秘密の雇用関係~バイト先は担任の先生の家でした~

華愁

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第2話*.+二学期とテスト期間とLINEをクラスメートに見られた件

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楽しかった夏休みも終わり、翌週から二学期が始まることに
言いしれない葛藤があったが二学期はつつがなく始まり
しばらくの間は平穏だった。

そう、噂好きのクラスメート・西田恋愛南(にしだれなみ)に
流風さんとのLINEを見られるまでは……

それは中間テスト間近のある日の昼休みに起こった。

スマホを机の上に置いたままトイレに行ってしまい
その間に来た流風さんのLINEを見られてしまった。

「麦崎君、おかえり。

焼継先生とLINEする程仲良しなんだ?

しかも、LINEだと名前呼びなんだね」

西田の言葉に座ろうとしていた
俺は中腰のまま硬直した。

『休日にたまたま近所のスーパーで
会って半額弁当を買おうとしてたから
勢いで何か作りましょうかって言っちゃって
その時にLINE交換しただけだよ』

俺はその日の放課後、流風さんに
❰西田にLINEをみられたんだ、ごめん。
当分の間、バイトを休みたい❱
と送ってスマホをリュックにしまった。

家に着いて制服を着替え、スマホを確認すると
流風さんから返信が来ていた。

❰わかった。 もうすぐテスト期間だし
生徒の歩夢が担任の家に出入りしていたら
カンニングの疑いがかかるかもしれないしな。

だけど、忘れないでほしいのは
俺はいつでも歩夢が来るのを待っているってことだ❱

その言葉に俺は泣いた。

流風さん、会いたいよ。

そんな思いを抱えたまま、テスト期間に入った。

今はテストに集中しないと。 

流風さんとこの先も一緒にいるためにも
今できることを一つ一つ自分にできることをやっていかなきゃ。

気付けばテスト期間は最終日になっていた。


テスト期間中だったから西田も何も言ってこないけど
明日からまた絡んでくるかもしれないと思うと
流風さんにLINEする勇気が出なかった。

「麦崎」

翌日、教室に入り
自分の席に着くと西田に話しかけられた。

『何か用?』

また、流風さんとのLINEのことで
何か言い出すんだろうか。

「この前はごめん!!

私の両親は兄と弟ばかりに期待をかけていて
女の私は何も期待されてないの。

だから、焼継先生とプライベートで
LINEしてたのが羨ましかったの」

『謝ってくれたからいいよ。

誰にも言わないでくれると助かる』

わかったと約束してくれた
西田は自分の席に戻って行った。
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