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第二話 “最期”なんて言わせない②
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翌朝、僕は先に目が覚めた。
隣には穏やかな寝息をたてて眠る龍之介君。
昼には旅行に行っているとみ子と朝子と朝巳が帰ってくる。
「犀星君、おはよう」
ずっと、寝顔を眺めていたら龍之介君が目を覚ました。
「おはよう、龍之介君」
寝惚けながら僕の肩に頭を預けてきて不安そうに訊いてきた。
「昨日のこと、夢じゃないよね?」
「夢なわけないだろう。約束、覚えているかい?」
僕が意地悪く確認すると、龍之介君の頬が赤くなった。
「毎週、三回、犀星君に抱かれにくるって……」
「そう、その約束だよ。
なんなら、毎日、抱いてもいいんだよ?」
冗談ではなく、僕は本気で龍之介君を毎日抱きたい。
「ま、毎日は、さすがに身体がもたないけど、
毎週三回は必ず来るよ。
だけど、犀星君、君を“生きる意味”の一つにしてもいい?
もちろん、自分の家族である妻の文も息子たちも大切だけど、
犀星君を愛しているんだ。
犀星君は僕の“所有者”だから……」
「“所有者”ねぇ…… なら、僕の“所有権”も龍之介君に預けよう」
一心同体とはよく言ったものだ。
「僕が犀星君の“所有者”になってもいいのかい?」
「僕だけが“所有権”を持っているのは不公平だろう?
お互いに“所有権”を持つってことでいいんじゃないかな。
龍之介君が僕に依存すればいい
なんて思っているのは異常だろうか……?」
いや、考えるまでもなく、異常だ。
「昨日、抱いてもらった時点で犀星君に依存してるよ。
だって、起きたばかりなのにもう、
抱いてほしいと思っているんだから……」
あまり、可愛いことを言わないでほしい。
「朝からとは大胆だね」
僕がそう言うと龍之介君は顔を赤らめながら着物の袖を掴んだ。
「犀星君、抱いて……お願い……
それとも、朝から、なんて、はしたなかったかな……」
龍之介君は思考が直ぐに悪い方に向いてしまうらしい。
「はしたないなんて思わないさ。わかった、抱いてあげる」
「本当に? ぇへへ、嬉しい」
龍之介君は自ら口づけをしてきて、早くとねだってきた。
「昨夜みたいに……駄目かい?」
本当に龍之介君は可愛いな。
「そんな不安そうな顔をしなくても大丈夫だよ。
龍之介君の望むように抱いてあげるから具体的に
どう抱いてほしいのか、言ってごらん?」
「昨夜のように、犀星君のモノを結腸まで
挿入て、僕が犀星君のものだってわからせてほしい……」
“具体的”にと言ったのは僕だけど、
こんな簡単に理性を壊されるとはね。
「一気に挿入るから、
深呼吸を忘れて入れてはいけないよ、わかったかい?」
「うん……もう、犀星君のモノ、ほしい……
僕の結腸にちょうだい……」
龍之介君は臍の下を掌で撫でながら言った。
本当に龍之介君は可愛すぎる。
「全く、そんな露骨に“ここにほしい”なんて示すなんて……
龍之介君は僕を 狂わせる天才だよ」
女性なら、子宮がある場所だ。
そんな所まで挿入てほしいだなんて……
「僕は犀星君のものだし、僕は“犀星君の女”になりたいんだ」
本当に……龍之介君は……
「“僕の女”になりたいなんて軽々しく言ってはいけないよ」
「本当の女性のように、妊娠・出産はできないけど、
僕は本気で“犀星君の女”になりたいんだ。
だって、僕を抱けるのも 生きていていいと思わせてくれるのも、
犀星君だけだから……
君が家族を深く愛していることは知っているから、
“二番目”でいいんだ……“犀星君の女”になりたい」
“二番目”という言葉に酷く胸が締め付けられた。
「“二番目”なんて言わないでおくれ。
家族が一番で君が二番なんて思っていない。
家族は家族。龍之介君は龍之介君だ。
僕の中で家族と龍之介君は比べるものではなく、
全く別の所にある存在なんだよ」
「僕の自惚れじゃないなら、
それは、僕が、犀星君の“特別”ってこと?」
幼子のような不安が滲み出た声色で訊いてきた。
「疑われるとは心外だな。僕の言葉が信じられないかい?」
龍之介君の頬に手を添えて意地悪く訊いた。
「ちが、犀星君の言葉が信じられないんじゃなくて……」
「“僕の女”になりたいと言ったのは嘘だったのかい?
それなら、今日はもう、君の家にお帰り」
僕は、わざと突き放すように告げて書斎の入り口を指差した。
「違うよ……僕は本気で “犀星君の女”になりたい……
お願い、僕のこと、見放さないで…僕を捨てないで……
犀星君に捨てられたら今度こそ、
本当の意味で“生きる意味”がなくなってしまう……」
少し意地悪が過ぎたかな。
「僕が龍之介君を捨てるわけないだろう。
君があまりにも疑うものだから、少し意地悪を言ったのさ」
僕は龍之介君を抱き寄せた。
「ごめんなさい……怖かったんだ……
僕が本当に犀星君の“特別”でいいのか……」
龍之介君は自己肯定感が低いと前々から思っていたけど相当らしい。
「言葉で言ってもわからないなら、身体に教え込むまでさ。
ほら、“僕の女”になりたいなら、
[犀星君のモノを結腸に 挿入て
犀星君の女にしてください]って言うんだ」
龍之介君の耳元で低い声で囁いた。
「犀星君のモノを 結腸に挿入て
僕を“犀星君の女”にしてください……」
「よくできました。
一気に挿入るから深呼吸を忘れてはいけないよ」
二・三回、深呼吸をさせて力が
抜けたところで最奥を一気に貫いた。
「ほら、龍之介君がほしがった結腸だよ」
臍の下を軽く押した。
「あぁぁぁ、お腹の中、犀星君の形に……」
もう一度、今度は少し強めに臍の下を押した。
「今、そこ、押さないで……!! ひゃぁぁぁっ!!」
ニヤリと笑って、押す力を強めた。
「龍之介君がほしいと言っていた結腸だよ。
気持ちいいだろ? これで、完璧に龍之介君は“僕の女”だよ」
止めていた律動を再開し一度、
ギリギリまで抜き一気に結腸に押し込んだ。
「か、ひゅ、あ、あ……苦しいのに、気持ちいい……
もっと、“犀星君の女”だって証明して……」
恍惚とした表情でそんなことを言われたら……
「わかった」
それから、龍之介君が気を失うまで抱いた。
僕の腕の中で眠る龍之介君の額に口付けをして、布団に寝かせた。
隣には穏やかな寝息をたてて眠る龍之介君。
昼には旅行に行っているとみ子と朝子と朝巳が帰ってくる。
「犀星君、おはよう」
ずっと、寝顔を眺めていたら龍之介君が目を覚ました。
「おはよう、龍之介君」
寝惚けながら僕の肩に頭を預けてきて不安そうに訊いてきた。
「昨日のこと、夢じゃないよね?」
「夢なわけないだろう。約束、覚えているかい?」
僕が意地悪く確認すると、龍之介君の頬が赤くなった。
「毎週、三回、犀星君に抱かれにくるって……」
「そう、その約束だよ。
なんなら、毎日、抱いてもいいんだよ?」
冗談ではなく、僕は本気で龍之介君を毎日抱きたい。
「ま、毎日は、さすがに身体がもたないけど、
毎週三回は必ず来るよ。
だけど、犀星君、君を“生きる意味”の一つにしてもいい?
もちろん、自分の家族である妻の文も息子たちも大切だけど、
犀星君を愛しているんだ。
犀星君は僕の“所有者”だから……」
「“所有者”ねぇ…… なら、僕の“所有権”も龍之介君に預けよう」
一心同体とはよく言ったものだ。
「僕が犀星君の“所有者”になってもいいのかい?」
「僕だけが“所有権”を持っているのは不公平だろう?
お互いに“所有権”を持つってことでいいんじゃないかな。
龍之介君が僕に依存すればいい
なんて思っているのは異常だろうか……?」
いや、考えるまでもなく、異常だ。
「昨日、抱いてもらった時点で犀星君に依存してるよ。
だって、起きたばかりなのにもう、
抱いてほしいと思っているんだから……」
あまり、可愛いことを言わないでほしい。
「朝からとは大胆だね」
僕がそう言うと龍之介君は顔を赤らめながら着物の袖を掴んだ。
「犀星君、抱いて……お願い……
それとも、朝から、なんて、はしたなかったかな……」
龍之介君は思考が直ぐに悪い方に向いてしまうらしい。
「はしたないなんて思わないさ。わかった、抱いてあげる」
「本当に? ぇへへ、嬉しい」
龍之介君は自ら口づけをしてきて、早くとねだってきた。
「昨夜みたいに……駄目かい?」
本当に龍之介君は可愛いな。
「そんな不安そうな顔をしなくても大丈夫だよ。
龍之介君の望むように抱いてあげるから具体的に
どう抱いてほしいのか、言ってごらん?」
「昨夜のように、犀星君のモノを結腸まで
挿入て、僕が犀星君のものだってわからせてほしい……」
“具体的”にと言ったのは僕だけど、
こんな簡単に理性を壊されるとはね。
「一気に挿入るから、
深呼吸を忘れて入れてはいけないよ、わかったかい?」
「うん……もう、犀星君のモノ、ほしい……
僕の結腸にちょうだい……」
龍之介君は臍の下を掌で撫でながら言った。
本当に龍之介君は可愛すぎる。
「全く、そんな露骨に“ここにほしい”なんて示すなんて……
龍之介君は僕を 狂わせる天才だよ」
女性なら、子宮がある場所だ。
そんな所まで挿入てほしいだなんて……
「僕は犀星君のものだし、僕は“犀星君の女”になりたいんだ」
本当に……龍之介君は……
「“僕の女”になりたいなんて軽々しく言ってはいけないよ」
「本当の女性のように、妊娠・出産はできないけど、
僕は本気で“犀星君の女”になりたいんだ。
だって、僕を抱けるのも 生きていていいと思わせてくれるのも、
犀星君だけだから……
君が家族を深く愛していることは知っているから、
“二番目”でいいんだ……“犀星君の女”になりたい」
“二番目”という言葉に酷く胸が締め付けられた。
「“二番目”なんて言わないでおくれ。
家族が一番で君が二番なんて思っていない。
家族は家族。龍之介君は龍之介君だ。
僕の中で家族と龍之介君は比べるものではなく、
全く別の所にある存在なんだよ」
「僕の自惚れじゃないなら、
それは、僕が、犀星君の“特別”ってこと?」
幼子のような不安が滲み出た声色で訊いてきた。
「疑われるとは心外だな。僕の言葉が信じられないかい?」
龍之介君の頬に手を添えて意地悪く訊いた。
「ちが、犀星君の言葉が信じられないんじゃなくて……」
「“僕の女”になりたいと言ったのは嘘だったのかい?
それなら、今日はもう、君の家にお帰り」
僕は、わざと突き放すように告げて書斎の入り口を指差した。
「違うよ……僕は本気で “犀星君の女”になりたい……
お願い、僕のこと、見放さないで…僕を捨てないで……
犀星君に捨てられたら今度こそ、
本当の意味で“生きる意味”がなくなってしまう……」
少し意地悪が過ぎたかな。
「僕が龍之介君を捨てるわけないだろう。
君があまりにも疑うものだから、少し意地悪を言ったのさ」
僕は龍之介君を抱き寄せた。
「ごめんなさい……怖かったんだ……
僕が本当に犀星君の“特別”でいいのか……」
龍之介君は自己肯定感が低いと前々から思っていたけど相当らしい。
「言葉で言ってもわからないなら、身体に教え込むまでさ。
ほら、“僕の女”になりたいなら、
[犀星君のモノを結腸に 挿入て
犀星君の女にしてください]って言うんだ」
龍之介君の耳元で低い声で囁いた。
「犀星君のモノを 結腸に挿入て
僕を“犀星君の女”にしてください……」
「よくできました。
一気に挿入るから深呼吸を忘れてはいけないよ」
二・三回、深呼吸をさせて力が
抜けたところで最奥を一気に貫いた。
「ほら、龍之介君がほしがった結腸だよ」
臍の下を軽く押した。
「あぁぁぁ、お腹の中、犀星君の形に……」
もう一度、今度は少し強めに臍の下を押した。
「今、そこ、押さないで……!! ひゃぁぁぁっ!!」
ニヤリと笑って、押す力を強めた。
「龍之介君がほしいと言っていた結腸だよ。
気持ちいいだろ? これで、完璧に龍之介君は“僕の女”だよ」
止めていた律動を再開し一度、
ギリギリまで抜き一気に結腸に押し込んだ。
「か、ひゅ、あ、あ……苦しいのに、気持ちいい……
もっと、“犀星君の女”だって証明して……」
恍惚とした表情でそんなことを言われたら……
「わかった」
それから、龍之介君が気を失うまで抱いた。
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