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王都の大広間に、乾いた笑い声が響いた。
「リリアーナ、お前との婚約は間違いだった」
その言葉を口にしたのは、私の婚約者である第一王子・ルーク殿下だった。
白金の髪を揺らしながら、彼はまるで勝ち誇ったような笑みを浮かべている。
隣には、彼が新たに選んだという令嬢――侯爵家の娘ミレイユが、わざとらしく私を見下ろしていた。
「殿下……どういう、意味でしょうか」
「言葉の通りだ。お前のような地味な令嬢は、王太子妃にふさわしくない。だがミレイユは違う。彼女は華やかで、聡明で、そして……私を愛してくれる」
――まるで私が、愛していなかったかのように。
胸の奥が、きゅっと痛んだ。
でも、泣くものですか。王太子妃教育を受け、あらゆる礼儀を叩き込まれた私が、こんなところで取り乱すわけにはいかない。
「……わかりました。では、婚約破棄の書状を正式に出していただければ」
「ほう、思ったよりあっさりだな。涙のひとつも流すかと思ったのに」
ルーク殿下が面白そうに笑う。
――あなたのような人に、涙を見せるものですか。
「泣いても、結果は変わらないでしょう? それに、無理に縋りつくほど愚かではありませんわ」
そう言って一礼すると、私は静かにその場を去った。
背中で、ミレイユのくすくす笑う声が聞こえる。
「かわいそうな令嬢ね。もう誰も、あなたなんか選ばないわ」
――そうかしら?
私はその言葉を胸の中でだけ笑い飛ばし、ドレスの裾を翻した。
婚約破棄の一件が王都に広まるのは、ほんの数日後のことだった。
貴族たちは噂好きだ。どの屋敷でも「可哀想なリリアーナ」「地味で冴えない令嬢」「ミレイユ様の方がふさわしい」などと囁かれているらしい。
だが、私には一つだけ幸運があった。
父が隣国リュゼリアの王弟と親交が深く、私の慰問を兼ねて招かれていたのだ。
――そう、運命の始まりはそこから。
「リリアーナ嬢と申します。王弟殿下、そして……隣国の陛下にお目にかかれるとは光栄です」
私は深く頭を下げた。
その瞬間、聞き慣れぬ低く穏やかな声が降ってきた。
「顔を上げてくれ。君が――リリアーナ嬢か」
目を上げた瞬間、息を呑んだ。
深い夜空のような髪。金の瞳。
その視線は鋭いのに、どこか優しさを帯びていて、見つめられた瞬間、胸が高鳴った。
「私はリュゼリアの王、レオネル・ディ・リュゼリアだ」
「陛下……!」
まさか、王自らが応接に現れるとは思ってもいなかった。
だが、彼はふっと微笑み、驚くほど柔らかな声で言った。
「君の話は少し聞いている。王都で不当な仕打ちを受けたとか」
「……いえ、ただの婚約破棄です。よくあることですわ」
「そう言えるのが強いところだな。だが、君を見ていると……誰かが間違っているとしか思えない」
心臓が跳ねた。
それは慰めではなく、確信のある言葉だった。
「君のような聡明な瞳をした女性を、“地味”などと呼ぶとは……愚か者だ」
――そんなこと、初めて言われた。
私は返す言葉を失い、ただ俯いた。
するとレオネル陛下がそっと近づき、私の手を取った。
「リリアーナ嬢。君に一つ、頼みがある」
「た、頼み……?」
「我が国に数日の滞在を許してほしい。君のような人物を知りたい」
その声には、国王としての威厳ではなく、一人の男性としての真摯な想いがあった。
頬が熱くなる。
「……光栄です、陛下」
滞在は、穏やかで――そして、夢のような日々だった。
朝の散歩では、庭園で一緒に花を見た。
昼には王妃教育を受けた私の知識を、彼が政治談義に役立ててくれた。
夜、星を見上げながら話したときなど、思わず素の笑みがこぼれてしまったほどだ。
「君の笑顔を見るたびに思う。前の婚約者は、どれだけ目が曇っていたのかと」
レオネル陛下の低い声が、風の中で心を撫でていく。
その言葉に胸が高鳴るのを、もう隠しきれなかった。
そんなある日。
私のもとに、ルーク殿下からの書状が届いた。
『婚約破棄を撤回する。戻ってこい。やはりお前が必要だ』
……は?
信じられなかった。
あれだけの屈辱を与えておいて、今さら「戻れ」と?
でも、すぐに理由が分かった。
隣国の王が、私を「王妃候補として招いた」という噂が、王都に届いたらしい。
ざまあみろ、とはこのことだ。
私は静かにその書状を燃やし、灰にした。
――あなたの言葉も、私の心から消えた。
その夜、レオネル陛下のもとを訪れた。
「……ルーク殿下から、婚約破棄を撤回するという手紙が届きました」
「そうか。だが君の目は、もう彼を見ていないな」
陛下の言葉に、思わず微笑んでしまった。
「はい。私が見るのは、陛下……あなたです」
彼の瞳が少しだけ見開かれた。
次の瞬間、ふっと笑い、私の頬に指を添えた。
「その言葉、確かに聞いた。ならば――私からも正式に言わせてくれ」
金の瞳が、真っ直ぐに私を射抜く。
「リリアーナ・エルヴェン嬢。私は、君をリュゼリア王国の王妃として迎えたい」
……心臓が止まりそうだった。
けれど、同時に涙が溢れそうにもなった。
誰にも認められず、愛されなかった私が――今、王に選ばれている。
「……はい。喜んで、お受けいたします」
その瞬間、レオネル陛下が私を抱き寄せた。
静かな夜の中で、ただ彼の鼓動が聞こえる。
「もう二度と、誰にも君を傷つけさせない」
「……ありがとうございます、陛下」
その言葉が、私の胸の奥に灯をともした。
翌日、使者が王都に到着した。
レオネル陛下直筆の書状――
『我が国は、貴国のリリアーナ・エルヴェン嬢を正式に王妃として迎える』
その知らせに、王都は混乱に包まれたという。
特に、ルーク殿下とミレイユの顔は青ざめたらしい。
「ど、どういうことだ!?」
「リリアーナが、王妃に……!? あんな地味な娘がっ!」
――地味? ふふ、もう誰もそうは呼ばないわ。
私は窓辺から外を見上げた。
遠くに見える青空の下、風が王都の方角へと吹いている。
ざまぁみろ、ルーク殿下。
あなたが捨てた女は、隣国の王に選ばれたのよ。
けれど――まだ物語は終わらない。
王妃として歩み始めた私の前には、さらなる試練と陰謀が待っている。
そして、レオネル陛下の過去にも、誰も知らない秘密があった。
その夜、陛下は私の手を取って、意味深に微笑んだ。
「……君にだけは、すべてを話そう。私が“君を選んだ”本当の理由を」
――静かな夜風が、二人の間を通り抜けた。
「リリアーナ、お前との婚約は間違いだった」
その言葉を口にしたのは、私の婚約者である第一王子・ルーク殿下だった。
白金の髪を揺らしながら、彼はまるで勝ち誇ったような笑みを浮かべている。
隣には、彼が新たに選んだという令嬢――侯爵家の娘ミレイユが、わざとらしく私を見下ろしていた。
「殿下……どういう、意味でしょうか」
「言葉の通りだ。お前のような地味な令嬢は、王太子妃にふさわしくない。だがミレイユは違う。彼女は華やかで、聡明で、そして……私を愛してくれる」
――まるで私が、愛していなかったかのように。
胸の奥が、きゅっと痛んだ。
でも、泣くものですか。王太子妃教育を受け、あらゆる礼儀を叩き込まれた私が、こんなところで取り乱すわけにはいかない。
「……わかりました。では、婚約破棄の書状を正式に出していただければ」
「ほう、思ったよりあっさりだな。涙のひとつも流すかと思ったのに」
ルーク殿下が面白そうに笑う。
――あなたのような人に、涙を見せるものですか。
「泣いても、結果は変わらないでしょう? それに、無理に縋りつくほど愚かではありませんわ」
そう言って一礼すると、私は静かにその場を去った。
背中で、ミレイユのくすくす笑う声が聞こえる。
「かわいそうな令嬢ね。もう誰も、あなたなんか選ばないわ」
――そうかしら?
私はその言葉を胸の中でだけ笑い飛ばし、ドレスの裾を翻した。
婚約破棄の一件が王都に広まるのは、ほんの数日後のことだった。
貴族たちは噂好きだ。どの屋敷でも「可哀想なリリアーナ」「地味で冴えない令嬢」「ミレイユ様の方がふさわしい」などと囁かれているらしい。
だが、私には一つだけ幸運があった。
父が隣国リュゼリアの王弟と親交が深く、私の慰問を兼ねて招かれていたのだ。
――そう、運命の始まりはそこから。
「リリアーナ嬢と申します。王弟殿下、そして……隣国の陛下にお目にかかれるとは光栄です」
私は深く頭を下げた。
その瞬間、聞き慣れぬ低く穏やかな声が降ってきた。
「顔を上げてくれ。君が――リリアーナ嬢か」
目を上げた瞬間、息を呑んだ。
深い夜空のような髪。金の瞳。
その視線は鋭いのに、どこか優しさを帯びていて、見つめられた瞬間、胸が高鳴った。
「私はリュゼリアの王、レオネル・ディ・リュゼリアだ」
「陛下……!」
まさか、王自らが応接に現れるとは思ってもいなかった。
だが、彼はふっと微笑み、驚くほど柔らかな声で言った。
「君の話は少し聞いている。王都で不当な仕打ちを受けたとか」
「……いえ、ただの婚約破棄です。よくあることですわ」
「そう言えるのが強いところだな。だが、君を見ていると……誰かが間違っているとしか思えない」
心臓が跳ねた。
それは慰めではなく、確信のある言葉だった。
「君のような聡明な瞳をした女性を、“地味”などと呼ぶとは……愚か者だ」
――そんなこと、初めて言われた。
私は返す言葉を失い、ただ俯いた。
するとレオネル陛下がそっと近づき、私の手を取った。
「リリアーナ嬢。君に一つ、頼みがある」
「た、頼み……?」
「我が国に数日の滞在を許してほしい。君のような人物を知りたい」
その声には、国王としての威厳ではなく、一人の男性としての真摯な想いがあった。
頬が熱くなる。
「……光栄です、陛下」
滞在は、穏やかで――そして、夢のような日々だった。
朝の散歩では、庭園で一緒に花を見た。
昼には王妃教育を受けた私の知識を、彼が政治談義に役立ててくれた。
夜、星を見上げながら話したときなど、思わず素の笑みがこぼれてしまったほどだ。
「君の笑顔を見るたびに思う。前の婚約者は、どれだけ目が曇っていたのかと」
レオネル陛下の低い声が、風の中で心を撫でていく。
その言葉に胸が高鳴るのを、もう隠しきれなかった。
そんなある日。
私のもとに、ルーク殿下からの書状が届いた。
『婚約破棄を撤回する。戻ってこい。やはりお前が必要だ』
……は?
信じられなかった。
あれだけの屈辱を与えておいて、今さら「戻れ」と?
でも、すぐに理由が分かった。
隣国の王が、私を「王妃候補として招いた」という噂が、王都に届いたらしい。
ざまあみろ、とはこのことだ。
私は静かにその書状を燃やし、灰にした。
――あなたの言葉も、私の心から消えた。
その夜、レオネル陛下のもとを訪れた。
「……ルーク殿下から、婚約破棄を撤回するという手紙が届きました」
「そうか。だが君の目は、もう彼を見ていないな」
陛下の言葉に、思わず微笑んでしまった。
「はい。私が見るのは、陛下……あなたです」
彼の瞳が少しだけ見開かれた。
次の瞬間、ふっと笑い、私の頬に指を添えた。
「その言葉、確かに聞いた。ならば――私からも正式に言わせてくれ」
金の瞳が、真っ直ぐに私を射抜く。
「リリアーナ・エルヴェン嬢。私は、君をリュゼリア王国の王妃として迎えたい」
……心臓が止まりそうだった。
けれど、同時に涙が溢れそうにもなった。
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「……はい。喜んで、お受けいたします」
その瞬間、レオネル陛下が私を抱き寄せた。
静かな夜の中で、ただ彼の鼓動が聞こえる。
「もう二度と、誰にも君を傷つけさせない」
「……ありがとうございます、陛下」
その言葉が、私の胸の奥に灯をともした。
翌日、使者が王都に到着した。
レオネル陛下直筆の書状――
『我が国は、貴国のリリアーナ・エルヴェン嬢を正式に王妃として迎える』
その知らせに、王都は混乱に包まれたという。
特に、ルーク殿下とミレイユの顔は青ざめたらしい。
「ど、どういうことだ!?」
「リリアーナが、王妃に……!? あんな地味な娘がっ!」
――地味? ふふ、もう誰もそうは呼ばないわ。
私は窓辺から外を見上げた。
遠くに見える青空の下、風が王都の方角へと吹いている。
ざまぁみろ、ルーク殿下。
あなたが捨てた女は、隣国の王に選ばれたのよ。
けれど――まだ物語は終わらない。
王妃として歩み始めた私の前には、さらなる試練と陰謀が待っている。
そして、レオネル陛下の過去にも、誰も知らない秘密があった。
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