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嵐の前ぶれ
ヒルダが書斎で母カサンドラ宛の手紙を書いていると、背中に鋭い視線を感じた。
ヒルダは溜め息をつく。
一旦ペンを置き、振り返った。
視線の主は、想像そのものの、威圧感たっぷりにヒルダを睨んでいた。
二枚扉の、片方だけ閉まった扉に背中を預け、仁王立ちで、時折、舌を打つ。青みがかった長い前髪を持て余し気味に掻き上げた。
「三日前だ」
いきなり、ルパートが言った。
「三日前、俺は馬車を呼んだはずだが?何故、まだここにいるんだ?」
「馬車なら帰らせました」
「何だと?」
「私はここに残ります」
キッパリとヒルダは宣言する。
それがルパートを余計に苛立たせると知りながら。
「ちゃんと話の内容を理解していたのか?」
ずかずかと書斎まで大股で歩を進めると、書斎机に斜めに手をついた格好で、机の端に凭れかかる。
書きかけの手紙を目敏く見つけ、眉根をさらにきつくさせる。
「私はマーヴル邸には帰れませんが、どうか、お気をつけて?何だ、これは?」
「ひ、人の手紙を」
「わざわざ、俺に読ませるように置いた、お前が悪い」
「それは横暴というものです」
ルパートの憤懣には理由があった。
シュプール夫人の殺害事件は、あっという間に世間の知るところとなった。
三日前のことである。
ヒルダが出席していた茶会で、その主催者と、襲ってきた賊のうち二人が、喉仏を射抜かれて絶命した。三本共に同じ種類の矢が使われており、先端には調合した毒が塗り込められていた。
「毒は、先日、瀕死のフィリップが受けた矢に塗り込んであったものと、同じ成分だ」
国王暗殺の企てがあると、虫の息で知らせた団員。
国家を揺るがしかねない一大事である。
デラクール邸の執務室には、ルパートを筆頭とした特務師団の面々が秘密裏に集まっていた。
城内では、誰に盗み聞きされるかわからない。ひとたび掴まれた情報は、出回りが早い。あくまで水面下でことを進めるため、会合は専ら団長の邸宅だった。
執務室の円卓を、ルパートをはじめ、五人の団員が囲む。
皆一様に、王立騎士団の藍色の騎士服ではなく、極上の絹地の、金糸で王家の紋章が象られた漆黒の騎士服を纏っている。
燭台の薄暗さに騎士服が溶け込み、闇と同化している。
重厚で荘厳。ヒルダは生唾を飲んだ。
「ヒルデガルド、部屋に戻っていろ」
至極、当然のように室内の扉の前に佇んでいることに、ルパートは氷の相貌で門前払いする。
「私は唯一の目撃者と言っても、おかしくありません。他の招待客は、ショックで口も利けないじゃないですか。私の話から、何か手掛かりがあるかも知れません」
滔々と一気に語るヒルダに、他の団員は「ほう」と、感嘆の息を吐き出す。
「一理ありますな」
髭面の団員が顎を撫でながら頷く。
「奥方はなかなかの度胸をお持ちだ」
「賊も一人で片付けたとか」
「見目の麗しさの上に、腕っぷしもあるとは」
矢継ぎ早に団員らが賞賛する。
「黙れ」
ルパートの一言に、その場が一気にびしりと凍りついた。
濃紺の双眸はその色をさらに濃くし、殺伐を隠そうともしない。
「しばらく実家に帰っていろ。誰か警護をつけておく」
「嫌です。私も」
「ロバートに馬車を手配させておく。反論は無用だ。出ていけ」
「でも」
「早くしろ」
尚も何やら言いかけたヒルダを陰のある視線で黙らせ、ルパートは扉を指差す。
最早、何を言おうと取り合わないのは明らかだ。
ヒルダは上唇を噛むと、ドアノブを回した。
それが、三日前の出来事である。
この三日間、ルパートは屋敷には戻らず城の詰め所で寝泊まりしていたため、まさかヒルダが未だにデラクール邸で愚図愚図していたとは、予想もしていなかった。
「ロバートは何をしているんだ」
責任問題だ。
知っていて、城に報告を寄越さなかったエレナも同罪だ。
叱り飛ばすと察したヒルダは、慌ててルパートの腕を掴んで引き留める。
「ロバートは悪くありません。エレナも。全て私の独断です。彼らは散々説得を試みましたが、最終的に私の意思を尊重してくれました」
「ロバートの主人は俺だ」
「私はその妻です」
揺るぎない強い意志を持つ琥珀の眼差し。
仮初であろうと妻云々の話ではないと、ルパートはすでに承知している。
ヒルダは、要領の得ない感情に支配されていた。
彼女の中にあるのは、戦場の虎と呼ばれた父親と同じ、義侠心。滾る血が、ヒルダを駆り立てる。
それは、何者にも惑わされない。
「危険だ」
あらゆる意味で。
ルパートは吐き捨てる。
話し合いは平行線を辿る。
ヒルダは旨い解決方法はないかと、椅子から立ち上がって、何の気無しに窓の外を見やった。
「あっ!」
突如、ヒルダが険悪な空気を裂いた。
「ルパート様!あの男です!」
切れ長の目をこれでもかと丸く開き、唇を戦慄かせ、窓の外を指差す。
その唯ならぬ様子に、埋まりそうにない溝を感じていたルパートも、さすがにそれを翻す。ヒルダの横に並び、同じく外を確かめる。
「門の前!」
彼女の示す方には、中年の薄汚いボロを纏う、かなり屈強な男がいた。顔にも腕にも、殴られた腫れや青痣が目立つ。錠が掛けられているため、中には入れず、うろうろ行ったり来たりを繰り返している。
「私が股間を蹴り上げたやつです!」
「こ、股間を蹴り……」
ルパートが目元を引き攣らせる。
不埒者に容赦ないヒルダに対しての一瞬の怯みが、隙を作る。
「あっ!こら!待て!」
何か男から聞き出そうとしたヒルダは、すでに部屋を飛び出した後だった。
ヒルダは溜め息をつく。
一旦ペンを置き、振り返った。
視線の主は、想像そのものの、威圧感たっぷりにヒルダを睨んでいた。
二枚扉の、片方だけ閉まった扉に背中を預け、仁王立ちで、時折、舌を打つ。青みがかった長い前髪を持て余し気味に掻き上げた。
「三日前だ」
いきなり、ルパートが言った。
「三日前、俺は馬車を呼んだはずだが?何故、まだここにいるんだ?」
「馬車なら帰らせました」
「何だと?」
「私はここに残ります」
キッパリとヒルダは宣言する。
それがルパートを余計に苛立たせると知りながら。
「ちゃんと話の内容を理解していたのか?」
ずかずかと書斎まで大股で歩を進めると、書斎机に斜めに手をついた格好で、机の端に凭れかかる。
書きかけの手紙を目敏く見つけ、眉根をさらにきつくさせる。
「私はマーヴル邸には帰れませんが、どうか、お気をつけて?何だ、これは?」
「ひ、人の手紙を」
「わざわざ、俺に読ませるように置いた、お前が悪い」
「それは横暴というものです」
ルパートの憤懣には理由があった。
シュプール夫人の殺害事件は、あっという間に世間の知るところとなった。
三日前のことである。
ヒルダが出席していた茶会で、その主催者と、襲ってきた賊のうち二人が、喉仏を射抜かれて絶命した。三本共に同じ種類の矢が使われており、先端には調合した毒が塗り込められていた。
「毒は、先日、瀕死のフィリップが受けた矢に塗り込んであったものと、同じ成分だ」
国王暗殺の企てがあると、虫の息で知らせた団員。
国家を揺るがしかねない一大事である。
デラクール邸の執務室には、ルパートを筆頭とした特務師団の面々が秘密裏に集まっていた。
城内では、誰に盗み聞きされるかわからない。ひとたび掴まれた情報は、出回りが早い。あくまで水面下でことを進めるため、会合は専ら団長の邸宅だった。
執務室の円卓を、ルパートをはじめ、五人の団員が囲む。
皆一様に、王立騎士団の藍色の騎士服ではなく、極上の絹地の、金糸で王家の紋章が象られた漆黒の騎士服を纏っている。
燭台の薄暗さに騎士服が溶け込み、闇と同化している。
重厚で荘厳。ヒルダは生唾を飲んだ。
「ヒルデガルド、部屋に戻っていろ」
至極、当然のように室内の扉の前に佇んでいることに、ルパートは氷の相貌で門前払いする。
「私は唯一の目撃者と言っても、おかしくありません。他の招待客は、ショックで口も利けないじゃないですか。私の話から、何か手掛かりがあるかも知れません」
滔々と一気に語るヒルダに、他の団員は「ほう」と、感嘆の息を吐き出す。
「一理ありますな」
髭面の団員が顎を撫でながら頷く。
「奥方はなかなかの度胸をお持ちだ」
「賊も一人で片付けたとか」
「見目の麗しさの上に、腕っぷしもあるとは」
矢継ぎ早に団員らが賞賛する。
「黙れ」
ルパートの一言に、その場が一気にびしりと凍りついた。
濃紺の双眸はその色をさらに濃くし、殺伐を隠そうともしない。
「しばらく実家に帰っていろ。誰か警護をつけておく」
「嫌です。私も」
「ロバートに馬車を手配させておく。反論は無用だ。出ていけ」
「でも」
「早くしろ」
尚も何やら言いかけたヒルダを陰のある視線で黙らせ、ルパートは扉を指差す。
最早、何を言おうと取り合わないのは明らかだ。
ヒルダは上唇を噛むと、ドアノブを回した。
それが、三日前の出来事である。
この三日間、ルパートは屋敷には戻らず城の詰め所で寝泊まりしていたため、まさかヒルダが未だにデラクール邸で愚図愚図していたとは、予想もしていなかった。
「ロバートは何をしているんだ」
責任問題だ。
知っていて、城に報告を寄越さなかったエレナも同罪だ。
叱り飛ばすと察したヒルダは、慌ててルパートの腕を掴んで引き留める。
「ロバートは悪くありません。エレナも。全て私の独断です。彼らは散々説得を試みましたが、最終的に私の意思を尊重してくれました」
「ロバートの主人は俺だ」
「私はその妻です」
揺るぎない強い意志を持つ琥珀の眼差し。
仮初であろうと妻云々の話ではないと、ルパートはすでに承知している。
ヒルダは、要領の得ない感情に支配されていた。
彼女の中にあるのは、戦場の虎と呼ばれた父親と同じ、義侠心。滾る血が、ヒルダを駆り立てる。
それは、何者にも惑わされない。
「危険だ」
あらゆる意味で。
ルパートは吐き捨てる。
話し合いは平行線を辿る。
ヒルダは旨い解決方法はないかと、椅子から立ち上がって、何の気無しに窓の外を見やった。
「あっ!」
突如、ヒルダが険悪な空気を裂いた。
「ルパート様!あの男です!」
切れ長の目をこれでもかと丸く開き、唇を戦慄かせ、窓の外を指差す。
その唯ならぬ様子に、埋まりそうにない溝を感じていたルパートも、さすがにそれを翻す。ヒルダの横に並び、同じく外を確かめる。
「門の前!」
彼女の示す方には、中年の薄汚いボロを纏う、かなり屈強な男がいた。顔にも腕にも、殴られた腫れや青痣が目立つ。錠が掛けられているため、中には入れず、うろうろ行ったり来たりを繰り返している。
「私が股間を蹴り上げたやつです!」
「こ、股間を蹴り……」
ルパートが目元を引き攣らせる。
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「あっ!こら!待て!」
何か男から聞き出そうとしたヒルダは、すでに部屋を飛び出した後だった。
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