【完結】未来の息子がやってきた!?

海(カイ)

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未来の息子がやってきた!?

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 パトリックが俺らの所へ来て2週間ほど経ったが、パトリックは早々にここでの生活に慣れた。
 パトリック曰く、クリフ、アニッサ、そしてなんとオデッセのことも元々知っており、クリフおじさん、アニッサさん、オデッセ先生と慣れた様子で皆と関り、言わずもがなシメオン邸は勝手知ったる我が家である。 
 
 その2週間で俺とソフィアの関係には大きな変化があった。
 なんと、今までは学校での関りしか無かった俺らが、あれから何度かパトリック主催でスイーツ巡りや買い物に行ったりとプライベートでも過ごしたのだ。パトリック込みだったがデートと言っても過言ではないだろう。
 今日なんて俺の家に(クリフとアニッサも居たが)ソフィアが遊びに来た。俺の部屋にいるソフィアを見るともう結婚したのかと錯覚を覚える程だった。


「…ねぇ、パパ…。」
「?」

 今日の余韻に浸っていると、ベッドに寝そべり今にも寝落ちしそうなパトリックが俺に話しかけてくる。



「…ママの事好き?」
「は?」
「………今のパパとママ、楽しそうでぼく大好き。」
「…?」


 どういう意味か聞き返そうにもパトリックはあっという間に眠ってしまった。シメオン邸をソフィアに紹介しようとはしゃぎすぎて疲れてしまったのだろう。
 起こさないようにパトリックの俺と似たやわらかい髪を撫でる。

「……す……………、」

 …やはり恥ずかしくて言えない。真っ赤に染まった顔を隠すように静かに指を鳴らし、ベッドサイドの照明を消した。
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