GUNGIRLs -MädchenWaffE- SidE-Y

零章 設定資料・用語集

序章・一章 用語集

――CNS
(Competitive Next Survivalgame)
通称CNSは、
次世代サバイバルゲームの総称。
この世界では競技型サバイバルゲームの事を指す。
樹脂製の弾を用いて競い合った時代とは異なり、
物理的な弾は存在しない。
銃の挙動から弾の弾道計算・当たり判定など、
すべてをAR・AI技術を用いてリアルに’再現している。
利用には競技用の視覚端末が必須。

競技に用いる銃の構造は単純で、
・通信基盤
・リコイル機構(振動・ブローバック)
・バッテリー(マガジン)のみである。
可動部分はトリガー・リコイル・マガジン部のみ。
実銃の様な細かい部分の可動は好きにカスタマイズできる。
発射機構は存在しない。
競技用は実銃ベースとなる為、
重さに加え、ブローバック機構が必須となる。
前世代のトイガンに比べ安価で敷居は低い。

対応した通信端末を用いる事で、
誰でも楽しむことが出来る。
CNSは世界的に行われている競技で、
セーフウォー（安全な戦争）と言われている。
年齢層は幅広く、競技種類も多数存在した。
リコイル機構に年齢制限があり、
高校生までは専用の低リコイル版が使われる。
18歳以上からはリアルリコイルの使用が可能になり、
より実銃に近い衝撃を楽しむことが出来る。
競技用も18歳以上は強制的にリアル版へ移行する為、
射撃の制御が格段に難しくなる。
高校生仕様が1として、リアルは約3倍とその衝撃は大きい。

使用する銃は《アーム》と呼ばれ、
競技者は何時でも日常的に携行する事が出来る。
競技が浸透するとホルスターを付けた姿は世間に受け入れられた。
メインアームとなるサイズの銃を持つものは少なく、
主にサイドアームとなるハンドガンを携行するのが一般的。
競技者の情報交流場となるガンナーズサロンと呼ばれるスペースは、
初期は主要都市に点在する程度だったが、
今では喫茶店の如く競技人口に応じて多数運営されていて、
ネットワーク上ではそれ以上に盛んな交流が行われている。


――ARデバイス ARiSS
(Augmented Reality information Screen System)
通称アリス。
この世界で最も普及している可視性情報端末の名称。
様々な形状が存在し軽量で目への低負荷が特徴。
現代のスマホから切り替わった存在。
世界シェアは95％と圧倒的。
コアとなるOS・ソフトウェアの技術を無償で提供している。
この類の情報端末利用には必ず本人確認が伴う為、
未登録機の使用は重犯罪行為になる。


――Cybernetics Contact lens.
電子制御型コンタクトレンズ。
通称C2L。

視認情報や距離測定、虹彩の変化や光線の軽減、
視力の矯正と様々な機能を備えた次世代コンタクトレンズ。
競技中は視力矯正、
有害光線低減と視認虹彩の変化（カラーコンタクト）以外は使用してはならない。
法律上完全登録制で試験会場等は機能が限定される。
利用が悪質な場合は禁止者リストに登録され、
一度登録されるとまず解除されることはない。
セキュリティに影響を与えるレベルの虹彩変化は法律で禁じられている。
一般利用に身体的な規約は無く登録すれば誰でも利用は可能。
定期的な認証を必要とする為、管理を怠ると面倒な手続きが必要。
3度認証を延滞させると利用停止処分になり長い審査が必要になる。
犯罪歴等があるとほぼ利用は不可能。
違法に入手したとしても3層虹彩認証で機能が停止する。
所有者による仮認証で家族や知人にお試しをさせる事が可能。


――CNSの競技について。(抜粋)

・ガン=アーツ

　ガン=カタをベースに競技化されたもの。
　競技が生まれて1年とまだまだ若く発展途上なところもある。
　弓木が部活をしていた頃には存在していない。

　カタと言われる動きを使ってヘッドショットキルを目指す。
　競技者はアームを持っていない側の手を触れ合わせ、
　お互いのカタによって攻防を繰り返す。
　体に触れている間だけが頭部への有効射撃を行える。
　攻防時の動きが特殊で武術等に精通している方が有利と言われる。
　互いの呼吸が合わないととにかく不格好になりがち。
　アームによる打撃、体の部位を使った攻撃は反則行為で、
　減点もしくは失格となる。
　その衝撃度はAIによって常時に監視されているが、崩し動作は可能。
　ヘッドショット以外での勝敗は弾切れのみ、
　全試合を通して10発を有効に使わないといけない。　
　CNSでは新しい競技だがその特殊性から人気はいまいち。

・フルアサルト
　セミアサルト
　デュアルアサルト
　シングルアサルト

　チーム形式殲滅戦の名称。
　シングルは体験版用で、NPCと戦う。
　フルは30～15名で行う多人数戦、
　セミは3～12名までが定数。
　デュアルは2名となる。
　CNSと言えばアサルトと言われる競技の花形。
　戦略と戦術が重要で、
　スタンドプレーが功を奏するのはまれ。
　有るとすればスタンドプレーから生じる、
　チームワークだけらしい。

　
・山猫
　フォックスハウンド
　ファントムシューター

　山猫は狙撃競技の総称。
　基本は1対1となる競技、
　フォックスとファントムが派生競技となる。

　山猫は長距離でお互いを索敵し制限時間内に仕留める。
　時間経過と共に相手の形跡が視認できるようになっていく。
　スポッター有りと無しが存在する。
　スポッターキル時は敵シューターの位置が一瞬表示される。

　フォックスハウンドは1人のスナイパーを5人が追うキツネ狩り。
　時間以内にどちらかが殲滅されるか、
　スナイパーが時間内を生き延びる事でも勝利となる。

　ファントムシューターは2対2で行うスナイプ戦で、
　時間によって戦闘領域が狭くなっていく形式。
　シューター、スポッターで構成され、
　スポッターは武器を持つことは出来ない代わりに、
　光学式迷彩を1分ｘ5回使用可能。
　スポッターをキル出来るかで勝敗が大きく変わる。
　シューターを倒したら勝利。

・クイックアイ

　対人戦では無く的撃ち競技。
　ランダムで出現する標的を的確に素早く破壊する。
　的は人間の反射神経で対応出来る速度で現れる。
　音楽を流しながらやるのがスタンダードで、
　リズムゲーム的要素を持っている。
　出現方法もAIによって絶妙に管理され、
　小気味よく進むゲーム性に中毒性がある。
　アサルトに続く人気競技。

・デュエリスト

　1対1の決闘。
　合図と共に頭か心臓へ先に撃ち込んだ方が勝者となる。
　早く撃つか間を取るかが肝となる競技で、
　撃てる弾は1発。
　他の部位に当たった場合はポイントとなり、
　時間切れの判定時にその総合値で勝敗が決まる。
　独特の空気感から、
　自身のスタイルこだわりを持つプレイヤーが多い。


――本作品でのVR・MR・AR技術

VR『Virtual Reality』仮想現実
見える物が仮想空間に存在するが、
それを現実的な感覚で体験出来る技術。
本作品ではまず登場しません。

MR『Mixed Reality』複合現実
VRとARを組み合わせた様な技術で、
VRに類似する空間を現実へ透過し、
体感を重視した技術。
本作品ではARに統合され使われています。

AR『Augmented Reality』拡張現実
現実世界で視覚に様々な情報を与え、
仮想の存在が実在しているかの様な効果を与える。
MRと統合された事によって様々な効果が増えた。
視認出来る物の形状変化や壁のスクリーン化、
CNSのテクスチャ効果等。