子連れ教師は三神くんがお気に入り☆

華愁

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番外編☆親心は複雑

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三人で暮らし始めて十年。

桜耶は高三になった。

そして、恋人を連れて来たのだが、なんというか……

相手は“同性”だった……

おもいっきり、
俺たちの影響だよな。

小学生だった頃は小さかった桜耶も
今では百七五センチと随分と伸びた。

恋人だといって連れて来た子は
百六十前後で中性的な顔をしていた。

第一印象はふわふわした感じだった。

別に反対はしない。

そもそも、自分たちが同性カップルなんだから
息子が同性の恋人を連れて来たこと自体はいい。

ただ、“親心”としては苦笑するしかない。

二人がこの先受けるであろう誹謗中傷は避けられない。

『二人は、同性同士で付き合う意味をわかってるか?』

俺と満彦は 何を言われようとそんなものを気にするタマじゃなかった。

「わかってる。

この先、色々言われることも……
でも、それでも僕たちは一緒に居たい」

彼の手を握りしめて桜耶は俺の目を見て言い切った。

恋人君も頷いた。

満彦と二人で苦笑した。  

「何かあったら俺たちに言うんだぞ」

念押しする満彦に今度は俺が一人で苦笑した。

若い二人に幸あれと祈った。
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