ファルダーミール-明日の世界-

偽物道化師@アルファポリス

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第3章 謎の味方

目覚め

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 「──ここはどこだ?」
 
 暗い精神世界でカヤトは浮いていた。

 「ここは精神世界だぞ?カヤト」
 目の前の暗闇からもう一人のカヤトが現れる。 

 「お前は……俺?」

 「俺はお前さ、カヤト」

 「何の用だ?もう一人の俺」
 そういわれると目の前の男は俺自身だと納得できる。
 
 「なあーに、ちょっと話せそうだから話しに来ただけさ」
 
 「いったい何を話すことがある」

 「まあまあそういうなよ、俺だって好きで狂ってるわけじゃないんだから」
 そう言いつつ、もう一人の俺は笑っている。
 変な気分だな、同じ自分なのに何かが違う。
 はっきり言って不気味だ。できればこいつの存在を消してしまいたい。
 「そんな怖いこと考えるなよ、カヤト」
 「お前のせいでどうなったか忘れたわけじゃないんだぞ」
 「ほう、まだあの時のことを根に持ってるのか」
 「あぁ、そうだ。あの時、お前のせいで俺は大切な人を殺しかけた、いや、結果的には殺してしまった」
  今でも、彼女を刺してしまった時の感覚は忘れない。
  生暖かい血が自分の手を伝う感覚が、あの人の笑顔が忘れられない。
  彼女はあなたは悪くないのよと言って息絶えたあの瞬間をわすれることはないだろう。
 「そうだな、だが、仕方ないだろう。あのとき、俺という人格を作らなければお前は死んでいた。あの男の手によってな」
 「確かにそうだが、そうだが──」
 頭では分かっていても、心が認めない。
 いや、認めようとしない。
 わかってはいるんだ、自分が殺したということは。
 「だろ?だったらもっと俺を信頼しろよ」
 「それは無理だ」
 「即答か」
 「ああ」
 「変わらないな」
 「まあ、いいか。本題に入ろうか」
 「チッ、仕方ない」
 「まず、お前はいまよくわからない病室で気を失っている。そして、その病室にお前を連れてきたのは白衣を着た女だ。語尾にニャンとかつける変な女だから気をつけろよ」
 「わかった」
 「それだけだ、それじゃあな」
 そういうと、もう一人の俺は暗闇の中へと消えていった。
 まるで、そこには誰もいなかったかのように。
 「さよなら、できればもう会いたくないものだがな」
 徐々にあたりが明るくなっていく。
 「そろそろ目が覚めるな」
 
 目が覚めるとそこは、もう一人の俺が言った通り暗い病室だった。
 ベットの横にある棚には、謎の生き物が入った瓶があり。所々に何に使うかは謎な機材がある。

 「何処だここは?謎だな」
 
 暗い部屋の中を見渡してみると、奥で青白い光が見えた。
 「パソコンの光か?」
 そんなことを考えていると、奥の部屋から白衣を着た女性が出てきた。
 「おや、起きたようだね」
 
 
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