4 / 10
第三話††クリスマスデート
しおりを挟む
さて、涼音と付き合い出したのが
十二月の初め。
そして、今日はクリスマスイブ。
「《今日、デートに行かない?》」
終業式だったから私は
とっくに帰って来ている。
「《仕事は? 今日は忙しいんじゃないの?》」
付き合いだしてからプライベートでは
タメ口と呼び捨てで話すようになった。
「《大丈夫だよ、って言っても
夜八時頃になっちゃうけどね(苦笑)》」
茜も笠巻君とデートの約束してるって
言ってたし、お母さん達は今日も遅いだろう。
「《行く♡♡待ち合わせは駅にしよう*♬೨》」
家まで来てもらうとご近所から
両親に伝わる可能性がある。
それは避けたい。
♬✧*。♬*.+゜♬✧*。♬*.+゜♬✧*。
「お姉ちゃん」
涼音とメールしていると茜が部屋に来た。
「どうしたの?」
「洋服、選んで欲しくて」
そういうこと♬*゜
「わかった」
茜の服を選んであげて私もデート用の服を選んだ。
「茜は何処で待ち合わせしてるの?」
私と涼音は駅前。
「◆◆公園」
あそこね。
「じゃあ、途中まで一緒に行かない?
私は駅で待ち合わせだから」
茜達が待ち合わせしている公園は
駅に行く途中にある。
「うん*♬೨
公園まで手繋いでもいい?」
珍しいなぁ。
「いいよ、久しぶりに手、繋ごう」
何年ぶりだろう、こうして茜と手を繋ぐのは……
すれ違って行く人々。
中には人に化けているのもいるけど。
「着いたよ。 私は行くから
笠巻君によろしくね」
公園の入り口で別れ、駅に向かった。
♬✧*。♬*.+゜♬✧*。♬*.+゜♬✧*。
駅に着いて直ぐに見つけた。
「涼音」
喧騒の中、少し大きな声で呼んだ。
「蛍」
こういう時、つくづく私服でよかったと思う。
涼音の車に乗りドライブへ。
家に着いたのは十時。
「親御さん大丈夫か?」
人間界では教師だもんね(苦笑)
「大丈夫だよ、帰ってくるのは夜中だから」
茜は帰って来たかな?
「じゃぁね。 また、電話かメールするよ」
涼音の車から降りて玄関の鍵を開けた。
「あぁ、温かくして寝ろよな」
寒いから心配してくれてるんだね。
「うん、涼音も風邪引かないようにね」
冬休み中は会えないだろうからね。
「わかってるよ。じゃぁ、お休み」
涼音を見送ってから家の中に入った。
♬✧*。♬*.+゜♬✧*。♬*.+゜♬✧*。
まぁ、短い冬休みの間には案の定、
会えなかった。
まさか、冬休み明けに新たな
“天使”が来るとは
想像もしていなかったけど(苦笑)
十二月の初め。
そして、今日はクリスマスイブ。
「《今日、デートに行かない?》」
終業式だったから私は
とっくに帰って来ている。
「《仕事は? 今日は忙しいんじゃないの?》」
付き合いだしてからプライベートでは
タメ口と呼び捨てで話すようになった。
「《大丈夫だよ、って言っても
夜八時頃になっちゃうけどね(苦笑)》」
茜も笠巻君とデートの約束してるって
言ってたし、お母さん達は今日も遅いだろう。
「《行く♡♡待ち合わせは駅にしよう*♬೨》」
家まで来てもらうとご近所から
両親に伝わる可能性がある。
それは避けたい。
♬✧*。♬*.+゜♬✧*。♬*.+゜♬✧*。
「お姉ちゃん」
涼音とメールしていると茜が部屋に来た。
「どうしたの?」
「洋服、選んで欲しくて」
そういうこと♬*゜
「わかった」
茜の服を選んであげて私もデート用の服を選んだ。
「茜は何処で待ち合わせしてるの?」
私と涼音は駅前。
「◆◆公園」
あそこね。
「じゃあ、途中まで一緒に行かない?
私は駅で待ち合わせだから」
茜達が待ち合わせしている公園は
駅に行く途中にある。
「うん*♬೨
公園まで手繋いでもいい?」
珍しいなぁ。
「いいよ、久しぶりに手、繋ごう」
何年ぶりだろう、こうして茜と手を繋ぐのは……
すれ違って行く人々。
中には人に化けているのもいるけど。
「着いたよ。 私は行くから
笠巻君によろしくね」
公園の入り口で別れ、駅に向かった。
♬✧*。♬*.+゜♬✧*。♬*.+゜♬✧*。
駅に着いて直ぐに見つけた。
「涼音」
喧騒の中、少し大きな声で呼んだ。
「蛍」
こういう時、つくづく私服でよかったと思う。
涼音の車に乗りドライブへ。
家に着いたのは十時。
「親御さん大丈夫か?」
人間界では教師だもんね(苦笑)
「大丈夫だよ、帰ってくるのは夜中だから」
茜は帰って来たかな?
「じゃぁね。 また、電話かメールするよ」
涼音の車から降りて玄関の鍵を開けた。
「あぁ、温かくして寝ろよな」
寒いから心配してくれてるんだね。
「うん、涼音も風邪引かないようにね」
冬休み中は会えないだろうからね。
「わかってるよ。じゃぁ、お休み」
涼音を見送ってから家の中に入った。
♬✧*。♬*.+゜♬✧*。♬*.+゜♬✧*。
まぁ、短い冬休みの間には案の定、
会えなかった。
まさか、冬休み明けに新たな
“天使”が来るとは
想像もしていなかったけど(苦笑)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる