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第19章:譲れない明日
第8話:グミオン将軍
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――竜皇バハムート3世歴462年 10月4日――
「まだ抗うか? 本当にしぶといと言わざるをえない。そして……、我が西ケアンズ軍はそこまで弱いのか? 答えろ、ミサ将軍」
西アデレート軍3千の指揮を執っているグミオン=ゴーダ将軍は自分の側近たちにミサ将軍を陵辱させていた。そうでありながらもグミオン=ゴーダ将軍はミサ将軍の顎を右手で支え、ミサ将軍に答えろと恫喝する。ミサ将軍は口の中で粘つくスペル魔を舌で転がし、唾と混ぜ合わせになったスペル魔の塊をグミオン=ゴーダ将軍の右頬に吐きつける。
グミオン将軍はコメカミに青筋を浮き立てて怒りを表現する。ミサ将軍は口の端を歪ませるが、顔面を土に勢いよく押し付けられる。
「このクソアマが……。ムドー=ムドウ様から授かった使命も果たせずにのこのこと戻ってきた。それだけでは飽き足らず、軍を勝手に離脱しようとしたのだ。それだけでも万死に値するのを、このワシが取り繕ってやったというのにだ」
「ほざけっ! 部下にわたしを陵辱させているのは、貴様がわたしにおちんこさんを噛み千切られないようにだろうがっ! 貴様はどこまでも汚い男よなっ! そこまでわたしが怖いかっ!?」
グミオン将軍はこの減らず口を叩く女を黙らせろと部下に言う。部下たちはミサ将軍の口にさるぐつわをする。それは拷問用の道具であり、ミサ将軍は無理やりに口を開けさせらることになる。その無理やりあいたミサ将軍の口内向かって、部下たちがそそり立つおちんこさんを無理やりに捻じ込み、さにはガンガン腰を振って、ミサ将軍の喉奥を突きまくったのである。
そうした後、グミオン将軍はさるぐつわを外せと部下に命じる。部下たちは下衆も裸足で逃げ出すほどの醜悪な笑みをその顔に浮かべる。従順におちんこさんを口で愛撫するような家畜になるのであれば、さるぐつわはやめてやるというグミオン将軍の慈悲であったのだ。
だが、ミサ将軍は口が自由に動かせるようになると、歯を歯で鳴らす。決して、お前たちに屈することなど無いという所作を取ってみせる。このクソアマとの会話はこれ以上、無駄だと感じたグミオン将軍は部下に相手を任せることにした。
「スミス村を完全に落とすまでに、ミサ将軍が進んでワシのおちんこさんにご奉仕する痴女に仕上げておけ。ワシ自らが出よう!」
グミオン将軍はそう言うと、床机から腰をあげ、自分たちの側近は置いたまま、前線へと姿を現す。グミオン将軍は心底、しつこい連中だと感じていた。スミス村を囲む簡素な防壁は3時間前には一部が崩壊していた。そこに自軍がなだれこみ、スミス村のあちこちから火の手が上がり始めたのだ。
だが、そういう状況下にありながらも、スミス村に白旗が上がることは無かった。グミオン将軍はここまでの状況に追い込めば、あちらが負けを認めるはずだとタカをくくっていたのである。しかし、グミオン将軍の予想通りにはいかなかった。大空に昇っている陽はかなり傾いていた。もう2時間もしないうちに辺りが暗くなってしまう。
そうなれば、せっかく壊したスミス村の防壁を修復されてしまう。縦にした杭に横板を釘で張り付けているだけのシロモノだということはあり、石壁に比べて防御面では大きく劣る。だが、とにかく修復の手間はそれほどかからないシロモノだ。それが厄介すぎた。
このままスミス村に抵抗され続ければ、陽が落ちたことにより、こちらは嫌が応にも軍を一度、退かせなければならない。ここに布陣してから早1週間が経とうとしていた。こんな防御力も装備も貧弱すぎる相手に費やしていい時間では無かったのだ。
「ぬるい……。ぬるすぎるっ! 我が軍は何をやっておったのだっ! こんな砦以下の村に手こずっていいことではないわっ!」
前線に上がったばかりだというのにグミオン将軍は味方の兵を叱り飛ばす。彼にとっては、これは鼓舞の類であった。だが、叱られている兵かしてみれば、ただの理不尽であった。グミオン将軍はこの戦いを自分の補佐に任せっぱなしだったのだ。回されてきた補佐はグミオン将軍の机上の空論を兵士に命令するだけの立場であった。こんな命令系統でどうやって、頑なに守る村を落とせというのか、こちらが逆に聞きたくなってしまうレベルであった。
しかしながら、グミオン将軍は現場のことをまったく把握せずに、トドメを与えるための全軍突撃の命令を出す。兵士たちはお互いを顔を見合わせて、ひそひそとグミオン将軍に対しての非難を行う。なかなかに動こうとしない兵士たちに向かって、グミオン将軍は右手に持っていた鞭を兵士の背中にぶち当てる。
この鞭はもちろん、本陣の陣幕内で陵辱の限りを繰り返されているミサ将軍を物理的に痛めつけるために用いられた物であった。兵士たちは渋々であるが、激昂するだけのグミオン将軍の命令に従う。見え見えの落とし穴に引っかからぬようにスミス村へと走っていく。
グミオン将軍はようやくその気になったかと、彼におもねる補佐が持ってきた床机に尻を乗せる。そのままの体勢で、次々と兵士たちをスミス村へと突っ込ませた。それにより、スミス村で巻き起こる怒声はどんどん大きいものになっていく。グミオン将軍はグフフ……と汚らしい笑みを零すことになる。
そんなグミオン将軍だからこそ、気づきを得られなかった。いつの間にか、自分を護る兵士がほとんどいなくなっていたことをだ。その隙を見逃すことなく、血濡れの女王の団の中でも、暗殺に長けた女性がグミオン将軍に接近することが可能になった。
「この時を首を長くして待っていましたニャン。士気がガタ落ちになっているところに無能の将軍のご登場。もしかするとワンチャン、こういう状況になるのではないかと睨んでいたクロウリー様のご明察はお見事ですニャン」
「き、貴様は!? どこから現れたのだ!?」
「ニャンニャン! これぞ土遁の術ですニャン! そこの落とし穴の中ですニャンよ。見え透いた落とし穴に落ちるバカはいない。そして、その落とし穴をわざわざチェックする賢き者もいない。まさに騙される方がバカですニャン」
白ネズミの精霊であるコッシロー=ネヅが魔術によって隠形術を使うことが出来た。それに対して、ニンジャでるアヤメ=イズミーナは忍術によって隠形術を使うことが出来た。コッシローのそれに比べれば、存在感を完全に消しさることは出来ないが、それでもこういう環境を利用したアヤメの技術は素晴らしいものであった。
アヤメはこの愚かな将軍の周りの兵士が居なくなった隙に、この将軍の補佐たちをまばたきを行う時間の間に、全員、絶命させてみせた。そして、丸裸となってしまった愚かな将軍の喉元に真っ赤に染まるクナイを音も無く当てたのである。
「さてと……。軍の侵攻を止めに行ってもらうのですニャン。あと、エーリカ様がミサ将軍の安否を気にしていましたニャン。もし、ミサ将軍が殺されていたのならば、同じようにこの軍をまとめ上げている将を殺せと言っていましたニャン。どっちですかニャン?」
アヤメはぺちぺちと愚かな将軍の喉元を真っ赤なクナイで叩いてみせる。愚かな将軍は腰砕けになる。さらには失禁しながら、アヤメに命乞いを行うのであった。
「まだ抗うか? 本当にしぶといと言わざるをえない。そして……、我が西ケアンズ軍はそこまで弱いのか? 答えろ、ミサ将軍」
西アデレート軍3千の指揮を執っているグミオン=ゴーダ将軍は自分の側近たちにミサ将軍を陵辱させていた。そうでありながらもグミオン=ゴーダ将軍はミサ将軍の顎を右手で支え、ミサ将軍に答えろと恫喝する。ミサ将軍は口の中で粘つくスペル魔を舌で転がし、唾と混ぜ合わせになったスペル魔の塊をグミオン=ゴーダ将軍の右頬に吐きつける。
グミオン将軍はコメカミに青筋を浮き立てて怒りを表現する。ミサ将軍は口の端を歪ませるが、顔面を土に勢いよく押し付けられる。
「このクソアマが……。ムドー=ムドウ様から授かった使命も果たせずにのこのこと戻ってきた。それだけでは飽き足らず、軍を勝手に離脱しようとしたのだ。それだけでも万死に値するのを、このワシが取り繕ってやったというのにだ」
「ほざけっ! 部下にわたしを陵辱させているのは、貴様がわたしにおちんこさんを噛み千切られないようにだろうがっ! 貴様はどこまでも汚い男よなっ! そこまでわたしが怖いかっ!?」
グミオン将軍はこの減らず口を叩く女を黙らせろと部下に言う。部下たちはミサ将軍の口にさるぐつわをする。それは拷問用の道具であり、ミサ将軍は無理やりに口を開けさせらることになる。その無理やりあいたミサ将軍の口内向かって、部下たちがそそり立つおちんこさんを無理やりに捻じ込み、さにはガンガン腰を振って、ミサ将軍の喉奥を突きまくったのである。
そうした後、グミオン将軍はさるぐつわを外せと部下に命じる。部下たちは下衆も裸足で逃げ出すほどの醜悪な笑みをその顔に浮かべる。従順におちんこさんを口で愛撫するような家畜になるのであれば、さるぐつわはやめてやるというグミオン将軍の慈悲であったのだ。
だが、ミサ将軍は口が自由に動かせるようになると、歯を歯で鳴らす。決して、お前たちに屈することなど無いという所作を取ってみせる。このクソアマとの会話はこれ以上、無駄だと感じたグミオン将軍は部下に相手を任せることにした。
「スミス村を完全に落とすまでに、ミサ将軍が進んでワシのおちんこさんにご奉仕する痴女に仕上げておけ。ワシ自らが出よう!」
グミオン将軍はそう言うと、床机から腰をあげ、自分たちの側近は置いたまま、前線へと姿を現す。グミオン将軍は心底、しつこい連中だと感じていた。スミス村を囲む簡素な防壁は3時間前には一部が崩壊していた。そこに自軍がなだれこみ、スミス村のあちこちから火の手が上がり始めたのだ。
だが、そういう状況下にありながらも、スミス村に白旗が上がることは無かった。グミオン将軍はここまでの状況に追い込めば、あちらが負けを認めるはずだとタカをくくっていたのである。しかし、グミオン将軍の予想通りにはいかなかった。大空に昇っている陽はかなり傾いていた。もう2時間もしないうちに辺りが暗くなってしまう。
そうなれば、せっかく壊したスミス村の防壁を修復されてしまう。縦にした杭に横板を釘で張り付けているだけのシロモノだということはあり、石壁に比べて防御面では大きく劣る。だが、とにかく修復の手間はそれほどかからないシロモノだ。それが厄介すぎた。
このままスミス村に抵抗され続ければ、陽が落ちたことにより、こちらは嫌が応にも軍を一度、退かせなければならない。ここに布陣してから早1週間が経とうとしていた。こんな防御力も装備も貧弱すぎる相手に費やしていい時間では無かったのだ。
「ぬるい……。ぬるすぎるっ! 我が軍は何をやっておったのだっ! こんな砦以下の村に手こずっていいことではないわっ!」
前線に上がったばかりだというのにグミオン将軍は味方の兵を叱り飛ばす。彼にとっては、これは鼓舞の類であった。だが、叱られている兵かしてみれば、ただの理不尽であった。グミオン将軍はこの戦いを自分の補佐に任せっぱなしだったのだ。回されてきた補佐はグミオン将軍の机上の空論を兵士に命令するだけの立場であった。こんな命令系統でどうやって、頑なに守る村を落とせというのか、こちらが逆に聞きたくなってしまうレベルであった。
しかしながら、グミオン将軍は現場のことをまったく把握せずに、トドメを与えるための全軍突撃の命令を出す。兵士たちはお互いを顔を見合わせて、ひそひそとグミオン将軍に対しての非難を行う。なかなかに動こうとしない兵士たちに向かって、グミオン将軍は右手に持っていた鞭を兵士の背中にぶち当てる。
この鞭はもちろん、本陣の陣幕内で陵辱の限りを繰り返されているミサ将軍を物理的に痛めつけるために用いられた物であった。兵士たちは渋々であるが、激昂するだけのグミオン将軍の命令に従う。見え見えの落とし穴に引っかからぬようにスミス村へと走っていく。
グミオン将軍はようやくその気になったかと、彼におもねる補佐が持ってきた床机に尻を乗せる。そのままの体勢で、次々と兵士たちをスミス村へと突っ込ませた。それにより、スミス村で巻き起こる怒声はどんどん大きいものになっていく。グミオン将軍はグフフ……と汚らしい笑みを零すことになる。
そんなグミオン将軍だからこそ、気づきを得られなかった。いつの間にか、自分を護る兵士がほとんどいなくなっていたことをだ。その隙を見逃すことなく、血濡れの女王の団の中でも、暗殺に長けた女性がグミオン将軍に接近することが可能になった。
「この時を首を長くして待っていましたニャン。士気がガタ落ちになっているところに無能の将軍のご登場。もしかするとワンチャン、こういう状況になるのではないかと睨んでいたクロウリー様のご明察はお見事ですニャン」
「き、貴様は!? どこから現れたのだ!?」
「ニャンニャン! これぞ土遁の術ですニャン! そこの落とし穴の中ですニャンよ。見え透いた落とし穴に落ちるバカはいない。そして、その落とし穴をわざわざチェックする賢き者もいない。まさに騙される方がバカですニャン」
白ネズミの精霊であるコッシロー=ネヅが魔術によって隠形術を使うことが出来た。それに対して、ニンジャでるアヤメ=イズミーナは忍術によって隠形術を使うことが出来た。コッシローのそれに比べれば、存在感を完全に消しさることは出来ないが、それでもこういう環境を利用したアヤメの技術は素晴らしいものであった。
アヤメはこの愚かな将軍の周りの兵士が居なくなった隙に、この将軍の補佐たちをまばたきを行う時間の間に、全員、絶命させてみせた。そして、丸裸となってしまった愚かな将軍の喉元に真っ赤に染まるクナイを音も無く当てたのである。
「さてと……。軍の侵攻を止めに行ってもらうのですニャン。あと、エーリカ様がミサ将軍の安否を気にしていましたニャン。もし、ミサ将軍が殺されていたのならば、同じようにこの軍をまとめ上げている将を殺せと言っていましたニャン。どっちですかニャン?」
アヤメはぺちぺちと愚かな将軍の喉元を真っ赤なクナイで叩いてみせる。愚かな将軍は腰砕けになる。さらには失禁しながら、アヤメに命乞いを行うのであった。
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