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Ⅰ.貴方様と私の計略 ~ 出会いそして約束 ~
49.来訪者の置き土産と箝口令
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褒められるのは、嬉しいけど・・・
さてと。これから、どう動くのが正解かしら。
とりあえずは、そうね。
「マルクス。今回のこの情報を持って、シュトラウス領へ急ぎ戻ってちょうだい。
あと、こちらとの連絡用にこれを一つ持って行きなさい。
魔王陛下の言葉通りなら、騎竜の印を確認できたヘーゼルなら使えるでしょう」
そう。魔王陛下は、いくつか通信機器を置いて行って下さいました。
騎竜の印を確認できる程度の魔力があれば、この国と魔界なら通信できると。
どうも、この国と魔界に範囲指定されているようではある口ぶりでしたけれど。
この通信機器は、二つでセットになっており、セット通しでのみ通信できる仕様になっているようです。
通信先を搾らない通信機も開発中と仰っていましたけど、聞いて良かったのかしら?
今回魔王陛下とつながる片割れのペンダントを一つ。
魔王陛下の側近である、セレミオ様とつながる片割れを一つ。
そして、その他に2セット程置いて行って下さいました。
今回の口止め料も兼ねているらしいことをちらりとにおわされていました。
関税に引っかかるのでは?と、質問したところプレゼントだと関税を通したらしい。
魔力を持たないものには、ただのペンダントだしな。と、軽く仰られていました。
「あ。マルクス、今回のことは、ヘーゼルとユミナ様だけの連携にとどめてちょうだい。
他のものへ情報の提供する際は、テイラー家として提供して。
それから、ダリオ。お爺さまとクルツへ今回のことについて、一部の報告を禁じます。
これは、マルクスにも同じ事が言えるわ。
お爺さまには、魔界から情報提供者が現れたことのみ報告を許可します。
また、当家に魔王陛下がいらっしゃったことについて、箝口令を敷きます。
当家には居ないと思いますが、うわさ話や身内の会話としても口に乗せるようなら、解雇を覚悟なさいと伝えなさい。
そうね。箝口令と報告の禁止についての期間は、今回の問題が全て片付くまで。
箝口令については、改めて解除令を出します。何か質問はあるかしら?」
ダリオとマルクスの顔をそれぞれ、確認すれば其れ其れ真剣な面持ちで頷いている。
「口を閉ざす事には、神経を使うけれど、よろしくお願いするわ。
それに、こちらとしても魔王陛下が動かれている事がバレない方が有利に進めることができるわ。
身内を疑うわけではないけれど、情報を知るものは少ない方が、漏れるリスクも抑えられるし、何より疑わなくて済むもの」
私がそう言うと、ダリオとマルクスは顔を見合わせている。
?私何かおかしな事を言ったかしら?
首をかしげていれば、マルクスがおもむろに私の頭に手を伸ばし、優しく頭を撫でて来ました。
「なるほど。お嬢は、甘いところもあるけど、抱えることを選ぶのな。
己が苦しい道を選ぶか・・・そう言うところは、いいと思う」
そう言うと、私が呆けている内に、さっさと部屋を出ていきました。
多分、ユミナ様の所にそのまま行くのだろう。魔王陛下の事がなければ、もっと早く出ていたはずだ。
私は、ぎぎっとダリオの方を向き
「今の何だったの?」
そう問いかければ、ダリオは押し殺すように笑っていました。
私の問いに、何とか笑いを落ち着け答えてくれる。
「たぶん、マルクスなりの賛辞なのかと」
そう言うと、ダリオは私も箝口令等の対応をして参ります。と、部屋を後にする。
私は、えー・・・と、思いながらダリオを見送ります。
賛辞?褒めて貰えるのは嬉しいですけれど、分かりにくいですわ・・・
さて、魔族の森の魔族について、お爺さまに報告せねば。
あとは・・・ユミナ様の所へは、マルクスが着けば報告されるでしょう。
・・・私少し、休んでもよいかしら?
とりあえずは、お爺さまへの報告が済んでからですわね。
さてと。これから、どう動くのが正解かしら。
とりあえずは、そうね。
「マルクス。今回のこの情報を持って、シュトラウス領へ急ぎ戻ってちょうだい。
あと、こちらとの連絡用にこれを一つ持って行きなさい。
魔王陛下の言葉通りなら、騎竜の印を確認できたヘーゼルなら使えるでしょう」
そう。魔王陛下は、いくつか通信機器を置いて行って下さいました。
騎竜の印を確認できる程度の魔力があれば、この国と魔界なら通信できると。
どうも、この国と魔界に範囲指定されているようではある口ぶりでしたけれど。
この通信機器は、二つでセットになっており、セット通しでのみ通信できる仕様になっているようです。
通信先を搾らない通信機も開発中と仰っていましたけど、聞いて良かったのかしら?
今回魔王陛下とつながる片割れのペンダントを一つ。
魔王陛下の側近である、セレミオ様とつながる片割れを一つ。
そして、その他に2セット程置いて行って下さいました。
今回の口止め料も兼ねているらしいことをちらりとにおわされていました。
関税に引っかかるのでは?と、質問したところプレゼントだと関税を通したらしい。
魔力を持たないものには、ただのペンダントだしな。と、軽く仰られていました。
「あ。マルクス、今回のことは、ヘーゼルとユミナ様だけの連携にとどめてちょうだい。
他のものへ情報の提供する際は、テイラー家として提供して。
それから、ダリオ。お爺さまとクルツへ今回のことについて、一部の報告を禁じます。
これは、マルクスにも同じ事が言えるわ。
お爺さまには、魔界から情報提供者が現れたことのみ報告を許可します。
また、当家に魔王陛下がいらっしゃったことについて、箝口令を敷きます。
当家には居ないと思いますが、うわさ話や身内の会話としても口に乗せるようなら、解雇を覚悟なさいと伝えなさい。
そうね。箝口令と報告の禁止についての期間は、今回の問題が全て片付くまで。
箝口令については、改めて解除令を出します。何か質問はあるかしら?」
ダリオとマルクスの顔をそれぞれ、確認すれば其れ其れ真剣な面持ちで頷いている。
「口を閉ざす事には、神経を使うけれど、よろしくお願いするわ。
それに、こちらとしても魔王陛下が動かれている事がバレない方が有利に進めることができるわ。
身内を疑うわけではないけれど、情報を知るものは少ない方が、漏れるリスクも抑えられるし、何より疑わなくて済むもの」
私がそう言うと、ダリオとマルクスは顔を見合わせている。
?私何かおかしな事を言ったかしら?
首をかしげていれば、マルクスがおもむろに私の頭に手を伸ばし、優しく頭を撫でて来ました。
「なるほど。お嬢は、甘いところもあるけど、抱えることを選ぶのな。
己が苦しい道を選ぶか・・・そう言うところは、いいと思う」
そう言うと、私が呆けている内に、さっさと部屋を出ていきました。
多分、ユミナ様の所にそのまま行くのだろう。魔王陛下の事がなければ、もっと早く出ていたはずだ。
私は、ぎぎっとダリオの方を向き
「今の何だったの?」
そう問いかければ、ダリオは押し殺すように笑っていました。
私の問いに、何とか笑いを落ち着け答えてくれる。
「たぶん、マルクスなりの賛辞なのかと」
そう言うと、ダリオは私も箝口令等の対応をして参ります。と、部屋を後にする。
私は、えー・・・と、思いながらダリオを見送ります。
賛辞?褒めて貰えるのは嬉しいですけれど、分かりにくいですわ・・・
さて、魔族の森の魔族について、お爺さまに報告せねば。
あとは・・・ユミナ様の所へは、マルクスが着けば報告されるでしょう。
・・・私少し、休んでもよいかしら?
とりあえずは、お爺さまへの報告が済んでからですわね。
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