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第 11 話

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ルーシュ視点





あんの我儘息子…ッ!!!



もう夜の10時だぞ!?何してるんだッ!!!
怒られるのは俺なんだよ…!!

1人で大丈夫って言ったのはアイツだろ!?
チッ…大体王都は見て回ったが…いないな。

そうなると、裏路地、しかない、、か…
裏路地にはヤバい奴らが沢山いるから入ったらダメって知ってるだろ!?

…、そういや、アイツは外に出たこと、ないんだっけ。

まぁ、いい。
見つけ次第連れて帰る。






?視点



ルーシュ様が慌ててる。
ここまで怒ってるルーシュ様をみるのは初めてだ。

たったの10歳で王直属部隊に指名された時でさえ、
冷静だったのに。

アルフ様の兄であるアヴィ様を慕っているのは有名な話だけれど、怒られるからと言ってここまで慌てるのか…?

アルフ様、如きに…?

最近…というか、高熱で倒れてからアルフ様がおかしい、
というのは聞いたけど…

まあ、僕だって、ここ数日全く絡まれてない…
というか、見かけてすらいない。

そもそも、今日だって驚いた。
昔のアルフ様は…





「え?僕が外に?…嫌だよぉ♡だって、こわぁい♡」





って言ってたし。
あぁ…あれは気持ち悪かったな…





ルーシュ視点





…どこ、どこだ!?

今は俺とミアの2人だし…
ミアは優秀な騎士だ。…そもそも、なんで腕の立つ俺とミアが護衛行かされたんだ…?

まあ、そんなんはあとだ。
















「…」






あの、黒い髪の毛は…!






「おい!!!!アルフ様!!!!!」




「…」






死んで、?…って違う…
気を失ってる…?なんで、






「…、その人、だいじょ、ぶですか、?」




「誰だ!?」




「あ、あの、その人、に…助けて貰っ、て…」




「助け…?」




「は、はい…俺、死にかけ、てて…魔法、?かなんか、で…目が、覚めたら…倒れてて…」




「お前、名前は?王都の人間か?」



「…名前は、ない、…奴隷、みたいな、もの、だった…から、、」



「…まあ、いい。ミア!」



「はい。なんでしょう?」



「ミアはコイツを馬に乗せて屋敷へ向かってくれ。俺はアルフ様を乗せてく。」



「…わかりました。」







…アルフに助けられた、とか、
意味がわからねーけど…今はアルフが最優先だ…

顔は青白いし、魔力不足か…?
…いや、その線は薄いな…額に痣が出ていない。

だとしたら、なんだ…?




…ッ!!!


まさかッ!!!!!!





…コントロール、失敗、したか…?





もし、…もしそうなら…ッ!!!

くそ!!!王都なんか来ないで、近い街にすれば…!






コントロール失敗なんか、して、ないだろ…?
これは、俺の気を引くための、作戦、なんだろ…?



お願いだからッ、はやく、目を覚ませよ…ッ





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