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第24話 大ドンデン返しなんでしょう!!
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ちょ、ちょっと待って! 待ってよ! この展開についていけないよっ! わたくしを置いてけぼりにしないでー!
「タカフミィーニ、お前の願いとはなんだ?」
「はっ……私の母は、かつて聖女でございました。その後継者として、ララコスティさまをご指名したのです」
会場が騒つく。人々が顔を見合わせ「聖女ですって⁈」などとわたくしを見ながらヒソヒソ話をしてるのが聞こえてくる。
あ、あの、この場で何を言い出すの?
「ララコスティが? そうか……」
「私はララコスティさまとご一緒に、この国を支えて行きたく存じます」
「それは本人に問うべきではないのか?」
「はい。では国王陛下お立ち会いのもとで問わせて頂きます」
タカフミィーニさまがわたくしの前で片膝をつき手を差し伸べられた。
「えっ、えっ⁈」
「ララコスティさま、貴女を一生幸せにすることを誓います。どうか私と結婚してください!」
「──け、結婚……⁈」
わ、わたくし……まだ、その、ココロの準備というものが……。
「私の妻になってください!」
ヒ、ヒヤーーッ! ど、どうしましょう⁈ でもわたくしもタカフミィーニさまが好き。前世から大好きなの! この気持ちは変わらない!
少し震えてるタカフミィーニさまの手に、そっと自分の手を重ねた。
「わたくしのような悪役令嬢でもよろしくて?」
「フッ……貴女の素顔を私は知っている」
そのシルエットを見た会場の全員が「わーっ!」とわたくしたちの成婚を祝福の声で鳴り響かせた。
「我が国に新しい聖女が誕生したのだ。そして次期国王と結ばれた。この国は争いのない幸せな国へと発展するだろう。皆の者、聖女と王太子に礼を尽くし、宮殿へ迎えようではないか!」
「ははーーっ!」
陛下のお言葉で皆がわたくしたちへ跪く。モモシャリーも観念したのか、ヨロヨロと跪いた。
「ま、負けたわ……ララコスティ。やっぱり貴女には敵わない。サラーニャ? 何してるの⁈ 聖女に跪きなさい!」
「……は、ははっ」
後ろ手に縄を括られたまま、サラーニャも礼を尽くて跪いた。
何という大ドンデン返しなんでしょう。シンクリア王子もモモシャリーもサラーニャも「ざまあ」ですわ!
……でも、わたくしも聖女としてはまだまだの存在。モエのようになれるかしら。
──と、その時だった。不意に前世の記憶が蘇る。3000年前、モエやアヤ、それにモモ、サラと一緒に怨霊を浄化してる姿だ。そう、我らはタカフミを総帥とする霊媒師だったのだ。今、完全に思い出した。
わたくしはタカフミや皆を庇って怨霊の攻撃を一身に受け、魂が抜け落ちてしまった。それを霊族アプレンが追いかけてくれたけど……突然のお別れだった。
ここで皆に会えるなんて嬉しいよ。でも、モモやサラはわたくしの大切な仲間だった。なのに何でこの世界では敵対してるの?
『それはお前のココロの中にある』
アプレン? 今、アプレンの声が聞こえた。わたくしのココロって? わたくしはモモと親友だった。でもいつも負けたくないって気持ちがあった。そしてサラはどこか見下げて接してた気がする。つまり、今の状況はわたくしのココロがそうさせたって言うの?
わたくしのせい? わたくしが未熟者だったから⁈
「タカフミィーニ、お前の願いとはなんだ?」
「はっ……私の母は、かつて聖女でございました。その後継者として、ララコスティさまをご指名したのです」
会場が騒つく。人々が顔を見合わせ「聖女ですって⁈」などとわたくしを見ながらヒソヒソ話をしてるのが聞こえてくる。
あ、あの、この場で何を言い出すの?
「ララコスティが? そうか……」
「私はララコスティさまとご一緒に、この国を支えて行きたく存じます」
「それは本人に問うべきではないのか?」
「はい。では国王陛下お立ち会いのもとで問わせて頂きます」
タカフミィーニさまがわたくしの前で片膝をつき手を差し伸べられた。
「えっ、えっ⁈」
「ララコスティさま、貴女を一生幸せにすることを誓います。どうか私と結婚してください!」
「──け、結婚……⁈」
わ、わたくし……まだ、その、ココロの準備というものが……。
「私の妻になってください!」
ヒ、ヒヤーーッ! ど、どうしましょう⁈ でもわたくしもタカフミィーニさまが好き。前世から大好きなの! この気持ちは変わらない!
少し震えてるタカフミィーニさまの手に、そっと自分の手を重ねた。
「わたくしのような悪役令嬢でもよろしくて?」
「フッ……貴女の素顔を私は知っている」
そのシルエットを見た会場の全員が「わーっ!」とわたくしたちの成婚を祝福の声で鳴り響かせた。
「我が国に新しい聖女が誕生したのだ。そして次期国王と結ばれた。この国は争いのない幸せな国へと発展するだろう。皆の者、聖女と王太子に礼を尽くし、宮殿へ迎えようではないか!」
「ははーーっ!」
陛下のお言葉で皆がわたくしたちへ跪く。モモシャリーも観念したのか、ヨロヨロと跪いた。
「ま、負けたわ……ララコスティ。やっぱり貴女には敵わない。サラーニャ? 何してるの⁈ 聖女に跪きなさい!」
「……は、ははっ」
後ろ手に縄を括られたまま、サラーニャも礼を尽くて跪いた。
何という大ドンデン返しなんでしょう。シンクリア王子もモモシャリーもサラーニャも「ざまあ」ですわ!
……でも、わたくしも聖女としてはまだまだの存在。モエのようになれるかしら。
──と、その時だった。不意に前世の記憶が蘇る。3000年前、モエやアヤ、それにモモ、サラと一緒に怨霊を浄化してる姿だ。そう、我らはタカフミを総帥とする霊媒師だったのだ。今、完全に思い出した。
わたくしはタカフミや皆を庇って怨霊の攻撃を一身に受け、魂が抜け落ちてしまった。それを霊族アプレンが追いかけてくれたけど……突然のお別れだった。
ここで皆に会えるなんて嬉しいよ。でも、モモやサラはわたくしの大切な仲間だった。なのに何でこの世界では敵対してるの?
『それはお前のココロの中にある』
アプレン? 今、アプレンの声が聞こえた。わたくしのココロって? わたくしはモモと親友だった。でもいつも負けたくないって気持ちがあった。そしてサラはどこか見下げて接してた気がする。つまり、今の状況はわたくしのココロがそうさせたって言うの?
わたくしのせい? わたくしが未熟者だったから⁈
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