奏歌月種

「ごめん、別れよう」

一年間付き合っていた恋人に突然別れを告げられた武田霧夜。
いつもの道も寂しく悲しみが押し寄せていて違った道のような感じで歩く。
恋人からもらった青い宝石のペンダント見つめていた。
そんな霧夜の前に黒いフードを着た男が現れた。

「見つけた、指揮者(コンダクター)」

訳も分からず攻撃される霧夜を後頭部鷲掴みで助けたのは金髪碧眼の王子のような青年だった。
見事助けられた霧夜に青年は目を細めてこう言った。

「テメェが千年ぶりの指揮者ぁ?世も末だな、まぁいい…お前を学園で保護する、よろしくな…クソガキ」

見た目だけの王子だった。
そして霧夜は拉致され、奏歌月種(そうかげっしゅ)と呼ばれる最強の魔法使いと奏でる指揮者になったのである。

指揮者と奏歌月種達の愛と戦いの物語。
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