異世界転移したら失踪していたクラスメイトと再会したんだが 〜50人目記念で最強になった俺は異世界を無双する〜

黒猫

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5話 Sランク冒険者

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     新たな情報は入手できた。どうやら神に選ばれし世代というのは世界から指名手配とされてるらしい。

    俺もそのうちの1人だが、まだここにきて間もないためにバレることは無いだろう。しかし、俺のステータスは50人記念で最強クラスの実力を持っているそうだ。そのため、俺の実力を他のやつにバレてしまっては神に選ばれし世代と疑われてしまう。

   何とかして実力を隠し通し、なおかつ他の神に選ばれし世代に対抗する実力と技量を付けないとな。

    そこで俺はまたさっきのギルドに戻り、1つの依頼書を手に取る。

「あっ、さっきのお兄さん。なんでさっきは……………これはSランクの『フェニックス』ですか!?」

「あれ?」

    なんでそんなに驚ろかれてるんだ…?他にSSSとかSSとかあったから少し低めのSにして、実力がバレずに丁度よく技量を鍛えるつもりが失敗だったか?

「Sランクを受けるなんて…!そんなに強い方だったんですね!それなのに神に選ばれし世代を知らないなんて………まさか」

    やばい疑われているな………!

「いやぁ、すいません。間違えました」

    ここは冷静に取り消しておこう。まだ初めてこのギルドに来て何も知らなかったということにしよう。それなら何も不自然なことは無い。

「そういう事でしたか!ですが、すいません、依頼の取り消しは不可能でして……」

   俺は思わず口を抑える。このままだと百パーセント神に選ばれし世代だと疑われてしまう。わざと失敗したら死んでしまうし、成功したら命を全世界から狙われてしまう………ていうか、依頼取り消し無しってどんな制度だよ!

    苛ついている俺に受け付けのお姉さんが良好な案を提案してくれる。

「あっ!そういえばSランク冒険者の方がフェニックスの依頼を受けていたのを思い出しました!そこに合同するのはどうでしょうか?」

「素晴らしい!」

    と俺はお姉さんを褒める。お姉さんはえっへんと得意げにする。これで一個問題は解決だ。

「それでは早速向かってください。Sランク冒険者の方には連絡をしておきますので」

「ありがとう」

     軽く会釈をして、俺はギルドを出る。そのとき、俺は周りから睨まれた。どうやらあの受け付けのお姉さんは男性冒険者から人気だったようだ。










☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆










     フェニックスの依頼書に記載されていた『光明の森』に到着した。とても複雑で木が入れ組んでいる。
     ここから少し行ったところにSランク冒険者が居ると言っていたが………見つけた!

「えーあんなちんちくりんがー?」
「うるさい黙れユミン」
「そうだ。失礼だぞ」

     見つけたSランク冒険者は男性2人で女性1人の3人パーティーのようだ。3-Aの奴らだったらどうしようと思ったが大丈夫だったな。

    近くで見てみると全員20代前半の若手パーティのようだ。女性は金髪に染めている。

「よろしくお願いします」

「えー敬語使ってる冒険者なんて…」

    女性が失笑する。どうやら、敬語を使っていることが良くなかったようだ。

「まぁまぁ、良いじゃん。よろしくね、『狼煙』のリーダーのアイズだよ」

    リーダーのアイズは鉄の重装備でいかにもタンカーみたいだ。実際は分からないけど。

「いえーい!メンバーのビーズだぜ!よろしくぅ!」

     この陽気なお兄さんは腰に2つの剣を装備している。どうやら機動力重視の双剣士のようだ。

「メンバーのユミンよ」

    ユミンは金髪のチャラいギャルみたいだ。それに俺に対する目が悪い。何故か彼女を不快にさせてしまったようだ。

「事情は聞いたよ。君も災難だね。まぁ、あとは任せて、君は後ろで見てな」

「分かった。ありがとう」

「お!良いね、冒険者ではタメ口が基本だからね」
 
    こうして俺達はフェニックスが居る場所へ向かった。多分俺がすることは何も無いだろうが。
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