155 / 357
最終魔戦
魔都崩壊
しおりを挟む
魔王ルキナは自分の都を呆然と眺めていた。初代魔王が作り上げ、代々魔王達に受け継がれてきた魔の都を。
魔族達の家は潰れ、地面は抉れ、至るところからプスプスと煙があがっている。
そして布に包まれた友人達が都市の広場に集められていた。その屍達は変色して異臭をはなっている。
布に包まれた友人は、一人二人ではない。都市の広場を埋め尽くす程の人数であった。
しかも、原形をとどめた遺体などごくわずか。ほとんどの亡骸が酷いありさまである。
胴体が半分になった者もいれば、パズルのように粉々な者、生ゴミを燃やしたような塊となった者。
「……な、なんで、どうして」
魔王ルキナは、変わり果てた彼らを見て泣き崩れた。彼女だけではない、生き残った魔族達も泣きわめく。
魔王の都は壊滅し、人口の半分が消え去ったのだ。……いきなり出現した得体の分からない一体の鉄球のごとき怪物によって。
もちろんのこと、防衛のためその怪物を迎え撃とうとした。
しかし、そのたった一体の怪物に手も足も出なかったのだ。
理由は分からないが、魔王の力も魔術も使用することができなかったのだ。
力が発揮できない結果は、一方的な殺戮であった。あまりにも不条理でしかなかった。
その得体の知れない魔物を都市から引き離すため、魔王軍幹部の最後の一人ザックが囮になってどこかへと誘導してくれた。しかし、おそらくもう彼は……。
「なんで! なんで! 神から授かった力が行使できないの?」
ルキナは拳で地面を叩き泣き叫ぶ。
今だに神から与えられた超常の力が使用不能なのだ。
彼女が持つ全能のごとき力が行使されれば、死んだみんなも、壊れた都市も、あっという間にもとに戻せる。だが、一向に力が発動しない。
彼女は、その理由を聞き出すため、半壊した魔王の城に向かおうとした。
飛行するルキナの視線に入るは、瓦礫と泣きわめく魔族達。
どうして、こんなことになってしまったのか?
魔王の都市が魔物ごときに、蹂躙されるなど有り得ない。
……災魔神様なら、何か知っている。きっと助けてくれる。
魔王の城も被害はひどく、倒壊寸前だった。
天井が今にも崩れそうな王座に、足を踏み入れるルキナ。
そして、その天井を見据え語りかける。
「災魔神様! 災魔神様! お助けください、何とぞ私達に救済を」
(んあ? なんだ、ルキナか。てっきり星外魔獣に踏まれて、くたばったと思っていたが)
偉大なる魔族達の神の声は確かに響いた。
しかし口調の異様さに、ルキナは眉をひそめる。
様子がおかしい。いつもなら神々しく、落ち着いた言葉使い。
今のはまるで、粗暴で品がないしゃべり方であった。
(ああ、気にしないでくれよ。これが本当の俺なんだ)
「……さ、災魔神様?」
ルキナは、神の突然の変貌ぶりに言葉がつまる。
(聞きたいことは分かる。俺が与えた全能の力が使えないんだろ、その力は没収させてもらったからな。もう、お前には必要ないものだ)
神は面倒くさそうに言った。
それを聞いてルキナの表情は強ばる。
「没収? 何を言いますか! 民達を助けるためにも、すぐにその力が必要なのです。返してください!」
(返す? 何を言っている。元々お前の力じゃないだろ。それにあの未知の怪物の前では、俺が与えた力などクソの役にも立たんぞ。……奴等は神である俺でも制御することができん、奴等は神の力を打ち消す)
「……神の力を打ち消す? まさか、それで力が使えなかった」
ルキナは膝を着いた。
……つまりあれは、チートのような能力に対応した怪物。神が授けた力に依存する自分が敵わないのも当然だった
「あの怪物は、いったいなんだったのですか?」
(あれは星外魔獣。宇宙に生息する正真正銘の化け物だ。数億年前から存在している、この世の最悪の不規則だ)
「……宇宙生命体」
(そうとも言えるな)
「どうして、そんな怪物がいることを教えてくれなかったのですか?」
(言う必要がなかったからな。それに、ここに飛来してくるとは思いもしなかったしな)
「……思いもしなかった?」
(奴等は、ある物に敏感に反応する。それによって引き寄せられるんだ。お前等、城の地下に何か建造しなかったか?)
「地下に建造? ……はっ!」
それを聞いて、ルキナは何かを思い出した。
「……ハルが作りたい物があるって言ってたから、自由に地下室をつかっていいように許可をだして……」
幹部の一人であるハルに許可をだして地下施設を自由に使わせていた。しかし、彼女が一体何をしていたかまでは気にしていなかった。
(お前、ハルが地下で何をしているのか気にならなかったのか? あの娘、前世では人工太陽の研究者だったんだ)
「……人工太陽?」
それは初耳だった。
魔族達の正体は別の世界で死にはて、この世界で復活した者達。つまり魔族とは転生者達なのだ。
ゆえに魔族一人一人に前世の記憶がある。みな、辛い現実の思いでを持っていた。
だからルキナは前世については誰にも聞こうとしなかった。他人の嫌な記憶など聞き出すものではないと。
(ところで話はもうこれでいいだろう)
神は会話を打ち切ろうとした。
「お待ちください、まだ話は……力をください。私は、みんなを助けなきゃいけないのです」
ルキナは神に必死に語りかけた。
(俺は忙しいんだよ。立て直すほどの戦力は、もうないんだろ。もう理想郷作りは諦めたらどうだ? 用済みの、お前らを相手するの面倒くせぇんだよ)
用済み?
その言葉を聞いて、ルキナは驚愕した。……何かの冗談か?
「用済み? ……何を言っているのです? 多くの人達に幸せな理想を与えるために、私を転生させたんじゃ?」
(ああ、それは嘘だ)
「……嘘? どう言うことですか」
(そのままの意味だ。お前達、魔族の役目はもうないんだよ)
「そんな、私を真の魔王にしてくれるはずじゃ……だから私にチート能力を与えたんじゃ?」
(おいおい、馬鹿げたことを抜かすな。現実で辛い目にあったから、来世では理想に生きたいってか? そんな都合のいいことなんてあるかよ。もう面倒だから話は終わりだ!)
そう言って、説明不十分のまま神は一方的に会話を終わらせるのであった。
「災魔神様! 災魔神様! 災魔神様あぁぁぁ!」
その後、ルキナは何度も神を呼んだ。しかし、一向に言葉は帰ってこない。
ルキナは、しばらく泣き続けた。
……神に見捨てれた。
これからどうすれば良いのか。理想の世界を作ることなど、もう不可能だ。
ともに夢見た同朋達に何と言えば良いのか?
神に騙され続けた自分達はいったいなんのか。
誰も答えては、くれない。
魔族達の家は潰れ、地面は抉れ、至るところからプスプスと煙があがっている。
そして布に包まれた友人達が都市の広場に集められていた。その屍達は変色して異臭をはなっている。
布に包まれた友人は、一人二人ではない。都市の広場を埋め尽くす程の人数であった。
しかも、原形をとどめた遺体などごくわずか。ほとんどの亡骸が酷いありさまである。
胴体が半分になった者もいれば、パズルのように粉々な者、生ゴミを燃やしたような塊となった者。
「……な、なんで、どうして」
魔王ルキナは、変わり果てた彼らを見て泣き崩れた。彼女だけではない、生き残った魔族達も泣きわめく。
魔王の都は壊滅し、人口の半分が消え去ったのだ。……いきなり出現した得体の分からない一体の鉄球のごとき怪物によって。
もちろんのこと、防衛のためその怪物を迎え撃とうとした。
しかし、そのたった一体の怪物に手も足も出なかったのだ。
理由は分からないが、魔王の力も魔術も使用することができなかったのだ。
力が発揮できない結果は、一方的な殺戮であった。あまりにも不条理でしかなかった。
その得体の知れない魔物を都市から引き離すため、魔王軍幹部の最後の一人ザックが囮になってどこかへと誘導してくれた。しかし、おそらくもう彼は……。
「なんで! なんで! 神から授かった力が行使できないの?」
ルキナは拳で地面を叩き泣き叫ぶ。
今だに神から与えられた超常の力が使用不能なのだ。
彼女が持つ全能のごとき力が行使されれば、死んだみんなも、壊れた都市も、あっという間にもとに戻せる。だが、一向に力が発動しない。
彼女は、その理由を聞き出すため、半壊した魔王の城に向かおうとした。
飛行するルキナの視線に入るは、瓦礫と泣きわめく魔族達。
どうして、こんなことになってしまったのか?
魔王の都市が魔物ごときに、蹂躙されるなど有り得ない。
……災魔神様なら、何か知っている。きっと助けてくれる。
魔王の城も被害はひどく、倒壊寸前だった。
天井が今にも崩れそうな王座に、足を踏み入れるルキナ。
そして、その天井を見据え語りかける。
「災魔神様! 災魔神様! お助けください、何とぞ私達に救済を」
(んあ? なんだ、ルキナか。てっきり星外魔獣に踏まれて、くたばったと思っていたが)
偉大なる魔族達の神の声は確かに響いた。
しかし口調の異様さに、ルキナは眉をひそめる。
様子がおかしい。いつもなら神々しく、落ち着いた言葉使い。
今のはまるで、粗暴で品がないしゃべり方であった。
(ああ、気にしないでくれよ。これが本当の俺なんだ)
「……さ、災魔神様?」
ルキナは、神の突然の変貌ぶりに言葉がつまる。
(聞きたいことは分かる。俺が与えた全能の力が使えないんだろ、その力は没収させてもらったからな。もう、お前には必要ないものだ)
神は面倒くさそうに言った。
それを聞いてルキナの表情は強ばる。
「没収? 何を言いますか! 民達を助けるためにも、すぐにその力が必要なのです。返してください!」
(返す? 何を言っている。元々お前の力じゃないだろ。それにあの未知の怪物の前では、俺が与えた力などクソの役にも立たんぞ。……奴等は神である俺でも制御することができん、奴等は神の力を打ち消す)
「……神の力を打ち消す? まさか、それで力が使えなかった」
ルキナは膝を着いた。
……つまりあれは、チートのような能力に対応した怪物。神が授けた力に依存する自分が敵わないのも当然だった
「あの怪物は、いったいなんだったのですか?」
(あれは星外魔獣。宇宙に生息する正真正銘の化け物だ。数億年前から存在している、この世の最悪の不規則だ)
「……宇宙生命体」
(そうとも言えるな)
「どうして、そんな怪物がいることを教えてくれなかったのですか?」
(言う必要がなかったからな。それに、ここに飛来してくるとは思いもしなかったしな)
「……思いもしなかった?」
(奴等は、ある物に敏感に反応する。それによって引き寄せられるんだ。お前等、城の地下に何か建造しなかったか?)
「地下に建造? ……はっ!」
それを聞いて、ルキナは何かを思い出した。
「……ハルが作りたい物があるって言ってたから、自由に地下室をつかっていいように許可をだして……」
幹部の一人であるハルに許可をだして地下施設を自由に使わせていた。しかし、彼女が一体何をしていたかまでは気にしていなかった。
(お前、ハルが地下で何をしているのか気にならなかったのか? あの娘、前世では人工太陽の研究者だったんだ)
「……人工太陽?」
それは初耳だった。
魔族達の正体は別の世界で死にはて、この世界で復活した者達。つまり魔族とは転生者達なのだ。
ゆえに魔族一人一人に前世の記憶がある。みな、辛い現実の思いでを持っていた。
だからルキナは前世については誰にも聞こうとしなかった。他人の嫌な記憶など聞き出すものではないと。
(ところで話はもうこれでいいだろう)
神は会話を打ち切ろうとした。
「お待ちください、まだ話は……力をください。私は、みんなを助けなきゃいけないのです」
ルキナは神に必死に語りかけた。
(俺は忙しいんだよ。立て直すほどの戦力は、もうないんだろ。もう理想郷作りは諦めたらどうだ? 用済みの、お前らを相手するの面倒くせぇんだよ)
用済み?
その言葉を聞いて、ルキナは驚愕した。……何かの冗談か?
「用済み? ……何を言っているのです? 多くの人達に幸せな理想を与えるために、私を転生させたんじゃ?」
(ああ、それは嘘だ)
「……嘘? どう言うことですか」
(そのままの意味だ。お前達、魔族の役目はもうないんだよ)
「そんな、私を真の魔王にしてくれるはずじゃ……だから私にチート能力を与えたんじゃ?」
(おいおい、馬鹿げたことを抜かすな。現実で辛い目にあったから、来世では理想に生きたいってか? そんな都合のいいことなんてあるかよ。もう面倒だから話は終わりだ!)
そう言って、説明不十分のまま神は一方的に会話を終わらせるのであった。
「災魔神様! 災魔神様! 災魔神様あぁぁぁ!」
その後、ルキナは何度も神を呼んだ。しかし、一向に言葉は帰ってこない。
ルキナは、しばらく泣き続けた。
……神に見捨てれた。
これからどうすれば良いのか。理想の世界を作ることなど、もう不可能だ。
ともに夢見た同朋達に何と言えば良いのか?
神に騙され続けた自分達はいったいなんのか。
誰も答えては、くれない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる