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「アンナ・リヴィエール、貴様との婚約は、今日をもって破棄する!」
王城の大広間に響いた声を、私は冷静に見つめていた。
誰よりも愛していた婚約者、レオンハルト王太子が、冷たい笑みを浮かべて私を断罪する。
「お前は地味で、つまらなくて、礼儀ばかりの女だ。華もない。……誰もお前なんか愛さないさ」
笑い声が響く。
取り巻きの令嬢たちが、まるで待っていたかのように口元を隠して嘲笑した。
胸が痛んだ。
けれど涙は出なかった。もう、心が乾いていたからだ。
「そう……ですか。ですが、殿下。愛されるために生きているわけではありません。私は私の誇りを守ります」
「誇りだと? 滑稽だな」
そう言ってレオンハルトは、私を突き放すように手を振った。
――それが、私の人生が終わった瞬間だと思っていた。
だが、終わりではなく、始まりだったのだ。
あの日から数週間後。
私は、すべてを捨てて隣国ローデリアへと旅立っていた。
婚約破棄された令嬢に居場所などない。
実家も「王太子の逆鱗に触れた娘など不要だ」と、私を追い出した。
それでもいい。
私は静かに暮らしたかっただけなのだから。
馬車の窓から見えるのは、果てしなく続く緑の平原。
新しい人生が、どこかで私を待っている気がした。
だが、その“どこか”が、まさか――隣国の王のもとだとは、夢にも思っていなかった。
「……あなたが、アンナ・リヴィエール嬢か」
ローデリアの王城で出迎えてくれたのは、黒髪の青年だった。
深い琥珀色の瞳が、まっすぐに私を射抜く。
気高さと威圧感を纏ったその人こそ、ローデリア国王――カイル・ヴァルディア陛下。
「わ、私のような者が、陛下にお目通りするなんて……」
「謙遜は無用だ。君の名は、すでにこちらでも聞いている。王太子に婚約を破棄された“無実の令嬢”だとな」
……噂が、もうここまで。
恥ずかしさと悔しさで顔を伏せる私に、彼はゆっくりと歩み寄り、指先で私の顎を持ち上げた。
「だが私は、君の目を見て分かった。君は誇り高い女性だ」
「そ、そんなこと……」
「いや、事実だ。王族の前で怯えず、自分を曲げなかった。その姿勢――美しいと思った」
まっすぐに見つめられて、息が止まる。
心臓が痛いほど高鳴っていた。
「……アンナ嬢。単刀直入に言おう。私の妻にならないか?」
「――え?」
言葉を疑った。
いま、陛下は……私に、プロポーズを?
「レオンハルト王太子が君を失ったことを、私は神に感謝したいくらいだ。あんな男の傍で君の光が曇るのは惜しい」
「……そんな……私など……」
「君ほどの女性を、誰も愛さない? 馬鹿げている。私は今、この瞬間、君に恋をした」
王の真摯な瞳が、まるで熱を宿したように揺れていた。
誰も愛さないと言われた私を、出会って数分で“愛してくれた”人がいた。
胸が、熱くなる。
――こんなにも、温かい世界があったなんて。
「アンナ様、お召し替えをお持ちしました」
数日後。
ローデリア王城の客間で、侍女たちに囲まれて私は鏡を見ていた。
鏡の中の自分が、信じられないほど綺麗だった。
淡い青のドレス。
背筋を伸ばし、微笑む姿。
“誰もお前なんか愛さない”と言われたあの日の、惨めな令嬢はもういない。
「陛下がお呼びです。王の庭園にてお待ちとのことです」
胸が跳ねた。
――また会える。
庭園に向かうと、カイル陛下がベンチに腰かけており、手には一輪の白薔薇。
「似合っているな、アンナ。青は君の瞳の色を引き立てる」
「……ありがとうございます、陛下」
「カイルでいい。君はもう、他人ではない」
カイル陛下――いや、カイルは柔らかく笑って、白薔薇を私の髪に差した。
その距離の近さに、息が詰まりそうになる。
「君のような女性を誰も愛さない? その愚かさに、私は怒りを覚える。……君を泣かせた男どもを、必ず後悔させてやる」
その低い声に、ぞくりとした。
穏やかな笑みの裏に、冷徹な支配者の気配が見える。
「……ざまぁ、ですね」
「そうだな。君はただ、笑っていればいい。私が代わりに、すべてを膝まずかせてやる」
その言葉に、胸が熱くなると同時に、不思議な安心感が広がった。
――この人の傍にいれば、何も怖くない。
その夜、王都の噂は瞬く間に広まった。
『ローデリア王、婚約破棄された隣国令嬢に一目惚れして即プロポーズ』
『前王太子の元婚約者、隣国の王妃になるか』
そして、隣国アルメリアの王太子・レオンハルトの耳にも、その報せは届いた。
「な……に……? アンナが……ローデリアの、王妃に?」
驚愕と、焦り。
自分が“価値がない”と切り捨てた女が、いまや隣国の頂点に立とうとしている。
――ざまぁ、ですわ。
私は鏡の前で微笑んだ。
かつて私を見下した人々の顔を思い浮かべながら。
でも、本当に心を占めているのは復讐ではない。
あの人――カイル陛下の笑顔だ。
彼に出会って、ようやく私は知ったのだ。
“愛される”ことが、こんなにも温かいものだと。
「アンナ、少し外を歩こうか」
翌朝。
カイルの言葉に誘われ、私は王城のバルコニーに出た。
朝の光が、金色に街を染めている。
遠くから、鐘の音が響く。
「私は王として、長い間冷たい世界を見てきた。政略、裏切り、嘘……。だが、君に出会って初めて、本当の幸福を感じた」
「そんな……私はただ、ここに居させてもらっているだけです」
「違う。君がここにいるだけで、私は救われる。……だから、君を泣かせた過去の全てを、私が笑い飛ばしてやる」
その手が、そっと私の頬に触れる。
体温が伝わって、思わず目を閉じた。
――愛されている。
初めてそう実感できた。
彼の唇が、私の額に触れる。
その瞬間、胸の奥に広がったのは、甘く切ない幸福だった。
「アンナ、覚えておけ。君を笑った者たちは、いずれ私の前に跪く。君はその時、ただ王妃として微笑んでいればいい」
「……はい、カイル陛下」
その声が震えてしまうのは、嬉しすぎるから。
でも――そのとき、私は知らなかった。
この優しい愛の裏に、まだ誰も知らない陰謀の影が忍び寄っていることを。
王城の大広間に響いた声を、私は冷静に見つめていた。
誰よりも愛していた婚約者、レオンハルト王太子が、冷たい笑みを浮かべて私を断罪する。
「お前は地味で、つまらなくて、礼儀ばかりの女だ。華もない。……誰もお前なんか愛さないさ」
笑い声が響く。
取り巻きの令嬢たちが、まるで待っていたかのように口元を隠して嘲笑した。
胸が痛んだ。
けれど涙は出なかった。もう、心が乾いていたからだ。
「そう……ですか。ですが、殿下。愛されるために生きているわけではありません。私は私の誇りを守ります」
「誇りだと? 滑稽だな」
そう言ってレオンハルトは、私を突き放すように手を振った。
――それが、私の人生が終わった瞬間だと思っていた。
だが、終わりではなく、始まりだったのだ。
あの日から数週間後。
私は、すべてを捨てて隣国ローデリアへと旅立っていた。
婚約破棄された令嬢に居場所などない。
実家も「王太子の逆鱗に触れた娘など不要だ」と、私を追い出した。
それでもいい。
私は静かに暮らしたかっただけなのだから。
馬車の窓から見えるのは、果てしなく続く緑の平原。
新しい人生が、どこかで私を待っている気がした。
だが、その“どこか”が、まさか――隣国の王のもとだとは、夢にも思っていなかった。
「……あなたが、アンナ・リヴィエール嬢か」
ローデリアの王城で出迎えてくれたのは、黒髪の青年だった。
深い琥珀色の瞳が、まっすぐに私を射抜く。
気高さと威圧感を纏ったその人こそ、ローデリア国王――カイル・ヴァルディア陛下。
「わ、私のような者が、陛下にお目通りするなんて……」
「謙遜は無用だ。君の名は、すでにこちらでも聞いている。王太子に婚約を破棄された“無実の令嬢”だとな」
……噂が、もうここまで。
恥ずかしさと悔しさで顔を伏せる私に、彼はゆっくりと歩み寄り、指先で私の顎を持ち上げた。
「だが私は、君の目を見て分かった。君は誇り高い女性だ」
「そ、そんなこと……」
「いや、事実だ。王族の前で怯えず、自分を曲げなかった。その姿勢――美しいと思った」
まっすぐに見つめられて、息が止まる。
心臓が痛いほど高鳴っていた。
「……アンナ嬢。単刀直入に言おう。私の妻にならないか?」
「――え?」
言葉を疑った。
いま、陛下は……私に、プロポーズを?
「レオンハルト王太子が君を失ったことを、私は神に感謝したいくらいだ。あんな男の傍で君の光が曇るのは惜しい」
「……そんな……私など……」
「君ほどの女性を、誰も愛さない? 馬鹿げている。私は今、この瞬間、君に恋をした」
王の真摯な瞳が、まるで熱を宿したように揺れていた。
誰も愛さないと言われた私を、出会って数分で“愛してくれた”人がいた。
胸が、熱くなる。
――こんなにも、温かい世界があったなんて。
「アンナ様、お召し替えをお持ちしました」
数日後。
ローデリア王城の客間で、侍女たちに囲まれて私は鏡を見ていた。
鏡の中の自分が、信じられないほど綺麗だった。
淡い青のドレス。
背筋を伸ばし、微笑む姿。
“誰もお前なんか愛さない”と言われたあの日の、惨めな令嬢はもういない。
「陛下がお呼びです。王の庭園にてお待ちとのことです」
胸が跳ねた。
――また会える。
庭園に向かうと、カイル陛下がベンチに腰かけており、手には一輪の白薔薇。
「似合っているな、アンナ。青は君の瞳の色を引き立てる」
「……ありがとうございます、陛下」
「カイルでいい。君はもう、他人ではない」
カイル陛下――いや、カイルは柔らかく笑って、白薔薇を私の髪に差した。
その距離の近さに、息が詰まりそうになる。
「君のような女性を誰も愛さない? その愚かさに、私は怒りを覚える。……君を泣かせた男どもを、必ず後悔させてやる」
その低い声に、ぞくりとした。
穏やかな笑みの裏に、冷徹な支配者の気配が見える。
「……ざまぁ、ですね」
「そうだな。君はただ、笑っていればいい。私が代わりに、すべてを膝まずかせてやる」
その言葉に、胸が熱くなると同時に、不思議な安心感が広がった。
――この人の傍にいれば、何も怖くない。
その夜、王都の噂は瞬く間に広まった。
『ローデリア王、婚約破棄された隣国令嬢に一目惚れして即プロポーズ』
『前王太子の元婚約者、隣国の王妃になるか』
そして、隣国アルメリアの王太子・レオンハルトの耳にも、その報せは届いた。
「な……に……? アンナが……ローデリアの、王妃に?」
驚愕と、焦り。
自分が“価値がない”と切り捨てた女が、いまや隣国の頂点に立とうとしている。
――ざまぁ、ですわ。
私は鏡の前で微笑んだ。
かつて私を見下した人々の顔を思い浮かべながら。
でも、本当に心を占めているのは復讐ではない。
あの人――カイル陛下の笑顔だ。
彼に出会って、ようやく私は知ったのだ。
“愛される”ことが、こんなにも温かいものだと。
「アンナ、少し外を歩こうか」
翌朝。
カイルの言葉に誘われ、私は王城のバルコニーに出た。
朝の光が、金色に街を染めている。
遠くから、鐘の音が響く。
「私は王として、長い間冷たい世界を見てきた。政略、裏切り、嘘……。だが、君に出会って初めて、本当の幸福を感じた」
「そんな……私はただ、ここに居させてもらっているだけです」
「違う。君がここにいるだけで、私は救われる。……だから、君を泣かせた過去の全てを、私が笑い飛ばしてやる」
その手が、そっと私の頬に触れる。
体温が伝わって、思わず目を閉じた。
――愛されている。
初めてそう実感できた。
彼の唇が、私の額に触れる。
その瞬間、胸の奥に広がったのは、甘く切ない幸福だった。
「アンナ、覚えておけ。君を笑った者たちは、いずれ私の前に跪く。君はその時、ただ王妃として微笑んでいればいい」
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