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甘えん坊に、にんまり
しおりを挟む幼い子がいる場所は、なんとも言えない優しい空気感に包まれている。自由気ままにあっち行ったりこっち行ったり。そうかと思えば、まだ数ヶ月の下の子のところへ。お世話したいという気持ちがあるのはわかるが、ちょっと危ない感じで母親に止められることも。
そうすると、泣いてしまう。
そんなときに駆け寄ってきたら、優しくしてあげたくなるのは当たり前だ。それで笑顔になればもう癒しだ。
私のところへ来るわけではない。その子の母親の弟のところへ行く。私は親戚の集まりがないと会うことはないからね。
「誰?」
そんな顔でみつめられるだけ。それはそれで、愛らしいものだ。
幼い子にも負けないくらいの癒しをくれるのが猫だ。
猫にもいろいろな性格があるけど、甘えん坊の猫はもう可愛くてしかたがない。だからってツンデレな猫も違った可愛さがある。けど、ここは甘えん坊の猫の話をしよう。
通い猫さんが連れてきたのか、ついて来てしまったのかわからないけど、甘えん坊のトラ猫がいる。いや、撫でられるのが大好き猫というべきか。
頭を撫でてあげると、もっともっととばかりに頭で押してくる。そのうち、ゴロンと横になって撫でての催促。
なんとも言えない鳴き声をあげてくるのも和む要因のひとつだ。
「そこそこ、快感」
そんな感じだろうか。
猫も気持ちいいのだろうけど、撫でている私も癒しをもらっている。
撫でるのをやめると、「もうやめちゃうの」といった感じの眼差しを送ってくる。だから、なかなか撫でるのをやめられない。
トラ猫は雄だ。雄猫のほうが甘えん坊だなんて話を聞くけど本当なのかもしれない。そう思う反面、どうだろうと思うこともある。猫の性格もいろいろだから。
そういえば今まで飼っていた愛猫は全部雄猫だった。
通い猫さんは雌猫だけど、あまり触られるのが好きではない。トラ猫と真逆だ。そう思っていたけどここ最近、少し甘えて来る素振りを見せている。トラ猫の様子を見ているせいなのだろうか。
「私も可愛がって」
そう通い猫さんが思いはじめているのだろうか。なんだか嫉妬しちゃうみたいな感じなのだろうか。それは正直わからないけど、甘えてきてくれたほうが嬉しい。
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