいそうだけど。

俺には魔法があるし…
チンピラさんはケチョンケチョンにするよ☆

ふぅ…ふざけてる場合じゃなかった…
フラフラする…やっぱり人嫌いって最悪…

あ、井戸…




「…ぁ、…た、………ぇ」


「ﾋﾞｯｸｩｩｩ…!!!!」




ナニ！？なにぃ！？！？！
誰！！！怖いよ！！！どこから話してんの！？！？！

俺の目には映ってないよ！？！！！！？




「…って、…え？…」




…おい、嘘、だよな…？血だらけ…
死んで、ない、よな…？




「…おいっ！！！！大丈夫か！？！！！」


「…ぅ、……ぁ…」




ここで駆け寄…っ、…キモチワルイ…
…ほんと、さいあく…っ、




「…ふぅー…お、い、、……脈が、…不安定…、意識も…ない。」


「…、」


ｷﾞｭ…



こいつ、俺の裾…掴んで…、…そ、う、だよな。
俺より…お前の方が辛いよな…。

覚悟決めろよ俺。人嫌いとか言ってる場合じゃねえ。

闇、魔法。これしか、今はない…。
落ち着け…、魔法、はコントロールが命…、

く、、そ。暴走するな、よ、俺の魔法…、、。




「＊＊＊＊＊＊」



ﾌﾞﾜｯ…



「…っ、!!…ｽｩ…」


「ﾊﾊｯ…成功、した…？」



…っ、あ…もう、だめ…
良くやったよ、俺…

誰か、…ルーシュ、…俺、やっぱり無理だった、よ…





＊