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最終話 “最期”なんて一生、言わせない
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「牛鍋屋に行こう」
僕の提案に“二人の妻”は大喜びした。
「いらっしゃい、おや、これは室生先生に奥方に
芥川先生!? お久しぶりですね。
奥の席へどうぞ」
顔馴染みの大将に案内されて、奥の座敷に上がった。
牛鍋の鍋から上がる割り下の甘辛匂いと湯気。
「はい、龍之介君、沢山、食べるんだよ」
「ふふ、今夜は“初夜”ですもの、
沢山食べて置かないと体力が持ちませんよ」
とみ子の言葉に龍之介君は煮えたぎる牛鍋よりも
顔を真っ赤にして隣に座る僕の羽織の裾を握った。
「とみ子さん、公の場だよ!!」
「ふふ、今夜は“初夜”ですもの、
沢山食べて置かないと体力が持ちませんよ」
とみ子の言葉に龍之介君は煮えたぎる牛鍋よりも
顔を真っ赤にして隣に座る僕の羽織の裾を握った。
「あら、誰も聞いていませんよ」
向かいに座っていたとみ子は席を立ち、
龍之介君の頬に口づけた。
「“妻同士”のが仲が良くて嬉しいよ」
牛鍋屋の座敷に僕たちの笑い声が響いた。
帰宅後、とみ子は子どもたちと寝ると言って寝室へ行き、
僕は龍之介君を連れて書斎へ向かった。
「犀星君、本当に四千円なんて大金、よかったのかい?」
「また、その話かい? “結納金”だと言っただろう。
今夜は“結納の儀”だよ。沢山啼いておくれ
そして、二度と“最期”なんて言わせないからね」
「うん。 僕はもう、二度と“最期”なんて言わないよ。
結腸に挿入てください、“旦那様”」
「いいよ、結腸に全て、注いであげるから
溢してはいけないよ」
「溢さないように頑張るから、早く……」
龍之介君に煽りに煽られ、僕たちの行為は明け方まで続いた。
僕の提案に“二人の妻”は大喜びした。
「いらっしゃい、おや、これは室生先生に奥方に
芥川先生!? お久しぶりですね。
奥の席へどうぞ」
顔馴染みの大将に案内されて、奥の座敷に上がった。
牛鍋の鍋から上がる割り下の甘辛匂いと湯気。
「はい、龍之介君、沢山、食べるんだよ」
「ふふ、今夜は“初夜”ですもの、
沢山食べて置かないと体力が持ちませんよ」
とみ子の言葉に龍之介君は煮えたぎる牛鍋よりも
顔を真っ赤にして隣に座る僕の羽織の裾を握った。
「とみ子さん、公の場だよ!!」
「ふふ、今夜は“初夜”ですもの、
沢山食べて置かないと体力が持ちませんよ」
とみ子の言葉に龍之介君は煮えたぎる牛鍋よりも
顔を真っ赤にして隣に座る僕の羽織の裾を握った。
「あら、誰も聞いていませんよ」
向かいに座っていたとみ子は席を立ち、
龍之介君の頬に口づけた。
「“妻同士”のが仲が良くて嬉しいよ」
牛鍋屋の座敷に僕たちの笑い声が響いた。
帰宅後、とみ子は子どもたちと寝ると言って寝室へ行き、
僕は龍之介君を連れて書斎へ向かった。
「犀星君、本当に四千円なんて大金、よかったのかい?」
「また、その話かい? “結納金”だと言っただろう。
今夜は“結納の儀”だよ。沢山啼いておくれ
そして、二度と“最期”なんて言わせないからね」
「うん。 僕はもう、二度と“最期”なんて言わないよ。
結腸に挿入てください、“旦那様”」
「いいよ、結腸に全て、注いであげるから
溢してはいけないよ」
「溢さないように頑張るから、早く……」
龍之介君に煽りに煽られ、僕たちの行為は明け方まで続いた。
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