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未来の息子がやってきた!?
52 未来の息子がやってきた!?【完】
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俺はパトリックをソフィアごと抱きしめ、細かく魔力を計算する。座標は俺がこの前飛んだ未来の実家だ。チリっと悲しい静電気が火花を散らす。
「…じゃぁ…、飛ばすからな、パトリック。」
「パトリック…、元気でね。」
「じゃぁ、パパ、ママ、未来でまってるね。」
バチっと一層稲妻が走った瞬間、腕の中に居たぬくもりが消えた。
「……っ。」
「……いっちゃったね…。」
「…あぁ…。」
「寂しい?」
「うん。」
「あら、素直…。」
「まぁな…。」
俺の返事に眉を下げて微笑むソフィア。俺は胸の中に居残った虚しい残渣を埋めように、ソフィアを正面から抱きしめた。するとエイデン!?と未だスキンシップに慣れないソフィアがもぞもぞと逃げようとしたため、さらに力を込めて逃がさないようにする。
観念したのかおとなしくなったが、手の置き場がないのかおろおろしている様子に笑えてくる。
可愛らしい反応をするソフィアのお陰で調子を取り戻した俺はソフィアの肩に頭を乗せてポツリと呟いた。
「…パトリックか…。」
「…?」
「何でパトリックって名前にしたんだろうって…。」
「…な、何でだろうね?」
「ソフィア。」
「ん?」
「愛してる。」
「…っ!?」
「…妊娠したらさ、」
「に、妊娠!?」
「傍でお腹が大きくなるの一緒に楽しみたいし、辛いときは俺何だってするし、出産するときは絶対立ち合いたい…。」
「え!?う、うん…、ありがとう…?」
「だからさ、」
「…?」
「今から作る?…子ども。」
「…っ!?」
未来の息子がやってきた!?【完】
「…じゃぁ…、飛ばすからな、パトリック。」
「パトリック…、元気でね。」
「じゃぁ、パパ、ママ、未来でまってるね。」
バチっと一層稲妻が走った瞬間、腕の中に居たぬくもりが消えた。
「……っ。」
「……いっちゃったね…。」
「…あぁ…。」
「寂しい?」
「うん。」
「あら、素直…。」
「まぁな…。」
俺の返事に眉を下げて微笑むソフィア。俺は胸の中に居残った虚しい残渣を埋めように、ソフィアを正面から抱きしめた。するとエイデン!?と未だスキンシップに慣れないソフィアがもぞもぞと逃げようとしたため、さらに力を込めて逃がさないようにする。
観念したのかおとなしくなったが、手の置き場がないのかおろおろしている様子に笑えてくる。
可愛らしい反応をするソフィアのお陰で調子を取り戻した俺はソフィアの肩に頭を乗せてポツリと呟いた。
「…パトリックか…。」
「…?」
「何でパトリックって名前にしたんだろうって…。」
「…な、何でだろうね?」
「ソフィア。」
「ん?」
「愛してる。」
「…っ!?」
「…妊娠したらさ、」
「に、妊娠!?」
「傍でお腹が大きくなるの一緒に楽しみたいし、辛いときは俺何だってするし、出産するときは絶対立ち合いたい…。」
「え!?う、うん…、ありがとう…?」
「だからさ、」
「…?」
「今から作る?…子ども。」
「…っ!?」
未来の息子がやってきた!?【完】
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