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第2章:命の価値
第10話:教皇の狂言
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クォール=コンチェルト第1王子は最初、自分の耳を疑った。教皇の言っていることが理解できなかったからだ。
「マロに天啓が降りたのである。星皇様は崑崙山を越えて、グリーンフォレスト国へ向かえと。星皇様の御言葉は創造主:Y.O.N.N様の御言葉そのものなり……」
クォール=コンチェルト第1王子はポカーンと口を間抜けに縦方向へと開ける他無かった。崑崙山を越える余力が聖地の住人たちに残されているわけがない。それなのに、星皇様の御言葉ひとつで危険な旅路を行こうとする教皇の発言に対して、疑いの眼を向けざるをえないクォール=コンチェルト第1王子であった。
「さあ、早く皆に伝えよ! 星皇様の御言葉は絶対。マロは殉教しようとも、崑崙山を越えてみせようぞっ!」
教皇は誰の眼から見ても、異様に昂っているようにしか見えなかった。天界の主である星皇様の御言葉を直に受信できる人物は地上界では限られている。それゆえに、クォール=コンチェルト第1王子は本当の本当に星皇様が、教皇様にそう命じたのか!? と疑わざるをえない。それゆえにクォール=コンチェルト第1王子は『否』を教皇様に叩きつける。
「何を迷う必要がある? 星皇様がおっしゃっているのだぞ?」
「俺には星皇様の御言葉は聞こえないっ! 本当にそうおっしゃっていられたのですか!?」
クォール=コンチェルト第1王子は、考えを改めてほしいと教皇様に願い出る。しかし、教皇はクォール=コンチェルト第1王子の言葉に耳を貸すことは無い。頑なに崑崙山越えを主張し続ける。クォール=コンチェルト第1王子は、この狂言に近しい言葉を放つ人物が教皇様でなければ、首級を刎ねてしまっていたかもしれない。
クォール=コンチェルト第1王子は苦虫を100匹同時に噛み潰した顔になりながら、教皇様が乗っている幌付き荷馬車を後にする。クォール=コンチェルト第1王子に付き従う面々はいったいどうするのですか!? と彼を問い詰める。クォール=コンチェルト第1王子は心の底から沸き上がってくる怒りを物に当たり散らすことになる。
水が詰まった樽。リンゴが詰まった樽。彼が長剣を叩きつけた対象はそれだけではない。クォール=コンチェルト第1王子は鍬を振るうように長剣を固い地面に何度も叩きつける。そして、彼の怒りがようやく収まった時には、彼が手にしていた長剣の刃は半ばから折れてしまっていた。
「心中、お察しします」
クォール=コンチェルト付きの親衛隊のひとりがそうクォール=コンチェルト第1王子に言ってみせる。物に当たり散らした自分の情け無さを悔やみつつ、片膝をついているクォール=コンチェルトはその親衛隊のひとりに手を取ってもらい、その場で起き上がる。
「教皇様の御言葉は、星皇様の御言葉。俺に罪は無い。皆に伝えよっ! 教皇様の導きにより、我らは崑崙山を越えるとっ!」
クォール=コンチェルト第1王子は聖地の住人の命を護る責を負うと同時に、グリーンフォレスト国から連れてきた一軍の命をも背負っている人物だ。それゆえに皆の生存率が少しでも上がる方策を示さなければならない。だが、その責の一切を放棄したくなるほどに、教皇の言いは狂言に近しいモノであった。
自分がもし凱旋王であったなら、教皇の言いを曲げることが出来たであろうという思いはもちろんある。自分は凱旋王の息子でしかないことを、今日この時ほど恨めしいと思ったことはなかった。
(俺は親父の名におんぶに抱っこ状態だったことを悔やんでも悔やみきれねぇっ!)
クォール=コンチェルト第1王子は唇から血が流れるくらいに悔しさを噛みしめる。この時から、クォール=コンチェルト第1王子は本当の意味で父親の背中に追いつく覚悟を持つことになる。そして、その思いをあの人物に告げるために、混乱に混乱している一団の中を割りながら、歩を進めることになる。
「あの……。とんでもないことになったみたいですわね」
「ああ……。俺に力が無いゆえにこんなことになってしまった。俺は俺自身を許せない」
クォール=コンチェルト第1王子が向かった先は一団の最後方であった。彼はあの人物に慰めてほしいという情けない心をその顔に浮かべながら、ベル=ラプソティたちの前に現れる。
「ええと……。ベル様? 眼から光線で、このヒトを焼き払って良いデスカ?」
「あんたねえ。しょげている男が居たら、優しく抱きしめてあげなさいよ」
クォール=コンチェルト第1王子が優しさを求めた相手はベル=ラプソティでは無く、アリス=ロンドであった。ベル=ラプソティ自身は被害を被っていないので、アリス=ロンドに無い胸を貸してやれと平然と言ってみせる。しかしながら、膝立ち状態で自分の胴周りへと両腕を回してきて、無い胸に顔を埋めるクォール=コンチェルト第1王子を心底から気持ち悪いと思ってしまうアリス=ロンドである。
そして、そう思ったら身体が動いてしまうアリス=ロンドであった。クォール=コンチェルト第1王子はフグォォン! と牛でも言わなさそうな間延びした声をあげつつ、地面へと倒れ込む。さらにアリス=ロンドはトドメを刺そうとクォール=コンチェルトの腰の裏側を鎧の上から踏みつける。クォール=コンチェルトはブベェ! と蛙が踏みつぶされたかのような悲鳴をあげる。
「もっとだっ! もっと俺を罵倒して踏んでくれっ!」
クォール=コンチェルトはめげない男であった。愛しい男の娘にぶん殴られ、さらには踏みつけられるというご褒美を頂くが、さらに罵倒してほしいと願い出る。アリス=ロンドはこめかみにビキッ! と青筋を2本ほど浮き立たせる。それと同時に彼女が被っているオープン型フルフェイス・ヘルメットの前面のある一点に光点が浮かび上がる。
「はい、アリス。そこまでね。わたくしが同じことを頼まれたら、はりつけから火刑に処すけど、クォール様をここで失くして良い方ではありませんわ」
「アリス様のお怒りはごもっともですけど、全部、星皇様が悪いということで、矛を収めてくださいィィィ!」
アリス=ロンドがクォール=コンチェルトを処す一歩手前で、彼女を羽交い絞めにし、首根っこに腕を絡めさせたのがベル=ラプソティとカナリア=ソナタであった。アリス=ロンドの怒りはすさまじく、ベル=ラプソティとカナリア=ソナタふたりがかりでも振り払われそうになる。しかしながら、アリス=ロンドはフゥフゥ! と荒い呼吸をし、自らも自身を律しようとし、さらにはあの方からの通信も入ったことで、クォール=コンチェルトが真っ白な灰となることは無かったのであった。
「星皇様の御声がけが無ければ、ボクは確実に貴方を塵に返していまシタ。星皇様の御慈悲をありがたく思ってくだサイ」
「マロに天啓が降りたのである。星皇様は崑崙山を越えて、グリーンフォレスト国へ向かえと。星皇様の御言葉は創造主:Y.O.N.N様の御言葉そのものなり……」
クォール=コンチェルト第1王子はポカーンと口を間抜けに縦方向へと開ける他無かった。崑崙山を越える余力が聖地の住人たちに残されているわけがない。それなのに、星皇様の御言葉ひとつで危険な旅路を行こうとする教皇の発言に対して、疑いの眼を向けざるをえないクォール=コンチェルト第1王子であった。
「さあ、早く皆に伝えよ! 星皇様の御言葉は絶対。マロは殉教しようとも、崑崙山を越えてみせようぞっ!」
教皇は誰の眼から見ても、異様に昂っているようにしか見えなかった。天界の主である星皇様の御言葉を直に受信できる人物は地上界では限られている。それゆえに、クォール=コンチェルト第1王子は本当の本当に星皇様が、教皇様にそう命じたのか!? と疑わざるをえない。それゆえにクォール=コンチェルト第1王子は『否』を教皇様に叩きつける。
「何を迷う必要がある? 星皇様がおっしゃっているのだぞ?」
「俺には星皇様の御言葉は聞こえないっ! 本当にそうおっしゃっていられたのですか!?」
クォール=コンチェルト第1王子は、考えを改めてほしいと教皇様に願い出る。しかし、教皇はクォール=コンチェルト第1王子の言葉に耳を貸すことは無い。頑なに崑崙山越えを主張し続ける。クォール=コンチェルト第1王子は、この狂言に近しい言葉を放つ人物が教皇様でなければ、首級を刎ねてしまっていたかもしれない。
クォール=コンチェルト第1王子は苦虫を100匹同時に噛み潰した顔になりながら、教皇様が乗っている幌付き荷馬車を後にする。クォール=コンチェルト第1王子に付き従う面々はいったいどうするのですか!? と彼を問い詰める。クォール=コンチェルト第1王子は心の底から沸き上がってくる怒りを物に当たり散らすことになる。
水が詰まった樽。リンゴが詰まった樽。彼が長剣を叩きつけた対象はそれだけではない。クォール=コンチェルト第1王子は鍬を振るうように長剣を固い地面に何度も叩きつける。そして、彼の怒りがようやく収まった時には、彼が手にしていた長剣の刃は半ばから折れてしまっていた。
「心中、お察しします」
クォール=コンチェルト付きの親衛隊のひとりがそうクォール=コンチェルト第1王子に言ってみせる。物に当たり散らした自分の情け無さを悔やみつつ、片膝をついているクォール=コンチェルトはその親衛隊のひとりに手を取ってもらい、その場で起き上がる。
「教皇様の御言葉は、星皇様の御言葉。俺に罪は無い。皆に伝えよっ! 教皇様の導きにより、我らは崑崙山を越えるとっ!」
クォール=コンチェルト第1王子は聖地の住人の命を護る責を負うと同時に、グリーンフォレスト国から連れてきた一軍の命をも背負っている人物だ。それゆえに皆の生存率が少しでも上がる方策を示さなければならない。だが、その責の一切を放棄したくなるほどに、教皇の言いは狂言に近しいモノであった。
自分がもし凱旋王であったなら、教皇の言いを曲げることが出来たであろうという思いはもちろんある。自分は凱旋王の息子でしかないことを、今日この時ほど恨めしいと思ったことはなかった。
(俺は親父の名におんぶに抱っこ状態だったことを悔やんでも悔やみきれねぇっ!)
クォール=コンチェルト第1王子は唇から血が流れるくらいに悔しさを噛みしめる。この時から、クォール=コンチェルト第1王子は本当の意味で父親の背中に追いつく覚悟を持つことになる。そして、その思いをあの人物に告げるために、混乱に混乱している一団の中を割りながら、歩を進めることになる。
「あの……。とんでもないことになったみたいですわね」
「ああ……。俺に力が無いゆえにこんなことになってしまった。俺は俺自身を許せない」
クォール=コンチェルト第1王子が向かった先は一団の最後方であった。彼はあの人物に慰めてほしいという情けない心をその顔に浮かべながら、ベル=ラプソティたちの前に現れる。
「ええと……。ベル様? 眼から光線で、このヒトを焼き払って良いデスカ?」
「あんたねえ。しょげている男が居たら、優しく抱きしめてあげなさいよ」
クォール=コンチェルト第1王子が優しさを求めた相手はベル=ラプソティでは無く、アリス=ロンドであった。ベル=ラプソティ自身は被害を被っていないので、アリス=ロンドに無い胸を貸してやれと平然と言ってみせる。しかしながら、膝立ち状態で自分の胴周りへと両腕を回してきて、無い胸に顔を埋めるクォール=コンチェルト第1王子を心底から気持ち悪いと思ってしまうアリス=ロンドである。
そして、そう思ったら身体が動いてしまうアリス=ロンドであった。クォール=コンチェルト第1王子はフグォォン! と牛でも言わなさそうな間延びした声をあげつつ、地面へと倒れ込む。さらにアリス=ロンドはトドメを刺そうとクォール=コンチェルトの腰の裏側を鎧の上から踏みつける。クォール=コンチェルトはブベェ! と蛙が踏みつぶされたかのような悲鳴をあげる。
「もっとだっ! もっと俺を罵倒して踏んでくれっ!」
クォール=コンチェルトはめげない男であった。愛しい男の娘にぶん殴られ、さらには踏みつけられるというご褒美を頂くが、さらに罵倒してほしいと願い出る。アリス=ロンドはこめかみにビキッ! と青筋を2本ほど浮き立たせる。それと同時に彼女が被っているオープン型フルフェイス・ヘルメットの前面のある一点に光点が浮かび上がる。
「はい、アリス。そこまでね。わたくしが同じことを頼まれたら、はりつけから火刑に処すけど、クォール様をここで失くして良い方ではありませんわ」
「アリス様のお怒りはごもっともですけど、全部、星皇様が悪いということで、矛を収めてくださいィィィ!」
アリス=ロンドがクォール=コンチェルトを処す一歩手前で、彼女を羽交い絞めにし、首根っこに腕を絡めさせたのがベル=ラプソティとカナリア=ソナタであった。アリス=ロンドの怒りはすさまじく、ベル=ラプソティとカナリア=ソナタふたりがかりでも振り払われそうになる。しかしながら、アリス=ロンドはフゥフゥ! と荒い呼吸をし、自らも自身を律しようとし、さらにはあの方からの通信も入ったことで、クォール=コンチェルトが真っ白な灰となることは無かったのであった。
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