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家の前に集まった四人――殿下、アレクト、ルガート、そしてなぜかフェリシア。
彼らをひとまず家の中に入れようとしたところで、私はふと気づいた。
(……これ、絶対に家が狭すぎるわよね)
何しろ、辺境の村で借りたのは、小さな二部屋の木造の家だ。
大人五人が入れば、ぎゅうぎゅうになるに決まっている。
「す、すまないエリス様。俺が外に……」
「いや、俺が屋根にでも……」
「殿下、あなたが屋根に乗ったら村人が倒れるわよ!」
「エリス……冷たい……」
殿下が涙目になりそうなのを横目に、私は深く息をついた。
「とにかく、全員は入れないから。三人は外で待って。フェリシアだけ入るわ」
「な、なぜだ!?」「俺を選んでくれ、エリス様……!」「エリス……!!」
三方向から詰め寄られたが、私は指を立ててぴしっと制した。
「フェリシアは事情を説明する必要があるからよ。それだけ」
フェリシアがほっと息をつき、三人はしょんぼりと庭に残される。
なんだか子犬を置いていくみたいで、罪悪感すら湧いてくるが……今は仕方ない。
家の中に入り、私は椅子に腰掛け、フェリシアを向かいに座らせた。
彼女は気まずそうに手を握りしめ、視線を揺らしている。
「フェリシア。……あなたが殿下の新婚約者に選ばれた経緯を、最初から話して」
「……はい」
しばらく口ごもっていたが、やがて覚悟を決めた顔で口を開いた。
「殿下から……“悪役令嬢としての役を演じてほしい”と言われたのは本当です。
エリス様を排除すれば、殿下はもっと民衆に支持されると……」
「なるほどね。殿下は昔から、人の心より数字を見ていたものね」
「最初は……わたしも殿下に選ばれたことがうれしくて……。でも、そのうち……恐ろしくなってきて」
フェリシアの目が揺れた。
「殿下は……エリス様が泣いても、何をしても、何とも思っていないように見えました。
その冷たさに……私、怖くなって」
「……確かに、あの頃の殿下は冷たかったわね」
「でも、エリス様が追放された日から、殿下は人格が変わったようで……」
「変わった?」
「はい。四日間寝込んで、そのあと……半狂乱で探し回っていました」
私は言葉を失った。
あの殿下が、そこまで?
「……エリス様。殿下はあなたを手放した瞬間に、自分がしてきたことに気づいたんです」
フェリシアは涙ぐんだ。
「だから私、殿下とは婚約を続けられませんでした。
だって……その人の心には、最初から最後までエリス様しかいなかったんですもの……!」
「フェリシア……」
「殿下に“エリスを悪役にしてほしい”と言われたのは事実ですが……いまの殿下はもう違います。
本当に、あなたを追ってここまで来てしまうほどには……!」
正直、少し心が揺れた。
殿下の過ちを許す気は簡単に起きない。
でも……あれだけ執着して追ってくる理由がわかった今、憎しみだけを抱え続けるのは難しい。
でも――。
「フェリシア。あなたは、これからどうするつもりなの?」
フェリシアは強く握った手を胸元に当てた。
「……私はあなたに謝りたかった。それが済んだので、今日、皇都に戻るつもりでしたが……」
「でしたが?」
「殿下やアレクトやルガートの様子を見て……。
エリス様をひとりにしておくのは……あまりに危険すぎると思いました」
「危険?」
「だって……あなたを取り合う殿下とアレクトとルガートが、いずれ決闘を始めそうではありませんか……!」
「……確かに否定できないけど……!」
フェリシアは立ち上がり、きっぱりと言い切った。
「ですので、エリス様が落ち着いた生活を送れるまで、わたし……ここに住ませてください!!」
「え、えぇ!? あなたも!?」
「はい! エリス様の女友達枠として、この混沌の中に飛び込みます!!」
まさかの宣言に、私は目を丸くした。
ついさっきまで私を不利にする役を担おうとしていた人が、いまは私の味方。
人生、何が起こるかわからない。
「……わかったわ。しばらく一緒にいましょう」
「ありがとうございますっ!!」
フェリシアがぱぁっと花のように笑った瞬間。
外から――。
「エリスぅぅぅ外で話そう! 俺はここで死ぬ!!」
「殿下、静かにしてください。村人が怯えています」
「アレクト黙れ! 先に話すのは俺だ!!」
「エリス様ぁぁぁ……俺を中に入れてください……寒い……」
……騒がしい。
本当に、どうしてこうなるの?
「……仕方ないわね。全員、裏の小屋に移動するわよ」
私は全員を裏庭にある空き小屋へ案内した。
本当は農具置き場なのだけれど、広いだけマシだ。
「では、これより順番に話を聞きます。
まず殿下、あなたから」
殿下が勢いよく立ち上がり――私に跪いた。
「エリス! 本当に、あの時の俺は馬鹿だった……!」
「知ってるわ」
「うっ……! でも、その通りだ……!
俺は周囲の声ばかり聞いて、おまえの心を見ていなかった……!
エリス、もう一度……俺の隣に――」
「無理よ」
「は、はい……?」
殿下が固まった。
「今のままじゃ、無理。信用は……そんなに簡単じゃないわよ」
「……っ! エリス……!
では、どうすれば……! どうすれば戻ってきてくれる……?」
「だから、戻るかどうかはまだ決めてないって言ってるの」
私は少しだけ彼から視線を外し、次の人物に向けた。
「アレクト」
「はい」
「あなたの気持ちも、理解したわ。でも……」
アレクトは静かに頷いた。
「焦って答えを求めるつもりはありません。
私は、あなたが望むなら、ただの騎士として傍におります」
「……あなたはそういうところが、本当に卑怯よね」
「誉め言葉として受け取ります」
そして最後はルガート。
「ルガート。あなたは……離れる気はないのね?」
「ない。死んでも守る」
「死なないで。そして距離感も学んで」
「努力する」
……三者三様、まったく方向性が違う。
「フェリシア。あなたはどう思う?」
「……エリス様、とてもモテてますね!!」
「そこじゃないわよ!!」
こうして、一応の話し合いは終わった。
だが――私の平穏な辺境生活は完全に崩壊した。
元婚約者は復縁を求め、
忠誠深い騎士は恋心を隠さず寄り添い、
獣人護衛は命を懸けて離れないと宣言し、
前婚約者候補はなぜか友達ポジションに収まり、
そして……村中の噂はすでに手遅れ。
私はため息をつきつつ、空を見上げた。
(……もう静かな生活なんて無理じゃないの?)
でも――
心のどこかで、
この騒がしさを、少しだけ嬉しいと思ってしまっている自分がいた。
(まあ……いいわ。どうせなら、少し楽しんでやろうじゃない)
彼らをひとまず家の中に入れようとしたところで、私はふと気づいた。
(……これ、絶対に家が狭すぎるわよね)
何しろ、辺境の村で借りたのは、小さな二部屋の木造の家だ。
大人五人が入れば、ぎゅうぎゅうになるに決まっている。
「す、すまないエリス様。俺が外に……」
「いや、俺が屋根にでも……」
「殿下、あなたが屋根に乗ったら村人が倒れるわよ!」
「エリス……冷たい……」
殿下が涙目になりそうなのを横目に、私は深く息をついた。
「とにかく、全員は入れないから。三人は外で待って。フェリシアだけ入るわ」
「な、なぜだ!?」「俺を選んでくれ、エリス様……!」「エリス……!!」
三方向から詰め寄られたが、私は指を立ててぴしっと制した。
「フェリシアは事情を説明する必要があるからよ。それだけ」
フェリシアがほっと息をつき、三人はしょんぼりと庭に残される。
なんだか子犬を置いていくみたいで、罪悪感すら湧いてくるが……今は仕方ない。
家の中に入り、私は椅子に腰掛け、フェリシアを向かいに座らせた。
彼女は気まずそうに手を握りしめ、視線を揺らしている。
「フェリシア。……あなたが殿下の新婚約者に選ばれた経緯を、最初から話して」
「……はい」
しばらく口ごもっていたが、やがて覚悟を決めた顔で口を開いた。
「殿下から……“悪役令嬢としての役を演じてほしい”と言われたのは本当です。
エリス様を排除すれば、殿下はもっと民衆に支持されると……」
「なるほどね。殿下は昔から、人の心より数字を見ていたものね」
「最初は……わたしも殿下に選ばれたことがうれしくて……。でも、そのうち……恐ろしくなってきて」
フェリシアの目が揺れた。
「殿下は……エリス様が泣いても、何をしても、何とも思っていないように見えました。
その冷たさに……私、怖くなって」
「……確かに、あの頃の殿下は冷たかったわね」
「でも、エリス様が追放された日から、殿下は人格が変わったようで……」
「変わった?」
「はい。四日間寝込んで、そのあと……半狂乱で探し回っていました」
私は言葉を失った。
あの殿下が、そこまで?
「……エリス様。殿下はあなたを手放した瞬間に、自分がしてきたことに気づいたんです」
フェリシアは涙ぐんだ。
「だから私、殿下とは婚約を続けられませんでした。
だって……その人の心には、最初から最後までエリス様しかいなかったんですもの……!」
「フェリシア……」
「殿下に“エリスを悪役にしてほしい”と言われたのは事実ですが……いまの殿下はもう違います。
本当に、あなたを追ってここまで来てしまうほどには……!」
正直、少し心が揺れた。
殿下の過ちを許す気は簡単に起きない。
でも……あれだけ執着して追ってくる理由がわかった今、憎しみだけを抱え続けるのは難しい。
でも――。
「フェリシア。あなたは、これからどうするつもりなの?」
フェリシアは強く握った手を胸元に当てた。
「……私はあなたに謝りたかった。それが済んだので、今日、皇都に戻るつもりでしたが……」
「でしたが?」
「殿下やアレクトやルガートの様子を見て……。
エリス様をひとりにしておくのは……あまりに危険すぎると思いました」
「危険?」
「だって……あなたを取り合う殿下とアレクトとルガートが、いずれ決闘を始めそうではありませんか……!」
「……確かに否定できないけど……!」
フェリシアは立ち上がり、きっぱりと言い切った。
「ですので、エリス様が落ち着いた生活を送れるまで、わたし……ここに住ませてください!!」
「え、えぇ!? あなたも!?」
「はい! エリス様の女友達枠として、この混沌の中に飛び込みます!!」
まさかの宣言に、私は目を丸くした。
ついさっきまで私を不利にする役を担おうとしていた人が、いまは私の味方。
人生、何が起こるかわからない。
「……わかったわ。しばらく一緒にいましょう」
「ありがとうございますっ!!」
フェリシアがぱぁっと花のように笑った瞬間。
外から――。
「エリスぅぅぅ外で話そう! 俺はここで死ぬ!!」
「殿下、静かにしてください。村人が怯えています」
「アレクト黙れ! 先に話すのは俺だ!!」
「エリス様ぁぁぁ……俺を中に入れてください……寒い……」
……騒がしい。
本当に、どうしてこうなるの?
「……仕方ないわね。全員、裏の小屋に移動するわよ」
私は全員を裏庭にある空き小屋へ案内した。
本当は農具置き場なのだけれど、広いだけマシだ。
「では、これより順番に話を聞きます。
まず殿下、あなたから」
殿下が勢いよく立ち上がり――私に跪いた。
「エリス! 本当に、あの時の俺は馬鹿だった……!」
「知ってるわ」
「うっ……! でも、その通りだ……!
俺は周囲の声ばかり聞いて、おまえの心を見ていなかった……!
エリス、もう一度……俺の隣に――」
「無理よ」
「は、はい……?」
殿下が固まった。
「今のままじゃ、無理。信用は……そんなに簡単じゃないわよ」
「……っ! エリス……!
では、どうすれば……! どうすれば戻ってきてくれる……?」
「だから、戻るかどうかはまだ決めてないって言ってるの」
私は少しだけ彼から視線を外し、次の人物に向けた。
「アレクト」
「はい」
「あなたの気持ちも、理解したわ。でも……」
アレクトは静かに頷いた。
「焦って答えを求めるつもりはありません。
私は、あなたが望むなら、ただの騎士として傍におります」
「……あなたはそういうところが、本当に卑怯よね」
「誉め言葉として受け取ります」
そして最後はルガート。
「ルガート。あなたは……離れる気はないのね?」
「ない。死んでも守る」
「死なないで。そして距離感も学んで」
「努力する」
……三者三様、まったく方向性が違う。
「フェリシア。あなたはどう思う?」
「……エリス様、とてもモテてますね!!」
「そこじゃないわよ!!」
こうして、一応の話し合いは終わった。
だが――私の平穏な辺境生活は完全に崩壊した。
元婚約者は復縁を求め、
忠誠深い騎士は恋心を隠さず寄り添い、
獣人護衛は命を懸けて離れないと宣言し、
前婚約者候補はなぜか友達ポジションに収まり、
そして……村中の噂はすでに手遅れ。
私はため息をつきつつ、空を見上げた。
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