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番外編② 新たな関係と秘密
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“犀星君”改め“彩流くん”と再会して一週間。
ということは彩流くんが教育実習に
来て一週間でもあるわけで……
もやもやしていた。
何故なら彩流くんが“女子生徒”に
モテモテだからだ……
僕の婚約者なのに……
四時間目の授業終了後、
複数の女子生徒が彩流くんのいる教壇に群がる。
「室野先生~
ここってこの文法であってますか?
❰間近で見るとめっちゃイケメン!!❱」
そうだよ、僕の婚約者はイケメンだよ。
「これはね、間違ってないけど、
こっちのい言い回しの方がいいよ
❰桜龍の視線が痛いけど、
嫉妬心丸出しで可愛い……❱」
「室野先生、恋人いる?」
彩流くんはなんて答えるのだろう……
「いるよ。正確には婚約者」
次の瞬間、教室がざわついた。
女子生徒だけじゃなく、男子生徒までも驚いている。
❰室野先生、婚約者いるのか~狙ってたのに!❱
❰どんな人なんだろう?❱
❰年上かな?同い年?年下?❱
一気に❰声❱が流れ込んできて、頭が痛い。
❰あんだけイケメンなら納得だよな。
俺は○○に告白する勇気もねぇ❱
❰イケメンは得だよな❱
どの時代も変わらないな……
嫉妬、羨望、恋心。
ズキズキと痛む頭を押さえて机に突っ伏した。
「どんな人?
❰室野先生の心を射止めるなんて……❱」
「年下でちょっと頑固で可愛い人かな
❰前世から可愛いのは変わってない❱」
彩流くんの❰声❱なのに犀星君の時の❰声❱のトーンだ。
前世はお互いに既婚者で同性だった。
今世は教師と生徒。
僕たちの運命は
波乱万丈になるようになっているんだろか……
途切れることのない❰声❱。
❰えへへ、室野先生に抱き着いちゃった❱
その時、ふいに聴こえてきた❰声❱に
顔を上げ、見た光景に
涙を流していた。
クラスのマドンナと呼ばれている
真中綺羅々。
だけど、その実態は人を見下している
腹黒い思考の持ち主で
全て聴こえてしまう僕が
もっとも苦手なタイプだ……
「芥原、どうした?
泣く程、頭痛いのか?
❰一年の頃から情緒不安定だと
思っていたけど教室で泣いてるのは
初めて見たな……❱」
隣の席で一年生の頃から同じクラスの
紀平はいつも、僕の心配を
してくれる友人で真中綺羅々が苦手な
仲間でもある。
「紀平君優しい。
❰大して可愛くないくせに❱」
敵意丸出しの❰声❱に
益々、頭痛が悪化した……
「チッ、うるせぇんだよ、真中。
俺に話しかけんな!!」
頭が痛い僕に配慮して紀平は
怒りつつも怒鳴りはしなかった。
「それから、普通、婚約者がいるって
言ってる相手に
抱き着くとか、頭大丈夫か?
ああ、真中の場合、
そうやって、他の女性から
男を奪ってきたのか。
それから、周りの連中も、
真中を止めろよ、馬鹿どもが……」
うわ、今日の紀平、容赦ないな。
「そうやって、周りがちやほやするから、
つけあがるんだよ。
本当に優しい奴は見返りを求めないし、
ひけらかさない。
お前らの目は節穴か?
芥原の方が千倍可愛いっつうの」
ふぇ!?
「ちょっ、紀平!?」
彩流くんの婚約者とはいえ、
さすがに照れる……
「外見もだが芥原は中身が可愛いんだよ。
性格ブス女」
最後は真中の名前すら呼んでない。
「なぁに? 紀平君って、
芥原さんに気があるわけ~?」
「今しがた、話しかけるなと
言ったばかりだが、その耳は飾りか?
芥原に友人以上の感情はねぇよ。
お前は脳内花畑で
頭は悪いくせに、
男に媚びるのは天才的だよな。
芥原を馬鹿にするなら、
学年一位を取ってからにしろ。
まぁ、東大の英文科の
模試でA判定の芥原に
勝てるわけねぇだろうけどな」
そういう紀平も僕と同じくらい頭がいい。
逆に真中はほぼ最下位。
「あ、頭がいいくらいで
どんなに頑張っても、ね?」
「外見にばかりこだわってるから、
中身がブスなんだよ。
どんなに外見がよくても
頭が悪い上に性格ブスじゃ
どうしようもねぇよな。
君島、お前も真中を止めろよ。
お前、大学生の彼女いたよな?
その彼女が他の男に
抱き着いたらどう思うんだ?」
話しを振られた君島。
「普通にムカつくし
その男をぶん殴りたくなる……
室野先生に恋人がいるとか
いないとか関係なく、
真中のそれは明らかな迷惑行為だ」
紀平と君島に言われ、
とどめとばかりに彩流くんも言った。
「離れてもらえるかな、真中さん。
❰桜龍以外に抱き着かれるとか気持ち悪い……❱」
聴こえてきた彩流くんの❰声❱に
少しだけ溜飲が下った。
それでも離れようとしない
真中を立ち上がった紀平が
子猫でも捕まえるように
襟首を掴んで彩流くんから離した。
「紀平君、ありがとう。
❰ホッ❱」
内心で安堵のため息を吐いた彩流くん。
「いえ、どんな状況であれ、
女子生徒に触れたなんて
婚約者さんも嫌でしょうし
下手したら、セクハラだと
訴えらかねませんから」
「本当に助かったよ、紀平君」
襟首を掴まれた真中は紀平の
腕の中で暴れている。
「何するのよ!!
ちょっと抱き着いただけじゃない
❰何で、あんな地味女が……❱」
「あのな、室野先生の
立場が悪くなるって
何でわかんねぇかな……
“奪うこと”しか考えてない
頭が悪い奴は相手の立場を
慮るなんて高等技術は
持ち合わせてないんだな……」
やっぱり、今日の紀平は
いつも以上に辛辣だ。
「室野先生は“教育実習生”、お前は“生徒”。
お前の軽率な行動一つで
室野先生の将来を潰す気か?
それで、お前、責任取れるのか?」
真中はそこまで言われて
事の重大さに気付いたらしい。
「そんな、そんなつもりは……」
「“そんなつもりはない”で済まされないんだよ!!
風祭みたいに質問するだけならいいが
お前のはただの迷惑行為なんだよ。
ましてや、室野先生が“婚約者”がいると
言ってるにも関わらず抱き着くって、
本当に頭可笑しいだろう」
真中はすっかり“マドンナ”としての
威厳はなくなり、クラスの雰囲気も
微妙な空気になっていた。
「室野先生、すみませんでした……」
紀平に椅子に座らされた後、俯いて
謝罪の言葉を発した。
「僕は“教師”で真中さんは“生徒”。
その線引きを忘れないでほしい。
❰僕が受け入れられるのは桜龍だけだしね❱」
「……はい、すみませんでした」
チャイムが鳴り昼休みになって、
真中は教室を出て行った。
彩流くんも教室を出て行った後、
紀平に耳打ちされた。
「〚室野先生の“婚約者”って芥原だろう?〛」
鞄からお弁当を出そうとした手が止まった……
「〚ちょっ、何で!?〛」
待って、どこで気付かれた!?
さーと血の気が引いた。
「⟦真中が室野先生に抱き着いた時、
明らかに嫌そうな顔してたし
泣いてただろう……
誰にも言わねえから安心しろ。
後、真中みたいなのが
絡んできたら直ぐに言え⟧」
本当に紀平はいい友人だよ。
「⟦ありがとう、紀平⟧」
「どういたしまして、俺、食堂行くけど芥原も来るか?
教室にいて真中に絡まれるのも面倒だろう?」
「……行く。お弁当出すから待って」
紀平と食堂でご飯を食べて教室に戻り、
五時間目と六時間目は滞りなく終わった。
「なぁ芥原、少し時間あったら、
教えてほしい問題があるんだ」
過去問でわからない所があるのかな?
「今日は特に予定もないし、いいよ?」
「悪いな、この問題なんだけどさ」
英語の過去問を開いて訊いてきた。
六月の放課後の教室には、初夏の柔らかい夕日が射し込んでいた。
ということは彩流くんが教育実習に
来て一週間でもあるわけで……
もやもやしていた。
何故なら彩流くんが“女子生徒”に
モテモテだからだ……
僕の婚約者なのに……
四時間目の授業終了後、
複数の女子生徒が彩流くんのいる教壇に群がる。
「室野先生~
ここってこの文法であってますか?
❰間近で見るとめっちゃイケメン!!❱」
そうだよ、僕の婚約者はイケメンだよ。
「これはね、間違ってないけど、
こっちのい言い回しの方がいいよ
❰桜龍の視線が痛いけど、
嫉妬心丸出しで可愛い……❱」
「室野先生、恋人いる?」
彩流くんはなんて答えるのだろう……
「いるよ。正確には婚約者」
次の瞬間、教室がざわついた。
女子生徒だけじゃなく、男子生徒までも驚いている。
❰室野先生、婚約者いるのか~狙ってたのに!❱
❰どんな人なんだろう?❱
❰年上かな?同い年?年下?❱
一気に❰声❱が流れ込んできて、頭が痛い。
❰あんだけイケメンなら納得だよな。
俺は○○に告白する勇気もねぇ❱
❰イケメンは得だよな❱
どの時代も変わらないな……
嫉妬、羨望、恋心。
ズキズキと痛む頭を押さえて机に突っ伏した。
「どんな人?
❰室野先生の心を射止めるなんて……❱」
「年下でちょっと頑固で可愛い人かな
❰前世から可愛いのは変わってない❱」
彩流くんの❰声❱なのに犀星君の時の❰声❱のトーンだ。
前世はお互いに既婚者で同性だった。
今世は教師と生徒。
僕たちの運命は
波乱万丈になるようになっているんだろか……
途切れることのない❰声❱。
❰えへへ、室野先生に抱き着いちゃった❱
その時、ふいに聴こえてきた❰声❱に
顔を上げ、見た光景に
涙を流していた。
クラスのマドンナと呼ばれている
真中綺羅々。
だけど、その実態は人を見下している
腹黒い思考の持ち主で
全て聴こえてしまう僕が
もっとも苦手なタイプだ……
「芥原、どうした?
泣く程、頭痛いのか?
❰一年の頃から情緒不安定だと
思っていたけど教室で泣いてるのは
初めて見たな……❱」
隣の席で一年生の頃から同じクラスの
紀平はいつも、僕の心配を
してくれる友人で真中綺羅々が苦手な
仲間でもある。
「紀平君優しい。
❰大して可愛くないくせに❱」
敵意丸出しの❰声❱に
益々、頭痛が悪化した……
「チッ、うるせぇんだよ、真中。
俺に話しかけんな!!」
頭が痛い僕に配慮して紀平は
怒りつつも怒鳴りはしなかった。
「それから、普通、婚約者がいるって
言ってる相手に
抱き着くとか、頭大丈夫か?
ああ、真中の場合、
そうやって、他の女性から
男を奪ってきたのか。
それから、周りの連中も、
真中を止めろよ、馬鹿どもが……」
うわ、今日の紀平、容赦ないな。
「そうやって、周りがちやほやするから、
つけあがるんだよ。
本当に優しい奴は見返りを求めないし、
ひけらかさない。
お前らの目は節穴か?
芥原の方が千倍可愛いっつうの」
ふぇ!?
「ちょっ、紀平!?」
彩流くんの婚約者とはいえ、
さすがに照れる……
「外見もだが芥原は中身が可愛いんだよ。
性格ブス女」
最後は真中の名前すら呼んでない。
「なぁに? 紀平君って、
芥原さんに気があるわけ~?」
「今しがた、話しかけるなと
言ったばかりだが、その耳は飾りか?
芥原に友人以上の感情はねぇよ。
お前は脳内花畑で
頭は悪いくせに、
男に媚びるのは天才的だよな。
芥原を馬鹿にするなら、
学年一位を取ってからにしろ。
まぁ、東大の英文科の
模試でA判定の芥原に
勝てるわけねぇだろうけどな」
そういう紀平も僕と同じくらい頭がいい。
逆に真中はほぼ最下位。
「あ、頭がいいくらいで
どんなに頑張っても、ね?」
「外見にばかりこだわってるから、
中身がブスなんだよ。
どんなに外見がよくても
頭が悪い上に性格ブスじゃ
どうしようもねぇよな。
君島、お前も真中を止めろよ。
お前、大学生の彼女いたよな?
その彼女が他の男に
抱き着いたらどう思うんだ?」
話しを振られた君島。
「普通にムカつくし
その男をぶん殴りたくなる……
室野先生に恋人がいるとか
いないとか関係なく、
真中のそれは明らかな迷惑行為だ」
紀平と君島に言われ、
とどめとばかりに彩流くんも言った。
「離れてもらえるかな、真中さん。
❰桜龍以外に抱き着かれるとか気持ち悪い……❱」
聴こえてきた彩流くんの❰声❱に
少しだけ溜飲が下った。
それでも離れようとしない
真中を立ち上がった紀平が
子猫でも捕まえるように
襟首を掴んで彩流くんから離した。
「紀平君、ありがとう。
❰ホッ❱」
内心で安堵のため息を吐いた彩流くん。
「いえ、どんな状況であれ、
女子生徒に触れたなんて
婚約者さんも嫌でしょうし
下手したら、セクハラだと
訴えらかねませんから」
「本当に助かったよ、紀平君」
襟首を掴まれた真中は紀平の
腕の中で暴れている。
「何するのよ!!
ちょっと抱き着いただけじゃない
❰何で、あんな地味女が……❱」
「あのな、室野先生の
立場が悪くなるって
何でわかんねぇかな……
“奪うこと”しか考えてない
頭が悪い奴は相手の立場を
慮るなんて高等技術は
持ち合わせてないんだな……」
やっぱり、今日の紀平は
いつも以上に辛辣だ。
「室野先生は“教育実習生”、お前は“生徒”。
お前の軽率な行動一つで
室野先生の将来を潰す気か?
それで、お前、責任取れるのか?」
真中はそこまで言われて
事の重大さに気付いたらしい。
「そんな、そんなつもりは……」
「“そんなつもりはない”で済まされないんだよ!!
風祭みたいに質問するだけならいいが
お前のはただの迷惑行為なんだよ。
ましてや、室野先生が“婚約者”がいると
言ってるにも関わらず抱き着くって、
本当に頭可笑しいだろう」
真中はすっかり“マドンナ”としての
威厳はなくなり、クラスの雰囲気も
微妙な空気になっていた。
「室野先生、すみませんでした……」
紀平に椅子に座らされた後、俯いて
謝罪の言葉を発した。
「僕は“教師”で真中さんは“生徒”。
その線引きを忘れないでほしい。
❰僕が受け入れられるのは桜龍だけだしね❱」
「……はい、すみませんでした」
チャイムが鳴り昼休みになって、
真中は教室を出て行った。
彩流くんも教室を出て行った後、
紀平に耳打ちされた。
「〚室野先生の“婚約者”って芥原だろう?〛」
鞄からお弁当を出そうとした手が止まった……
「〚ちょっ、何で!?〛」
待って、どこで気付かれた!?
さーと血の気が引いた。
「⟦真中が室野先生に抱き着いた時、
明らかに嫌そうな顔してたし
泣いてただろう……
誰にも言わねえから安心しろ。
後、真中みたいなのが
絡んできたら直ぐに言え⟧」
本当に紀平はいい友人だよ。
「⟦ありがとう、紀平⟧」
「どういたしまして、俺、食堂行くけど芥原も来るか?
教室にいて真中に絡まれるのも面倒だろう?」
「……行く。お弁当出すから待って」
紀平と食堂でご飯を食べて教室に戻り、
五時間目と六時間目は滞りなく終わった。
「なぁ芥原、少し時間あったら、
教えてほしい問題があるんだ」
過去問でわからない所があるのかな?
「今日は特に予定もないし、いいよ?」
「悪いな、この問題なんだけどさ」
英語の過去問を開いて訊いてきた。
六月の放課後の教室には、初夏の柔らかい夕日が射し込んでいた。
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