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1章

16話 大会②

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「ただいまより、第一試合を開始します」

それでは、お互い握手を

「よろしく頼む」

俺がそう言うと、相手選手ライトが

「よろしくな!あいつはああ言ってたがみんなお前には感謝しているんだから、気にすんなよ!」

!!
なんだ、あの猿顔の妄想だったのか?

「それではスタート!」

相手は筋肉モリモリのマッチョだ…組まれたらまずいかもな

「スパークショット!」

雷が一直線に飛んでくる

俺はそれを髪一発回避する

マッチョのクセに、魔法メインかよ!なんのための筋肉だよ!

俺は少し笑いそうになった

「それなら、俺も!火炎弾!」

「なに!?」

ライトも髪一発回避した

「お前、魔法が使えたのか…素手でキングオークを倒したと聞いていたのに…」

俺は思わず笑顔が漏れてしまう

「ふっふっふ、情報が遅いぜ!」

身体能力強化を発動!
スピードを乗せて、ライトとの距離を詰める

「正拳突き!」

初めて、正拳突きをかわされた!この大会レベルが高い!
しかし、かわされた場合の対策はしてある

「後ろ回し蹴り!」

後ろ回し蹴りがライトに直撃する
異世界で初の蹴り技を決めた

「ぐっ…なんだその技は、視界がくらくらしやがる」

くらくらして、俺のことが見えていない隙にトドメの正拳突きを決めた

「しょ、勝者!ショウタ選手!」

ワァァー!!!

観客が騒ぎ始める

「凄いぞー!ショウター!!!」

「優勝してくれぇー!」

前世を思い出すな…優勝したときの喜びをもう一度味わいたい!

そして、そこから俺は第二試合、第三試合を勝ち抜き、準決勝

「それでは準決勝、ショウタ選手対マタタビ選手の試合を始めます」

「よろしく頼む」

「……よろしく」

相手選手マタタビは少し俺を見つめた後によろしくと言う
見た目はかなり強そうだ

「それでは、スタート!」

とりあえず、火炎弾で牽制してみるか

「火炎弾!」

火炎弾を放つとマタタビに命中する

「ふん」

全くの無傷だった

なかなかの耐久力だな…近距離戦しかないか

身体能力強化で間合いを詰める

「正拳突き!」

それをマタタビはかわす

連続で3回打つが、全てかわされる

「なかなかやるな…」

「ふん…闇ノマタタビ」

黒色の物体が様々な方向から50発くらい飛んでくる

シールド!

シールドを展開する

「ふぅ…危なかった」

シールドが全てを守り、耐え抜いた
しかし、さっきの魔法…マタタビとか言ってなかったか?自分の名前が入っているなんて、オリジナル魔法か?

「二段蹴り!」

フェイントに引っかかり、見事に命中した
そして、怯んだ隙に後ろ回し蹴りも当てる

「うぅ…」

マタタビは体がふらついている

今がチャンスだ!そう思い、踏み込んだ瞬間

「闇の波動!」

マタタビから闇の衝撃波が出される

「くっ…痛てぇ」

火炎弾を連発して、マタタビの背後に近寄る

「終わりだ!正拳突き!」

マタタビに命中して、マタタビは倒れる

はぁはぁ、今までで一番強かった

「勝者!ショウタ選手!」

「ぷはぁ!ショウタ、お前強いな…」

「ありがとう。お前こそ強かった」

「今度の魔族大規模襲撃ではよろしくな」

「お前も参加メンバーか!頼もしいぞ!よろしく頼む」

そう言って、俺らは別れる

残りは決勝!あの猿顔を倒すぞ!
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