試さずにはいられない。

ひやむつおぼろ

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⭐︎燃える【R18 中学生×成人表現有り】

 桃矢は帰り道もずっと、俯いて黙っていた。オレもずっと黙っていた。バレないようにと遠くで男漁りをしていたせいで、いやに長いほど電車に揺られている。オレを桃矢はどうおもったんだろう。オレの後を追いかけたせいで昔のように、男に迫られたと怒っているだろうか。それとも、桃矢そっくりの男といたことを…。

 終電近い電車には人が1人も乗っていなくて。ぽつんと2人だけ座席に座って。オレはぼんやりと吊革を眺めていた。

「ね、兄さん。あの人、僕に似てたね。」

「そんなわけ」

「ねぇ、兄さんは、あの人に何してもらう予定だったの?」

 隣を見ることさえできない。背中に嫌な汗がぶわっと湧き上がる。電車のヒーターに体が炙られていくような心地になる。

「……ごめん」

「なんで、教えてくれないの。僕に言えないことしてたの?」

「…っ、桃矢には関係ないだろ。ホモが苦手ならオレは、もう桃矢とも関わんないから…。」

「兄さんは何もわかってないんだね」

「えっ」

 ぷしゅーっと音が鳴り、扉が開く。隣に座っていた桃矢は立ち上がり、扉に向かって走る。駅名を見てギョッとする。治安の悪い繁華街だった。なぜか知らないが彼には今SPがついていない。幼い頃のように攫われてしまう。オレは後を追った。

 桃矢は改札を出ていた。

「ゆっくり話せるとこがいいよね。」

 兄さん早くおいでよ。改札の中で二の足を踏んでいたオレの後ろで、電車があざ笑うようにガタガタ音を立てて走り去っていく。

 逃げ場はなかった。

ーー

 ぎし、ぎしと腰骨が軋む。スプリングが効いたベッドの上でオレは桃矢に組み敷かれていた。桃矢の家の経営しているホテルの最上階スイートルームで、手錠をつけられて後ろから突き上げられている。

「ひっ、いや、ぁ、ごめ、なさぃ……!あッ、ひぎゅ、ゆるひ…あ゛…あぁ゛ー」

 後ろの経験はない。初めてだった。桃矢の熱に触れるのさえ初めてだった。幼い頃、それこそ幼稚園年少の頃のおむつ替えも手伝っていた。小さく小水に濡れていたものが、おおきく育って自分の中にある。それが恐ろしくて、恐ろしいほどに興奮して。ロクに慣らしていない排泄器が、まるで蜜を欲して縋るように収縮する。はしたない。はずかしい。自分が自分でなくなっていく。体だけが高まって心がついていかない。兄でありたかったという理性が、やめろ!とまれ!と叫ぶ。

「兄さんはさ、何をして欲しかったの?あの人に!」

「や、ぁあっ…だめッ!しないで…ぬ、ひッ!抜いてぇ!」

「……僕とそっくりなあの人と、何する気だったの。」

「あ゛ぁ……はげしッ。ぎっつぃ…!?ひっぁあ゛!たすけ、奥、おぐ、こねな、っで」

「ぎゅうぎゅうして、欲しがってるくせに!なぁ、言ってみろよ!なんで僕のそっくりさんとなかよくしてるの!?なんで僕じゃダメなんだよ!」

 ばしん、と大きな音を立てて尻を叩かれる。じん、とした痛みは腰骨に響き、激しい快感となって押し寄せる。

「ぎっ、あぁ!やめ、たたかな゛っ、で!」

「…へんたい。叩いたのに喜んでるよね兄さん。あの人にもしてもらったの?あの人より僕の方が気持ちいいんじゃない?ねぇ、ねぇ!なんとか言えよ!変態!」

「あ゛っ、あぁ。はっ、ぎっぁあ゛。」

「子供の僕に、好き勝手されてっ。はっぁ、こんな、喘いで、本当に兄さんは救えないね!」

「ひっ、いや、やめて…。そんな゛!こといわなっ、あ゛ぁ」

「あは、は。おもしろい。音が出るおもちゃみたいだね。」

 ふいに腰振りが止まる。何度も打たれてひりひりとした尻たぶを桃矢が優しく撫でる。背中が粟立ち、快感に震える。

「ね、兄さん。ぼくは、兄さんがいない間ずっと寂しかったんだよ?」

 でもね?と言いながら、桃矢はオレの尻を揉みしだき、桃矢のもので広がりきった穴の淵をするりとなでる。

「でも、兄さんは、僕が寂しい思いしてる間、あの人と恋人ごっこしてたんだね。」

「…とーや……。」

「兄さんは僕のこと嫌いになった?もう遊んでくれないの?」

「とうやの、ことを嫌いになるわけ、ないだろ?」

 オレは体を捻り、桃矢の顔を見て笑いかける。

「じゃあ、僕を兄さんの恋人にしてよ。あのひとと、別れてよ…」

 桃矢はオレの背中に縋り付く。綺麗な顔は近くにいなかった6年の間でも劣化することなく、むしろ歳を重ねるごとにさらに美しくなっていく。その美しい生物が、オレにだけ縋って恋人にして欲しいと懇願していた。中で怒張が動いて、頭がおかしくなりそうなほど茹で上がる。

「あぁ、わかった。」

 その言葉を最後に、その晩はろくな言葉も喋れず喘ぎ倒した。
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