51 / 72
第5章:襲撃者
第10話:ベルの願い
しおりを挟む
満足感に包まれた表情のアリス=ロンドのほっぺたを両手の指でぐいぐいと外側へ引っ張るベル=ラプソティであった。しかし、アリス=ロンドは何が間違っているのデスカ! と抗議しまくるのであった。そんな2人のやりとりを見ていた周りは、気にしていませんよと逆にベル=ラプソティとアリス=ロンドの喧嘩を仲裁し始める。
ベル=ラプソティはハッ! と我に帰り、まずはアリス=ロンド共々、皆に頭を下げることが先決だったことを思い出し、左手で無理やりアリス=ロンドの後頭部を抑えつけて、アリス=ロンド共々、皆に平謝りを開始する。
「いいって、いいって。そんなことより、皆で焼きたてのクッキーを味わいましょうや!」
「そうですよ。アリス様は星皇様のことを思ってのことでしょう? ベル様の愛が星皇様に届いてほしいと思ってくれてるのですわよ」
面目が立たないとはまさにこのことである。ベル=ラプソティは耳まで真っ赤にして、下げた頭をあげれなくなってしまう。いっそ、叱り飛ばしてほしいというのは甘えかもしれないが、皆の気遣いに涙が零れ落ちてしまいそうになってくるベル=ラプソティであった。
「はいはいっ! 皆でクッキーを食べましょゥ! ベル様もいい加減、頭をあげてほしいのですゥ」
「うぅ……。カナリア、ありがとう。皆、ありがとう。アリスにはあとできつく言っておきますわ」
一団の優しさと愛が詰まったクッキーを食べる会がようやく始まると、ベル=ラプソティの落ちていた気分は再び上がってくることになる。疲れた心には甘いお菓子が定番中の定番である。備蓄の関係上、砂糖をふんだんに使えなかったために甘さは控えめであったが、それでも十分に一団の心を癒す効果は十分であった。
ここまでの道中、聖地:エルザレムの生き残りたちは、ベル=ラプソティとアリス=ロンドの存在抜きでは、生き残ることさえ難しかったのだ。そして、ようやくであるがその恩返しを少しでも出来たことで、心にのしかかった負の感情が随分と軽いモノとなる。
誰しもが一団の運命をベル=ラプソティやアリス=ロンドの両名にだけ、背負わせたくないと思っている。そして、教皇が発した預言の内容で、一団内はかなりギスギスとした空気になっていた。しかし、このクッキー作りイベントを通じて、一団の心はひとつにまとまっていく。
「どれも美味しいクッキーばかりだわ。でも、贅沢を言わせてもらうと、もうちょっと味のバリエーションを増やして良かったかもね」
「それは仕方無いのですゥ。グリーンフォレスト国についたら、また皆でクッキー作りをしましょゥ。だから、皆さん、絶対に生き延びてくださいよォ」
ベル=ラプソティとカナリア=ソナタは教皇の宣言通りに皆の命を盾に使おうとはこれっぽちも思っていなかった。そして、皆も自分たちと気持ちは同じだと考えていた。一抹の不安を感じようとも、ベル=ラプソティたちはその不安を無理やりに掻き消した。
残ったクッキーがしけらないようにと袋に小分けにした後、クッキー作りイベントはようやく終わりを告げることになる。皆がそれぞれに袋を手にして、ベル=ラプソティたちに一礼をして、彼女たちの下から離れていく。ベル=ラプソティたちは最後に女の子に袋詰めのクッキーを手渡したところで、地面にゴロンと大の字で横たわることになる。
「ふぅ……。ようやく終わったわね。カナリア。わたくしをどう使っても良いから、皆を護る策をわたくしに提案してね」
「わかってますゥ。ベル様こそ、覚悟しておいてくださィ。あたしは動けるなら親でも動かす悪女なんですからァ」
ベル=ラプソティは物怖じせずにズケズケと言ってくれるカナリア=ソナタの存在がありがたいと思ってしまう。そのお返しとは言ってはなんだが、身体の向きをカナリア=ソナタの方に向けて右腕を横に伸ばし、カナリア=ソナタのスイカのひとつを鷲掴みにしてしまう。
「あゥあゥ。皆に見られちゃうのですゥ。変な噂を立てられて困るのはベル様ですよォ」
「良いわよ、それくらい。てか、カナリア、また大きくなった気がするわよ?」
「そうですゥ? 脳みそに収まり切れないデーターがおっぱいに回っちゃうんでしょうかァ?」
どちらかというと、世間では、おつむが足りないのはおっぱいに栄養を取られているからだという失礼な発言が見受けられるが、カナリア=ソナタが言うと、本当に脳みそに入りきらない情報がおっぱいに流れ込んでいるのでは? と思わずにはいられないベル=ラプソティであった。それゆえにもうちょっと強めにカナリア=ソナタのおっぱいを揉みしだくことになる。
「うゥ。頭に熱が昇ってきたのですゥ。やっぱりおっぱいにデーターが詰まっていて、逆流してきている感じがするのですゥ」
「そんなメカニズム、あるわけないでしょっ」
カナリア=ソナタが頬を赤らめ始めたところで、ベル=ラプソティは彼女のおっぱいから右手を離す。そして、上半身を起こしつつ、背中についた土をパンパンと両手で払う。ベル=ラプソティはその時点になって、ようやくとある人物の視線に気づくことになる。
その人物とはアリス=ロンドであった。アリス=ロンドの視線は自分の顔というよりも、その下の先にあるおっぱいであった。ベル=ラプソティは少しだけ考え込み、アリス=ロンドが自分の胸を揉みたいのかどうか尋ねることにする。
「いえ。揉みたいわけではなく、ボクにもベル様のようなおっぱいがあったら、星皇様にもっと可愛がってもらえるのかなと思っただけデス」
「あんたねえ……。あいつのどこがおっぱい聖人なの? どう考えてもお尻大好き好き好きずっぽし淫のアホにしか見えないでしょ?」
「そうなんデス? 星皇様はボクとエッチするときは、ボクの乳首が取れそうなほどについばんだり、いじったりしてきマス。ベル様はそうされたことはないんデス?」
アリス=ロンドの発言にベル=ラプソティは眉間にシワを寄せて、さらには右手の人差し指をそこに当てて、考え込むことになる。初夜の時はどうにもこうにも、あの馬鹿に尻穴を穢されたことの印象が強すぎて、そこまでに至る前の行為がどうであったかを思い出せなくなっている。あいつが自分の胸に興味があったのかどうか? これがどうしても思い出せない。
「ねぇ、カナリア。あいつがわたくしを正妻に迎え入れた一番の理由ってどこだと思う?」
「うっ……。難しいことを聞いてくれますねェ」
カナリア=ソナタは星皇様がベル様に惚れこんだ理由をそれとなく知っている。ベル様のお尻が1番ではないのだ。お尻の件は初夜の時である。その前に星皇様とベル様が結婚することが決まったのである。だからこそ、逆説的にお尻の形が気に入ったわけではないと言えるのだ。
「えっと……。ショックを受けないでくださいねェ。男の方って高慢ちきな女の尻をひっぱたいてやりたいって欲望がありましてェ……」
「えっ? ちょっと待って。わたくしってそんなに鼻高々な女だった!?」
「いえ、そうではないですゥ。言葉を変えるとしたら、男を知らぬ誇り高い公爵令嬢を汚いおちんこさんで穢してやりたいという男のどうしようもない欲望と言ったところですゥ……」
ベル=ラプソティはハッ! と我に帰り、まずはアリス=ロンド共々、皆に頭を下げることが先決だったことを思い出し、左手で無理やりアリス=ロンドの後頭部を抑えつけて、アリス=ロンド共々、皆に平謝りを開始する。
「いいって、いいって。そんなことより、皆で焼きたてのクッキーを味わいましょうや!」
「そうですよ。アリス様は星皇様のことを思ってのことでしょう? ベル様の愛が星皇様に届いてほしいと思ってくれてるのですわよ」
面目が立たないとはまさにこのことである。ベル=ラプソティは耳まで真っ赤にして、下げた頭をあげれなくなってしまう。いっそ、叱り飛ばしてほしいというのは甘えかもしれないが、皆の気遣いに涙が零れ落ちてしまいそうになってくるベル=ラプソティであった。
「はいはいっ! 皆でクッキーを食べましょゥ! ベル様もいい加減、頭をあげてほしいのですゥ」
「うぅ……。カナリア、ありがとう。皆、ありがとう。アリスにはあとできつく言っておきますわ」
一団の優しさと愛が詰まったクッキーを食べる会がようやく始まると、ベル=ラプソティの落ちていた気分は再び上がってくることになる。疲れた心には甘いお菓子が定番中の定番である。備蓄の関係上、砂糖をふんだんに使えなかったために甘さは控えめであったが、それでも十分に一団の心を癒す効果は十分であった。
ここまでの道中、聖地:エルザレムの生き残りたちは、ベル=ラプソティとアリス=ロンドの存在抜きでは、生き残ることさえ難しかったのだ。そして、ようやくであるがその恩返しを少しでも出来たことで、心にのしかかった負の感情が随分と軽いモノとなる。
誰しもが一団の運命をベル=ラプソティやアリス=ロンドの両名にだけ、背負わせたくないと思っている。そして、教皇が発した預言の内容で、一団内はかなりギスギスとした空気になっていた。しかし、このクッキー作りイベントを通じて、一団の心はひとつにまとまっていく。
「どれも美味しいクッキーばかりだわ。でも、贅沢を言わせてもらうと、もうちょっと味のバリエーションを増やして良かったかもね」
「それは仕方無いのですゥ。グリーンフォレスト国についたら、また皆でクッキー作りをしましょゥ。だから、皆さん、絶対に生き延びてくださいよォ」
ベル=ラプソティとカナリア=ソナタは教皇の宣言通りに皆の命を盾に使おうとはこれっぽちも思っていなかった。そして、皆も自分たちと気持ちは同じだと考えていた。一抹の不安を感じようとも、ベル=ラプソティたちはその不安を無理やりに掻き消した。
残ったクッキーがしけらないようにと袋に小分けにした後、クッキー作りイベントはようやく終わりを告げることになる。皆がそれぞれに袋を手にして、ベル=ラプソティたちに一礼をして、彼女たちの下から離れていく。ベル=ラプソティたちは最後に女の子に袋詰めのクッキーを手渡したところで、地面にゴロンと大の字で横たわることになる。
「ふぅ……。ようやく終わったわね。カナリア。わたくしをどう使っても良いから、皆を護る策をわたくしに提案してね」
「わかってますゥ。ベル様こそ、覚悟しておいてくださィ。あたしは動けるなら親でも動かす悪女なんですからァ」
ベル=ラプソティは物怖じせずにズケズケと言ってくれるカナリア=ソナタの存在がありがたいと思ってしまう。そのお返しとは言ってはなんだが、身体の向きをカナリア=ソナタの方に向けて右腕を横に伸ばし、カナリア=ソナタのスイカのひとつを鷲掴みにしてしまう。
「あゥあゥ。皆に見られちゃうのですゥ。変な噂を立てられて困るのはベル様ですよォ」
「良いわよ、それくらい。てか、カナリア、また大きくなった気がするわよ?」
「そうですゥ? 脳みそに収まり切れないデーターがおっぱいに回っちゃうんでしょうかァ?」
どちらかというと、世間では、おつむが足りないのはおっぱいに栄養を取られているからだという失礼な発言が見受けられるが、カナリア=ソナタが言うと、本当に脳みそに入りきらない情報がおっぱいに流れ込んでいるのでは? と思わずにはいられないベル=ラプソティであった。それゆえにもうちょっと強めにカナリア=ソナタのおっぱいを揉みしだくことになる。
「うゥ。頭に熱が昇ってきたのですゥ。やっぱりおっぱいにデーターが詰まっていて、逆流してきている感じがするのですゥ」
「そんなメカニズム、あるわけないでしょっ」
カナリア=ソナタが頬を赤らめ始めたところで、ベル=ラプソティは彼女のおっぱいから右手を離す。そして、上半身を起こしつつ、背中についた土をパンパンと両手で払う。ベル=ラプソティはその時点になって、ようやくとある人物の視線に気づくことになる。
その人物とはアリス=ロンドであった。アリス=ロンドの視線は自分の顔というよりも、その下の先にあるおっぱいであった。ベル=ラプソティは少しだけ考え込み、アリス=ロンドが自分の胸を揉みたいのかどうか尋ねることにする。
「いえ。揉みたいわけではなく、ボクにもベル様のようなおっぱいがあったら、星皇様にもっと可愛がってもらえるのかなと思っただけデス」
「あんたねえ……。あいつのどこがおっぱい聖人なの? どう考えてもお尻大好き好き好きずっぽし淫のアホにしか見えないでしょ?」
「そうなんデス? 星皇様はボクとエッチするときは、ボクの乳首が取れそうなほどについばんだり、いじったりしてきマス。ベル様はそうされたことはないんデス?」
アリス=ロンドの発言にベル=ラプソティは眉間にシワを寄せて、さらには右手の人差し指をそこに当てて、考え込むことになる。初夜の時はどうにもこうにも、あの馬鹿に尻穴を穢されたことの印象が強すぎて、そこまでに至る前の行為がどうであったかを思い出せなくなっている。あいつが自分の胸に興味があったのかどうか? これがどうしても思い出せない。
「ねぇ、カナリア。あいつがわたくしを正妻に迎え入れた一番の理由ってどこだと思う?」
「うっ……。難しいことを聞いてくれますねェ」
カナリア=ソナタは星皇様がベル様に惚れこんだ理由をそれとなく知っている。ベル様のお尻が1番ではないのだ。お尻の件は初夜の時である。その前に星皇様とベル様が結婚することが決まったのである。だからこそ、逆説的にお尻の形が気に入ったわけではないと言えるのだ。
「えっと……。ショックを受けないでくださいねェ。男の方って高慢ちきな女の尻をひっぱたいてやりたいって欲望がありましてェ……」
「えっ? ちょっと待って。わたくしってそんなに鼻高々な女だった!?」
「いえ、そうではないですゥ。言葉を変えるとしたら、男を知らぬ誇り高い公爵令嬢を汚いおちんこさんで穢してやりたいという男のどうしようもない欲望と言ったところですゥ……」
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~
スサノワ
ファンタジー
「ここわぁ、地獄かぁ――!?」
悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、気がつきゃ金糸のような髪の小娘に!?
「えっ、ファンタジーかと思ったぁ? 残っ念っ、ハイ坊主ハラペコSFファンタジーでしたぁ――ウケケケッケッ♪」
やかましぃやぁ。
※小説家になろうさんにも投稿しています。投稿時は初稿そのまま。順次整えます。よろしくお願いします。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる