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第6章:東の海へ
第3話:灯台下暗し
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レオナルト=ヴィッダーたちを乗せた幌馬車はショートアイランドを抜けきり、ようやく港町:モンドロークへと到着する。幌馬車はそのまま船が停泊している港まで走りきり、フィルフェン第1王子が手配しているはずの船組合が入っている海運協会の建物までやってくる。
「なん……だって? 船が出せない?」
「へえ……。海皇様が大暴れしているんですわ。どこぞの不埒な盗賊たちが海皇様の大切な娘をさらったとかなんとかで……」
フィルフェン第1王子はエンダーラー・プライズ号の船長であるスポークス=ミスドと契約を交わしていたものの、船長は海が大荒れで、このままでは船を出せないとレオナルト=ヴィッダーたちに告げる。自然現象による一時的な時化ではなく、海皇様による神為的なもののために、いつ、時化が明けるかはまったくもって不明だと言う。
困ったレオナルト=ヴィッダーたちは、どうしたものかと少しばかり逡巡するが、コッシロー=ネヅは冷静に海皇の娘をその盗賊から奪い返せば良いと主張する。
「だけど、コッシロー。盗賊が今どこにいるかなんてわからないだろうが。それでどこをどう探せば良いんだよ?」
「チュッチュッチュ。女の子をさらった盗賊の隠れ家なんて、相場が決まっているのでッチュウ。馬鹿と煙は高いところが好きでッチュウ。ここは定番の塔を探してみるのが一番でッチュウね」
コッシロー=ネヅに『塔』と言われ、どこにそんな背の高い建物がこの港町にあるのだろうか? とレオナルト=ヴィッダーたちは港から陸地に扇状に展開している町を首を左右に振りながら、見渡すこととなる。しかし、レオナルト=ヴィッダーたちの眼には『塔』と言えそうなものは一向に眼に映らなかった。
コッシロー=ネヅはヤレヤレという所作をしたことで、レオナルト=ヴィッダーはムッと表情をこわばらせてしまう。コッシロー=ネヅは上から目線で偉そうにしゃべるのが常であった。その態度がことさらにレオナルト=ヴィッダーたちをイラつかせる。答えを知っているなら、さっさと言えよとレオナルト=ヴィッダーはイライラを隠さぬままに言う。コッシロー=ネヅはチュッチュッチュと不敵な笑みを零した後、レオナルト=ヴィッダーたちに町の方角とはかなりずれた位置を指差す。
「おいおい、まさか、あんな目立つところを根城にしてんのか? さすがに予想外だった……」
「そのまさかでッチュウ。木を隠すなら森の中。さあ、行き先は決まったのでッチュウ。僕の予想が当たったら、チーズを1ホール、もらうでッチュウよ?」
コッシロー=ネヅが指差した場所を目指して、レオナルト=ヴィッダーたちは徒歩で向かう。この時点では本当か? と疑念を持つレオナルト=ヴィッダーたちであったが、コッシロー=ネヅの言うところの塔のふもとまでやってくると、チンピラよろしくな連中がたむろしていたのである。これにはレオナルト=ヴィッダーは感心するというよりは、はあ……とため息をつくしかなかった。
「なんだって、『灯台』を住処にしてんだ? あいつらは馬鹿か何かなのか?」
「いえ……。コッシローの言うことは的確ですね。確かに灯台の管理なんて、海運協会に所属する新人の中でもド新人がまず就く仕事らしいので。灯台下暗し。まさにその言葉通りってことでしょうね……」
リリベル=ユーリィは自分の脳内にある記憶を掘り返し、灯台の管理とはどうされているのかを口に出す。灯台は海を走る船にとっては欠かせない存在であるが、灯台の灯りを管理する者は多くてふたりくらいなものだ。そして、その者たちを脅したり、味方にするのは簡単すぎる仕事でもある。場所的に孤立しているからこそ、懐柔しやすいのだ。
灯台の管理者を軟禁状態にし、仕事を普段通りにさせていれば、異変に気付く者は少ないことをリリベル=ユーリィはレオナルト=ヴィッダーに告げる。レオナルト=ヴィッダーは彼女の説明によって、腑に落ちたという顔つきになる。その後、遠慮なくレオナルト=ヴィッダーたちは灯台に近づいていく。
レオナルト=ヴィッダーたちの接近に気づいたチンピラたちはあぐらをかいている状態から立ち上がり、それぞれにその手に武器を手にする。招かざる客がやってきたのを察知し、まずは脅しから入るという盗賊ならではの様式美をレオナルト=ヴィッダーたちに見せつける。
「やいやいやい! ここがどこだか、わかってんのかぁぁぁ!? 新星オクボーン一家のネグラだべぇ!?」
「なあ、リリベル。これ以上、あいつらに付き合っていると、頭痛が起きそうだ。さくっと殺さない程度に痛めつけてきてくれないか?」
レオナルト=ヴィッダーは脱力しそうになる身体を右腕にハメている前腕固定型杖で支えつつ、自分のすぐ後ろに立つリリベル=ユーリィに自分の願いを告げる。頼りにされたリリベル=ユーリィはまるで華が咲いたかのようにパッと明るい顔になり、白いロングコートを脱ぎつつ彼の前に勇んで出て、さらには腰の左側に佩いた鞘から薔薇乙女の細剣を抜いてみせる。
リリベル=ユーリィの動きに驚いたのは、盗賊たちであった。脅し文句にたじろぐはずの相手が、その様子を一切見せずに、さらに敵対心露わに細身の剣を振り回しつつ、まっすぐに突っ込んできたからである。慌てた盗賊たちはその手に持つ武器を前後左右に振り回す。
しかし、姿勢を低くしたリリベル=ユーリィは振り下ろされてきた手斧を紙一重でかわし、カウンター気味に左手を盗賊Aの顔面に添える。視界をその手で遮られたかと思った瞬間、盗賊Aの視界は真っ赤になる。その後、盗賊Aは頭に着いた炎のために、その場で転がり回ることとなる。
「てめえ! 俺の穴兄弟に何しやがる!」
仲間の頭全体が炎に包まれながらも、盗賊Bは短槍を両手でしっかり握りながら、身体全体をリリベル=ユーリィにぶつけようとする。だが、リリベル=ユーリィは右ひざをかちあげて、盗賊Bの顎を下から打ち抜く。盗賊Bの両目からチカチカと星が飛ぶが、かちあげられた頭の頭頂部をリリベル=ユーリィが右手に持つ薔薇乙女の細剣の柄の下部分で上から下へと打ち落す。
またたくまに盗賊Aと盗賊Bが倒されたことで、残りの盗賊C~Jたちがたじろぐこととなる。だが、及び腰となっている彼らに対して、リリベル=ユーリィは眼を燦爛と輝かせながら、次々となぎ倒していく。盗賊Cは右手に持つボロボロの長剣ごと右腕全体を氷漬けにされる。盗賊Dは弓矢を構えていたが、放った矢は突然、横から吹いてきた突風にさらわれて、遥か彼方へと飛んでいく。さらには正面から吹いてきた風の塊にみぞおちを穿たれて、その場で膝立ち状態で崩れ落ちていく。
まだ6人の盗賊たちが無事であったが、彼ら全員が地に伏せるまで、5分も時間を要さなかった……。
「なん……だって? 船が出せない?」
「へえ……。海皇様が大暴れしているんですわ。どこぞの不埒な盗賊たちが海皇様の大切な娘をさらったとかなんとかで……」
フィルフェン第1王子はエンダーラー・プライズ号の船長であるスポークス=ミスドと契約を交わしていたものの、船長は海が大荒れで、このままでは船を出せないとレオナルト=ヴィッダーたちに告げる。自然現象による一時的な時化ではなく、海皇様による神為的なもののために、いつ、時化が明けるかはまったくもって不明だと言う。
困ったレオナルト=ヴィッダーたちは、どうしたものかと少しばかり逡巡するが、コッシロー=ネヅは冷静に海皇の娘をその盗賊から奪い返せば良いと主張する。
「だけど、コッシロー。盗賊が今どこにいるかなんてわからないだろうが。それでどこをどう探せば良いんだよ?」
「チュッチュッチュ。女の子をさらった盗賊の隠れ家なんて、相場が決まっているのでッチュウ。馬鹿と煙は高いところが好きでッチュウ。ここは定番の塔を探してみるのが一番でッチュウね」
コッシロー=ネヅに『塔』と言われ、どこにそんな背の高い建物がこの港町にあるのだろうか? とレオナルト=ヴィッダーたちは港から陸地に扇状に展開している町を首を左右に振りながら、見渡すこととなる。しかし、レオナルト=ヴィッダーたちの眼には『塔』と言えそうなものは一向に眼に映らなかった。
コッシロー=ネヅはヤレヤレという所作をしたことで、レオナルト=ヴィッダーはムッと表情をこわばらせてしまう。コッシロー=ネヅは上から目線で偉そうにしゃべるのが常であった。その態度がことさらにレオナルト=ヴィッダーたちをイラつかせる。答えを知っているなら、さっさと言えよとレオナルト=ヴィッダーはイライラを隠さぬままに言う。コッシロー=ネヅはチュッチュッチュと不敵な笑みを零した後、レオナルト=ヴィッダーたちに町の方角とはかなりずれた位置を指差す。
「おいおい、まさか、あんな目立つところを根城にしてんのか? さすがに予想外だった……」
「そのまさかでッチュウ。木を隠すなら森の中。さあ、行き先は決まったのでッチュウ。僕の予想が当たったら、チーズを1ホール、もらうでッチュウよ?」
コッシロー=ネヅが指差した場所を目指して、レオナルト=ヴィッダーたちは徒歩で向かう。この時点では本当か? と疑念を持つレオナルト=ヴィッダーたちであったが、コッシロー=ネヅの言うところの塔のふもとまでやってくると、チンピラよろしくな連中がたむろしていたのである。これにはレオナルト=ヴィッダーは感心するというよりは、はあ……とため息をつくしかなかった。
「なんだって、『灯台』を住処にしてんだ? あいつらは馬鹿か何かなのか?」
「いえ……。コッシローの言うことは的確ですね。確かに灯台の管理なんて、海運協会に所属する新人の中でもド新人がまず就く仕事らしいので。灯台下暗し。まさにその言葉通りってことでしょうね……」
リリベル=ユーリィは自分の脳内にある記憶を掘り返し、灯台の管理とはどうされているのかを口に出す。灯台は海を走る船にとっては欠かせない存在であるが、灯台の灯りを管理する者は多くてふたりくらいなものだ。そして、その者たちを脅したり、味方にするのは簡単すぎる仕事でもある。場所的に孤立しているからこそ、懐柔しやすいのだ。
灯台の管理者を軟禁状態にし、仕事を普段通りにさせていれば、異変に気付く者は少ないことをリリベル=ユーリィはレオナルト=ヴィッダーに告げる。レオナルト=ヴィッダーは彼女の説明によって、腑に落ちたという顔つきになる。その後、遠慮なくレオナルト=ヴィッダーたちは灯台に近づいていく。
レオナルト=ヴィッダーたちの接近に気づいたチンピラたちはあぐらをかいている状態から立ち上がり、それぞれにその手に武器を手にする。招かざる客がやってきたのを察知し、まずは脅しから入るという盗賊ならではの様式美をレオナルト=ヴィッダーたちに見せつける。
「やいやいやい! ここがどこだか、わかってんのかぁぁぁ!? 新星オクボーン一家のネグラだべぇ!?」
「なあ、リリベル。これ以上、あいつらに付き合っていると、頭痛が起きそうだ。さくっと殺さない程度に痛めつけてきてくれないか?」
レオナルト=ヴィッダーは脱力しそうになる身体を右腕にハメている前腕固定型杖で支えつつ、自分のすぐ後ろに立つリリベル=ユーリィに自分の願いを告げる。頼りにされたリリベル=ユーリィはまるで華が咲いたかのようにパッと明るい顔になり、白いロングコートを脱ぎつつ彼の前に勇んで出て、さらには腰の左側に佩いた鞘から薔薇乙女の細剣を抜いてみせる。
リリベル=ユーリィの動きに驚いたのは、盗賊たちであった。脅し文句にたじろぐはずの相手が、その様子を一切見せずに、さらに敵対心露わに細身の剣を振り回しつつ、まっすぐに突っ込んできたからである。慌てた盗賊たちはその手に持つ武器を前後左右に振り回す。
しかし、姿勢を低くしたリリベル=ユーリィは振り下ろされてきた手斧を紙一重でかわし、カウンター気味に左手を盗賊Aの顔面に添える。視界をその手で遮られたかと思った瞬間、盗賊Aの視界は真っ赤になる。その後、盗賊Aは頭に着いた炎のために、その場で転がり回ることとなる。
「てめえ! 俺の穴兄弟に何しやがる!」
仲間の頭全体が炎に包まれながらも、盗賊Bは短槍を両手でしっかり握りながら、身体全体をリリベル=ユーリィにぶつけようとする。だが、リリベル=ユーリィは右ひざをかちあげて、盗賊Bの顎を下から打ち抜く。盗賊Bの両目からチカチカと星が飛ぶが、かちあげられた頭の頭頂部をリリベル=ユーリィが右手に持つ薔薇乙女の細剣の柄の下部分で上から下へと打ち落す。
またたくまに盗賊Aと盗賊Bが倒されたことで、残りの盗賊C~Jたちがたじろぐこととなる。だが、及び腰となっている彼らに対して、リリベル=ユーリィは眼を燦爛と輝かせながら、次々となぎ倒していく。盗賊Cは右手に持つボロボロの長剣ごと右腕全体を氷漬けにされる。盗賊Dは弓矢を構えていたが、放った矢は突然、横から吹いてきた突風にさらわれて、遥か彼方へと飛んでいく。さらには正面から吹いてきた風の塊にみぞおちを穿たれて、その場で膝立ち状態で崩れ落ちていく。
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