【R18】俺は悪くねえ! ~愛しのお姫様が女騎士に変化しているのを知らずに後ろの穴を穿ってしまいました~

ももちく

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第23章:魔皇

第8話:仕置き完了

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 ソフィア=グレイプはコッシロー=ネヅの言葉で大きく動揺してしまう。そのため、レオナルト=ヴィッダーの盾となる位置にいたが、そこから指一本、動かせなくなってしまう。しかし、そんな状況に陥っても、ソフィア=グレイプの心の奥底、そう、本当に底の底には暖かい感情があることを感じてしまう。

(わたくしのお腹の奥底にほのかな熱を感じますわ……。わたくしはわたくしが知らぬところでレオナルト殿を好きだと思い始めているの?)

 ソフィア=グレイプは自分自身に対して、怪訝な表情になってしまう。眉根が歪み、眉間に深いシワが浮き出る。自分は恋慕の情をトーマス=ロコモーティブ団長の催眠術により、無理やり植え付けられた。それゆえに何が恋なのかわからぬ状態へと追いやられた。それゆえに、自分の腹奥にある熱の正体が本当に『恋』なのかがわからずじまいであった。

「わたくしは……、わたくしが感じている熱の正体がわかりませんっ!」

「なら、大人しくその眼で焼きつけるが良いでッチュウ。レオナルト=ヴィッダーは大馬鹿なのでッチュウ。決して折れぬ心を持つがゆえに、自分の100倍以上強い魔皇に立ち向かっていくのでッチュウ」

 コッシロー=ネヅはそう言うと、顎を横にぷいっと振り、魔皇へマイクを渡す仕草をする。魔皇はうむと頷き、コッシロー=ネヅがこの場の決着をつけるようにと促してきたことに感謝の念を抱く。後はレオナルト=ヴィッダーを失神させて、無理やり、この場を収めれば良いだけになった。

「レオナルト=ヴィッダー。貴様は小僧の割りにはよく頑張った。貴様の男の娘に手を出そうとしたことだけは謝ろう」

「チッ! しゃあねえなぁっ! あんまり痛くしないでくれよっ!」

 レオナルト=ヴィッダーも魔皇との戦いで落としどころを探っていた。そして、クルス=サンティーモへの謝罪の言葉をもらったこともあり、ここは魔皇に恩を売っておくのも悪くないと思うようになる。ここから魔皇にひと芝居打ってもらい、この混沌と化した場を収めてもらおうとした。

 しかし、レオナルト=ヴィッダーは失神する振りでもしておこうと思ったのだが、存外に魔皇はその身全体からドス黒いオーラを噴き出し、まるで聖地全体が震えあがっているかのように魔皇の身体から振動が生まれ、周囲へと発散されていく。

「ちょっと待ってくれ!? これは合意の上だよなっ!?」

「ああ、阿吽の呼吸というやつだっ! さあ、われを舐めた責任を取ってもらおうではないかっ!」

 魔皇はレオナルト=ヴィッダーをこれ以上、いたずらに痛めつける気は無かったが、手加減しようとは思わなかった。レオナルト=ヴィッダーの足を黒すぎる蛇で絡め取り、細長い2匹の蛇を用いて、レオナルト=ヴィッダーの両腕を自在に動かす。レオナルト=ヴィッダーはまるで磔にされたかのような恰好となる。そんなレオナルト=ヴィッダーの顎先に向かって、すくい上げるように赤黒い蛇がアッパーカットをかます。

 レオナルト=ヴィッダーは黒金剛石ブラック・ダイヤの双眸から火花が飛び散る感覚を得る。そして、次の瞬間にはそれらが流星のように下方向へと流れ落ちていく。それと同時にレオナルト=ヴィッダーの意識も、ここでは無いどこかへとすっ飛んでいってしまうのであった。

「仕置きはこれにて終わりよ。教皇よ。これで良いか?」

「は、はい……。魔皇様がそう言うのであれば、そのように……。近衛兵よ。彼らに温かい服とスープを与えよ。これからはこの者らを客人として扱うことを宣言させてもらおう」

 レオナルト=ヴィッダーたちは最初、罪人として、謁見の間へと連行された。そして、罪人に相応しい罰が与えられたと教皇は宣言してみせる。罪人は犯した罪に対して、罰を受けたのならば、それ以上に責を負わせることは無いという態度を示してみせたのである。

 国の文化によっては、罪を犯したニンゲンは死ぬまで、その罪を背負わなければならないという風潮を醸し出している土地もある。しかし、ここは秩序と法が支配する聖地である。人徳と人情で支配される土地では無く、法が全てなのである。この感覚はわかりにくいかも知れないが、罪に対する相応の罰を受けたのであれば、それ以上のとがを与えることは決してしないのである。

 レオナルト=ヴィッダーたちは晴れて、罪人という地位から客人としての地位を得ることになる。半裸であったレオナルト=ヴィッダーたちには副が与えられ、武具を返されることとなる。

「ようやく、下着姿から解放されたわね。てか、ずっと気になってたんだけど、エクレアって胸が大きくなった?」

「そうなんです~~~。レオン様に毎晩のように揉み砕かれているせいか、成長してしまったみたいなのです~~~」

「うぅ。あちきにもエクレア姐さんのようなおっぱいが欲しいニャン。そしたら、レオン様にパイズリできるのにニャン」

「そんなこと言ったら、ぼくも大きなおっぱいが欲しかったのですゥ。レオン様のご立派なお仕置き棒を一度で良いから、おっぱいで包んであげてみたいのですゥ」

 マリア=アコナイトとクルス=サンティーモがエクレア=シューの胸部に実ったふたつのスイカを羨ましそうに見ているが、リリベル=ユーリィはまったくそんな風には思わなった。レオは基本、ちっぱい聖人であることを知っているからだ。でっぱいに浮気するのは、男の悲しいさがなんだろうということで、不問にしているリリベル=ユーリィである。

 アイリス=クレープスである頃に、レオとデートしていた時のことである。レオはアイリス=クレープスと肩を並べて、街を歩いていると、レオの視線がたまにどこか違うことろへすっ飛んでいく瞬間を感じていた。レオが何でも無いと言っていたが、アイリス=クレープスは敏感にレオの視線がどこへ向かっていったのかを察知していた。そして、無言でレオの尻に膝蹴りを入れるだけで終わらせている。

(最終的にわたしを選んでくれるなら、それで良いって思えるのは、わたしがレオに愛されている自信にあふれていたからなんだろうなぁ)

 着替え終わったリリベル=ユーリィは胸を隠す紅い部分鎧を見ながらそういう風に考える。紅い部分鎧は、自分の身体にフィットしすぎており、おしとやかなおっぱいをことさらに潰してしまっている。しかし、それでもレオが隙を伺いつつ、自分の胸へと視線を飛ばしてくれる事実が、リリベル=ユーリィの心を温かくさせてくれる。

 マリア=アコナイトとクルス=サンティーモは、エクレア=シューに対して、1カップ分でも良いから分けてくださいと言いながら、エクレア=シューのおっぱいを揉み砕いている。そんな微笑ましい妹たちの頭を軽くコツンと小突くリリベル=ユーリィである。

「エクレアの着替えの邪魔をしないの。この後、別件で謁見の間に向かわないといけないのよ?」

「うぅ。引っ張れば取れるかと思いましたけど、無理でしたニャン。あちきは薄幸の少女ですニャン」

「うゥ。おっぱいが大きくなる魔術が無いか、コッシロー様に聞いてみますかァ。もしかしたら、この世にそんな奇跡を起こせる魔術があるかもしれないのですゥ」
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