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チアの思い
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アテナは死にものぐるいで儂に攻撃を叩き込む。
儂も当然死にものぐるいだ。
勝つか負けるかのこの戦い…兄妹だろうが…男だろうが女だろうが関係ない…相手は女でも強大な異能と身体能力を持つ破壊の巫女!
破壊の巫女は海溝潤実という小娘の力も手伝い、更に儂を押してくる。
ちょうど儂がアテナに徐々にだが押されつつあるその時、儂は最後の切り札を使った。
パッ!
儂が放ったのは召喚術。
数百人の若い女子を儂はソドムに召喚した。
女子、特に若い女子は生物学上、応援する事によって人にエンドルフィンを分泌させ、やる気、パワーを与える能力に長けている。
幸い、儂のファンの女子は数百人いて、その女子の応援の力を利用して自身の異能《インスマス》力を上げ、逆にアテナの力を下げる作戦に出た。
アテナは嫌われ者、そして我慢強くはあるがメンタルが弱いアテナも批判され続ければ戦闘力は大幅に削られる。
海溝潤実の「陽」の力を持ってしても。
「見て!デジェウス様と破壊の巫女が戦っている!」
そして召喚された数百人の女子は儂とアテナの戦いの場を一斉に見る。
「「デジェウス様頑張って!!」」
「「破壊の巫女なんかに負けないで!!」」
女子達の応援を受けて儂の力は増幅されていく。
「くっ!デジェウス!数百人の女子を召喚して彼女らの応援を借りて力を増そうとしているのか!」
ケンジが言い放つ。
御名答だがそれだけでは無い!
アテナの弱点を更に突いて奴の戦闘能力を潤実の力を持ってしても増大させられないようにしてやるわ!
「ふはは!儂にはこのように応援してくれるファンが沢山おる!貴様にはいるか?いるならここに召喚してみせよ!!」
「くっ!」
アテナの戦闘能力は案の定削られ、力もスピードも鈍る。
アテナは防戦一方となり、儂の蹴りに地に滑り込む。
儂はここぞとばかりにアテナの顔を踏みつけ、詰ってみせた。
「くくくアテナよ、そろそろ本当の事を話したらどうだ?貴様がこのソドムの街を滅ぼした張本人だとな♪」
「くっ!」
禁句の言葉に敏感になり、アテナは慌てて口封じの攻撃に転じるが儂は逆にアテナを踵落として地に伏せさせた。
「本当なのデジェウス様!?」
「酷い!」
口々にアテナを非難するギャラリー女子達。
「本当だ、この女は守ってきた街を逆に滅ぼしたのだ!」
アテナSIDEーーー
あれは私のまだ15歳の月日の事…。
私は毎日のようにソドムの街を守っていた。
しかし皆が皆私を労うどころか疎ましい目で見て、私の苦労も心の飢えも知れないでカップルとなったり家族で仲睦まじくして私に見せつけてくる…。
そしてデジェウス兄さんは毎度の如く若い女の子達を連れてリア充ぷりを見せつける。
私は独り寂しさを我慢して街を危険から守っているというのに…。
そしてついに私の怒りは頂点に達した。
「リア充よ爆ぜろ!フレイムテンペスト!!!」
私は我を忘れて街を灼熱の炎に包み込んだ。
私の若気の至りで守ってきた筈の街は守ってきた私自身の手で滅ぼされた。
「デジェウス様本当なの!?」
「デジェウス様可哀想…!」
女子達は揃いも揃ってデジェウスを擁護し同情する。
そしてデジェウスは味をしめて嘘泣きをしだす。
「儂は本当はアテナを尊敬していた…なのにアテナは恩を仇で返したのだ!しくしく…」
「皆さん騙されてはいけません!デジェウスは嘘泣きで人を蹴落とす腐れ外道です!!」
私は弁明するが女子達は私を睨みつけたまま次々と罵声を浴びせる。
「腐れ外道はどっちよ!!」
「強い者いじめは許さないんだから!!」
そして女子達はデジェウスに更に強大な応援を送る。
「デジェウス様!何があっても私達は貴方の味方だからね!」
デジェウスの異能がさらに増幅されるが一方の私は自身の人脈の無さにどうしようもない劣等感、そして街を滅ぼしてしまった罪に苦しみ、戦う意義を見出せない状態となった。
「ありがとう皆の衆!おかげで儂は元気を取り戻した!さあ行くぞアテナ!!」
デジェウスは一方的な攻撃を矢継ぎ早に浴びせてくる。
このままでは戦況は不利だわ…!
戦闘能力は私の方が上のはず…しかし奴は悪知恵とカリスマ性で私をとことん追い詰め、自分の戦況を有利に持っていく。
私には強さと優しさ以外に…何があるの!?
海溝潤実SIDEーーー
数百人の女子ギャラリーがいつのまにか街を覆っていて、皆どう言うわけかデジェウスを応援している。
一方のアテナ様は次々とギャラリー達からも罵声を浴びせられ、デジェウスの攻撃と共に精神攻撃を浴びせられる。
数百人の女子の力がデジェウスに集まっている。
私一人の力じゃ数百人の女子ギャラリーに勝てないよ…!
私は弱気になりだす。
弱気になりだすと共に少しアテナ様に送られる光が弱くなったのをサキュラは見逃さなかった。
「潤実!!」
サキュラが私の手をその小さな手でぎゅっと握る。
「応援しているのは貴女だけでは無い、私もついている!」
サキュラはこんな大勢のギャラリーの向かいでも数少ないアテナ様の味方の一人…そうだよね、例え向こうが大勢に囲まれていても…。
「潤実!!」
サキュラが私の手をその小さな手でぎゅっと握る。
「応援しているのは貴女だけでは無い、私もついている!」
サキュラはこんな大勢のギャラリーの向かいでも数少ないアテナ様の味方の一人…そうだよね、例え向こうが大勢に囲まれていても…。
「そうですぞ!」
次いでケンジ様もギョロ君もサキュラの言葉に頷く形で私に語りかけてくれた。
『わいもアテナはん応援しよる!せやから向こうのギャラリーの人数なんか気にせんと応援しいや!』
「みんな…!」
私は三人に励まされ、アテナ様を応援し続けた。
「ちょっと貴女!あくまで破壊の巫女を応援するの!?」
女子ギャラリーの一人が私達に声を荒げる。
「破壊の巫女は豊かだったこのソドムの街を滅ぼしたのよ!!」
「悪い事は言わない!破壊の巫女には関わらない方が身の為よ!!」
ギャラリー達はアテナ様を悪く言う事で私を仲間に引き入れようとする。
儂も当然死にものぐるいだ。
勝つか負けるかのこの戦い…兄妹だろうが…男だろうが女だろうが関係ない…相手は女でも強大な異能と身体能力を持つ破壊の巫女!
破壊の巫女は海溝潤実という小娘の力も手伝い、更に儂を押してくる。
ちょうど儂がアテナに徐々にだが押されつつあるその時、儂は最後の切り札を使った。
パッ!
儂が放ったのは召喚術。
数百人の若い女子を儂はソドムに召喚した。
女子、特に若い女子は生物学上、応援する事によって人にエンドルフィンを分泌させ、やる気、パワーを与える能力に長けている。
幸い、儂のファンの女子は数百人いて、その女子の応援の力を利用して自身の異能《インスマス》力を上げ、逆にアテナの力を下げる作戦に出た。
アテナは嫌われ者、そして我慢強くはあるがメンタルが弱いアテナも批判され続ければ戦闘力は大幅に削られる。
海溝潤実の「陽」の力を持ってしても。
「見て!デジェウス様と破壊の巫女が戦っている!」
そして召喚された数百人の女子は儂とアテナの戦いの場を一斉に見る。
「「デジェウス様頑張って!!」」
「「破壊の巫女なんかに負けないで!!」」
女子達の応援を受けて儂の力は増幅されていく。
「くっ!デジェウス!数百人の女子を召喚して彼女らの応援を借りて力を増そうとしているのか!」
ケンジが言い放つ。
御名答だがそれだけでは無い!
アテナの弱点を更に突いて奴の戦闘能力を潤実の力を持ってしても増大させられないようにしてやるわ!
「ふはは!儂にはこのように応援してくれるファンが沢山おる!貴様にはいるか?いるならここに召喚してみせよ!!」
「くっ!」
アテナの戦闘能力は案の定削られ、力もスピードも鈍る。
アテナは防戦一方となり、儂の蹴りに地に滑り込む。
儂はここぞとばかりにアテナの顔を踏みつけ、詰ってみせた。
「くくくアテナよ、そろそろ本当の事を話したらどうだ?貴様がこのソドムの街を滅ぼした張本人だとな♪」
「くっ!」
禁句の言葉に敏感になり、アテナは慌てて口封じの攻撃に転じるが儂は逆にアテナを踵落として地に伏せさせた。
「本当なのデジェウス様!?」
「酷い!」
口々にアテナを非難するギャラリー女子達。
「本当だ、この女は守ってきた街を逆に滅ぼしたのだ!」
アテナSIDEーーー
あれは私のまだ15歳の月日の事…。
私は毎日のようにソドムの街を守っていた。
しかし皆が皆私を労うどころか疎ましい目で見て、私の苦労も心の飢えも知れないでカップルとなったり家族で仲睦まじくして私に見せつけてくる…。
そしてデジェウス兄さんは毎度の如く若い女の子達を連れてリア充ぷりを見せつける。
私は独り寂しさを我慢して街を危険から守っているというのに…。
そしてついに私の怒りは頂点に達した。
「リア充よ爆ぜろ!フレイムテンペスト!!!」
私は我を忘れて街を灼熱の炎に包み込んだ。
私の若気の至りで守ってきた筈の街は守ってきた私自身の手で滅ぼされた。
「デジェウス様本当なの!?」
「デジェウス様可哀想…!」
女子達は揃いも揃ってデジェウスを擁護し同情する。
そしてデジェウスは味をしめて嘘泣きをしだす。
「儂は本当はアテナを尊敬していた…なのにアテナは恩を仇で返したのだ!しくしく…」
「皆さん騙されてはいけません!デジェウスは嘘泣きで人を蹴落とす腐れ外道です!!」
私は弁明するが女子達は私を睨みつけたまま次々と罵声を浴びせる。
「腐れ外道はどっちよ!!」
「強い者いじめは許さないんだから!!」
そして女子達はデジェウスに更に強大な応援を送る。
「デジェウス様!何があっても私達は貴方の味方だからね!」
デジェウスの異能がさらに増幅されるが一方の私は自身の人脈の無さにどうしようもない劣等感、そして街を滅ぼしてしまった罪に苦しみ、戦う意義を見出せない状態となった。
「ありがとう皆の衆!おかげで儂は元気を取り戻した!さあ行くぞアテナ!!」
デジェウスは一方的な攻撃を矢継ぎ早に浴びせてくる。
このままでは戦況は不利だわ…!
戦闘能力は私の方が上のはず…しかし奴は悪知恵とカリスマ性で私をとことん追い詰め、自分の戦況を有利に持っていく。
私には強さと優しさ以外に…何があるの!?
海溝潤実SIDEーーー
数百人の女子ギャラリーがいつのまにか街を覆っていて、皆どう言うわけかデジェウスを応援している。
一方のアテナ様は次々とギャラリー達からも罵声を浴びせられ、デジェウスの攻撃と共に精神攻撃を浴びせられる。
数百人の女子の力がデジェウスに集まっている。
私一人の力じゃ数百人の女子ギャラリーに勝てないよ…!
私は弱気になりだす。
弱気になりだすと共に少しアテナ様に送られる光が弱くなったのをサキュラは見逃さなかった。
「潤実!!」
サキュラが私の手をその小さな手でぎゅっと握る。
「応援しているのは貴女だけでは無い、私もついている!」
サキュラはこんな大勢のギャラリーの向かいでも数少ないアテナ様の味方の一人…そうだよね、例え向こうが大勢に囲まれていても…。
「潤実!!」
サキュラが私の手をその小さな手でぎゅっと握る。
「応援しているのは貴女だけでは無い、私もついている!」
サキュラはこんな大勢のギャラリーの向かいでも数少ないアテナ様の味方の一人…そうだよね、例え向こうが大勢に囲まれていても…。
「そうですぞ!」
次いでケンジ様もギョロ君もサキュラの言葉に頷く形で私に語りかけてくれた。
『わいもアテナはん応援しよる!せやから向こうのギャラリーの人数なんか気にせんと応援しいや!』
「みんな…!」
私は三人に励まされ、アテナ様を応援し続けた。
「ちょっと貴女!あくまで破壊の巫女を応援するの!?」
女子ギャラリーの一人が私達に声を荒げる。
「破壊の巫女は豊かだったこのソドムの街を滅ぼしたのよ!!」
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